第14話 芝居の続き

妻に起こされ、チャーハンの匂いで目を覚ましたが、

何故か、妻は怒り狂っている。

「何なのその子!! 出て行って!」

「ヘ?」

「その女を連れて、今すぐ出て行ってよ!!」

「女…?」

「早く! 早く出て行って!」

「ちょっと、ちょっと待てよ。なんで?なんでだよ」

「はぁ? 意味わかんない! なんでって何よ? そんな女を連れてきて、あんた私をバカにしてるの!?」

「ぇ、? 女って、、この猫?」

「猫? あんた、その女が猫だって言うの?」

「…。」

「ふざけんな! 出てけ! 私の前から消えて!!」


と、その時、寝室から、赤ん坊の泣き声が激しく聞こえてきた。


妻は、怒った顔のまま、向きを変えて、寝室に向かった。


なんなんだ。芝居の続きなのか。

それとも、やっぱり、妻は何か幻覚が見えているのだろうか…。



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