第29話

「キャァ~ーパパ、止めてェ……」

 ラブリは泣き叫んだ。


「落ちるゥ~ー❗ た、助けて下さいィ~」

 僕は半分以上、身を乗り出した形だ。


「これで、俺が手を離せば、頭ッから真っ逆さまだ❗❗❗」


「や、止めて下さいィ~……

 ま、まだ死にたくありません」

「なら、応えろォ~❓ 小僧❗❗❗」

「えェ~ー…、な、何をですか……」


「返答次第じゃ、このまま突き落とす」

 グッと力を込めた。


「そ、そんなァ~ー……」落ちますッて……

「パパァ~、ダーリンが死んじゃうから止めてェ……」


「小僧はウソつきか。それとも正直モノかァ~ーー❓❓」

「え、あの……、しょ、正直モノです❗❗」

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