封印編 第3章 第3話 鏡の試練・有間編
有間は気がつくと真っ暗な空間にいた。真っ暗だが前にはクリームが倒れていた。
「う~ん、あ、マスターおはようございます。」
有間は呆れて答えた。
「お前はな…まったく。そうか、お前は俺が創ったから俺の試練にいても問題ないのか。」
そう話しているとどこかから聞き覚えのある声が聞こえた。
「久しぶりだな。どうだ?オマエは上手くやっているようだな。あの時みたいに座ってはなそうか。」
そこには椅子に座りながらコーヒーを飲むアルマ・E・ホロウがいた。有間はため息混じりに言った。
「俺の試練はお前か…。まぁ、丁度いいな。」
クリームは彼を知らないので問いかけた。
「えっ、マスターが2人?どういうこと?」
クリームには軽く説明をして本題に入った。アルマが先に言った。
「オマエは色々問題を抱えているようだが、オレが少し助言をしようか。」
有間は特に気になっていることを問いかけた。
「第2の女神について、何か知っているか?」
アルマは答えた。
「知っているが…。次の質問を言ってみろ。」
有間は疑問に思いながら言った。
「それは第3の女神の様子が時々おかしいことだな。何かに操られているような状況に、謎が多い暴走の被害………まさか!」
アルマは答えた。
「ああ、その通りだ。そして、もう一つ忠告だ。この試練は自分の中に異なるモノがないと始まらない。全員が吸い込まれたなら…?都合の悪いモノに会ったなら確実に言葉を濁すか話さないだろうな。その反応をしたヤツはおそらく全員黒か隠し事があるだろうな。そしてオマエの妹たちが会うとするなら…?」
有間はある危機を感じて立ち上がり現世へ戻ろうと急いだが、アルマは止めた。
「待て。あともう一つ。オマエに話がある。それは…オレの全てを受け取ってほしい。」
有間は耳を疑った。
「さっきの言い回しだとお前の願いが叶うはずだが、急にどうして?」
アルマは寂しそうにつぶやいた。
「確かにそうだが…オレはアイツに見せる顔がない。オレがアイツを犠牲にしたのは事実だ。だから、オレの全てを…願いもオマエに託したい。」
有間はにやりと笑い、ある提案をした。
「分かった…。だが、お前には貸しがあるな。一つ…お前にプレゼントだ。」
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