封印編 第3章 第4話 鏡の試練・ミミ編&未離、エクル編
ミミは気がつくと一人だった。そこに懐かしいぬいぐるみがあった。私の宝物にいつものように話しかけた。
「ふふっ、私一人で寂しかったよ。ミミったら…私心配したんだからね!………?あれ?ミミって私の名前じゃ…。…そうだった。ミミは私の名前じゃなくて、私の宝物のぬいぐるみの名前だ…。」
ぬいぐるみから突然影のように黒い自分が現れた。
「あの子は、よく私に言っていた。破壊は楽しむものじゃなくて悲しいモノや悪いモノを消し去るためのもの、と。そして、こんな私でも愛してくれた。だけど、あの子は壊れてしまった。もう大切な人が壊れていくのを見たくない。あなたは私を愛してくれた、あの子みたいに。だから、壊れる前に私の物にする。」
未離とエクルは鏡に吸い込まれてから、未離にとっては見覚えのある真っ白な空間にいた。エクルはある疑問を言った。
「私とオリジナルさんが一緒の試練を受けるのはあくまで同じ存在だからってエクスバースさんから聞いたけど、なんで一緒にいたはずのエクステラさんはここにいないのかな?」
確かに未離も一時はその疑問を持っていたが、前にエクスバースからエクステラだけはなぜか私たちの存在から外れかけているって聞いたことがあるので特に気に留めなかった。2人でさまよっていると強い力と声が聞こえた。私たちの声と似ている、と思ったときには手遅れだった。
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