「そういえば聞いてなかったけど何部なんだー？」

「うーん、それは見てからのお楽しみ？」

　ブースへ向かう途中うぶは尋ねるが、先輩は腕を組み意味深な笑みを浮かべるだけだ。

「なんだよー教えてくれたっていいだろー？」

「ひみつ」

　先輩がウィンクをして人差し指を立てると、うぶはケチーと口を尖がらせる。

「まぁまぁうぶちゃん。せっかくの誰も来てない部活なんだからあんまり無理は……」

　たしなめようとしたきらりだが、ふと言葉を区切るとフリーズする。

「・・・」

　ややあって、きらりは顔が青ざめる。

（誰も来ないのはどうして！？！？）

　きらりの傍で先輩がニコッと微笑んだ。

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