第28話

 ラブリのパパは大きな手で僕のアゴを両端からムンズと掴んだ。


「うッぐゥ……」僕は苦しげに呻くだけだ。


「小僧ォ~、俺の愛娘に後ろから前から、いろんなモノを出して、ただで済むと思ってるのかァ~ーー」

 そのまま高々と持ち上げられた。片手ワンハンド絞首刑ネック ハンギングツリーだ。


「ぐッゥ……」アゴが……


「パパァ~ーー止めてよォ~」

 ラブリが父親の足許あしもとにすがり付くが、まるで動じない。


「小僧ォ~❗ お前はウソつきかァ~ーー」

 グイグイ押され窓際まで追い詰められた。


「う、ウソつき……❓❓」

 僕は必死にしがみつくが、ラブリのパパは窓を全開し、そのまま僕を外へ突き落とそうとした。


「わァ~ーー……❗❗ た、助けてェ……」

 ここは二階だが、かなりの高さだ。この状態で真っ逆さまに突き落とされれば命の保障もない。






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