エピローグ 愛された妹たち
眼鏡をかけたエクルとエクスバースが話していた。
「エクル、本当に大丈夫なのか?」
「ええ、そうですが。」
「明らかに性格が変わっている気がするが…」
エクルは眼鏡を少し外して言った。
「あ、あの〜、これあるとすごく落ち着くんです。ご、ごめんなさい!」
エクスバースはため息をついて机に再びむかった。
「お兄ちゃん、これ…」
未離は有間に1枚の紙を見せた。
「随分な日記だな。…ん?おい、これどこで見つけた?」
「いつの間にか持ってた。」
「そうか。一応俺が持っておくよ。いつかまたこれが鍵になる。そうだ、新しいメンバーには会ったか?挨拶してきたらどうだ?」
未離は頷いて部屋を出ていった。有間は日記を見て険しい表情を浮かべた後、にやりと笑った。
「いつか…な。俺のプレゼントも無駄にはなりそうにないな。」
日記の内容
『お兄ちゃんへ
私はまだお兄ちゃんに会いたい。
だけど、私はもう会えない。
狂ってても、私のことを忘れても、
例え、お兄ちゃんと私が別人になっても、
もう一度でもいいから会いたい。
そして、伝えたい、
ありがとう、
そして、ごめんなさい』
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