第11話 VB結成
「VBって、なに?」
「VBはウイルスバスターズよ。警視庁のウイルスモンスター対策チームよ。」
「それぐらい知ってたもん。アハッ!」
町を歩く姉妹が会話している。
「それでは警視庁はウイルスバスターズの結成を発表します!」
警視庁のVBの発表の記者会見にカメラのフラッシュをたく多くの報道記者たち。もちろん生放送で全世界に放送されている。
「本当にウイルスモンスターに対抗できるんですか?」
記者から鋭い質問が飛ぶ。
「はい。ウイルスバスターズの隊員には、元々は介護の補助のために開発されたパワードスーツを改良したものを装着します。これで普通の人間の倍以上のパワーとスピードを兼ね揃えた精鋭になります。」
「おお!」
「また戦闘機や戦車は街中でのウイルスモンスターとの戦いに不向きなので、ウイルスバスターズの隊員は、ビームライフルやバズーカの手持ちの兵器を装備して戦います。」
「おお!」
発表されるウイルスバスターズの隊員の装備。
「人類は全てを諦めた訳ではありません。日々、少しずつですが研究を重ね、やっとウイルスたちと戦う準備が出来たのです。これが人類の反撃の第一歩です!」
「おお!」
人類の存亡を賭けたウイルスバスターが誕生したのである。
「ピーポー! ピーポー!」
その時、警視庁に警報が鳴る。
「何事だ!?」
「渋谷のスクランブル交差点にウイルスモンスターが現れました!」
「なんだと!? ウイルスバスターズ! 出動だ!」
「はい!」
動き出す警視庁のウイルスバスター隊。装備を整えてパトカーに乗って、ウイルスバスターズ専用車両を伴って出動した。
「一斉射撃! 開始!」
渋谷のスクランブル交差点に到着した。装備を整えたウイルスバスターズ。通称VBはビームライフルやバズーカを構えて攻撃を始める。
「ドカーン!」
ウイルスモンスターにビームやミサイルが命中し爆煙があがる。
「やったか!?」
ウイルスバスターズの隊員たちはウイルスモンスターを倒していることを期待している。
「やれる訳ないでしょ。」
その様子を渋谷の上空から眺めている一人の少女がいた。
「相手はウイルスなんだから。」
真理亜だ。ウイルスに感染し体内にウイルスの抗体を持っている。
「ワクチン・ビーム!」
彼女は爆園煙にウイルスを倒すワクチンのビームを打ち込んで、その場を空を飛んで去って行った。
つづく。
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