第20話 夜が開けるまでに

交番につくと、オレは安堵した。

が、しかし、そんなに簡単には行かなかった。

正直に、「妻が拾って来てしまった」と話したのに、なかなかおまわりさんに話しが理解してもらえない。

「その奥さんから話を聞けないの?」

「だから、妻は、ひどい頭痛で今薬を飲んでやっと眠ったところなんです」

「でも、困るんだよね、話を聴かない事には

「いや、だから、話ならさっきから私が説明してるじゃないですか、犯罪をおかしたわけじゃないでしょ。命を救ったと表彰されても良いぐらいだ。違いますか?」

「いや、でもね〜、困りましたな〜」

そこへ、女性おまわりさんが到着した。

「〜〜〜で、〜〜〜なんですって、、」とおまわりさんがおまわりさんに説明し、とにかく一度、家に返してもらえる事になった。

「あの、家に一緒に来てもらえませんか、

おまわりさんも、オレの身元を確認した方が良いでしょう。」と申し出、家まで来てもらった。

そして、ミルクとか哺乳瓶とかオムツを持って行ってもらったのだ。


さて。

これからだ。

空はもう明るくなり始めていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る