封印編 第3章 第1話 矛盾するモノたち

虚無邸に帰った全員は、話し合った。この前の2つの出来事の中でたくさんの矛盾が生まれたからだ。エクスバースが仕切る。

「まず話を整理するが、2人とも記憶が曖昧で矛盾が生じ始めている。私やエクルの情報も外れてな、5番目の女神は魔女らしいのだが、途中から行方が分からなくなってしまったんだ。」

ミミが何かを思い出したようでそれを話し始めた。

「そういえば、お姉ちゃんの友達に吸血鬼の子が………、ううん、何でも…ない。」

有間は明らかなおかしさを覚え、エクスバースにささやいた。

(なぁ、明らかに途中からまるで人が変わったようになったな。表情や口調からも読める。何かミミには嫌な予感がする。)

エクスバースはそれについて考えた。不可思議な過去の暴走に、まるで誰かに操られているような口調や表情、言動。ミミには何かの秘密は必ずあるだろう。エクスバースはミミの先ほどの言葉を信じることとした。

「では、何も情報がないよりかはいいだろう。確かに町にあるあの山の奥地には吸血鬼の館があると噂されている。」

それを聞いたエクルが唐突に立ち上がり言った。

「吸血鬼の館!前から行ってみたかったの、今回は私も連れて行って。」

そしてその館には有間、未離、エクステラ、ミナ、エクル、クリーム、ミミ、ヨミの8人で向かうことになった。

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