第3幕 プロローグ

未離は突然こんなことを聞いた。

「ねぇ、元虚無の女神で今でも存在しているのってミナちゃんだけなの?」

エクスバースとミナは一瞬キョトンとした。ミナが答える。

「俺た…いや私以前の代は私自身が死んだことを確認したからな、恐らく存在していないだろう。」

エクスバースはミナに続けて言う。

「まぁ、私もそれ以前の虚無の女神は初代と2代目以外の消息が掴めているが、一体そんなこと聞いてどうするんだ?あとミナ、女神になる前が男だったのは知っているが、一人称は揃えろ。」

ミナがすまんと言っている中、未離は答える。

「あのね、私たちが作り上げた虚無の女神のせいでミナちゃんだけでなく色んな人が大変な目にあったと思うの。だから、その人たちにもこの幸せな生活を送って欲しいなあと思って。」

エクスバースは言う。

「有間に許可を取るとオリジナル相手には確実にyesと言うからな…。私たちの方に来たのは進歩といえるな。よし、特別に色々調べてやろう。」

未離は答える。

「ありがとう。」

これがきっかけになり、最悪の事態が発生することを彼女たちは知らなかった。

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