第188話俺と一緒にこないか
地下室の牢獄は、騒がしい地上とは違って静寂に包まれている。
薄暗くジメジメしていて、ここにいるだけで精神が病むような陰気が立ち込めていた。
俺も王国の地下牢に牢獄されていたから、この場を懐かしく感じる。あの時は委員長を殺されてブチ切れていたから恐怖を感じていなかったが、もし平常だった場合、気が狂っていたかもしれない。
廊下をずっと奥まで歩くと、突き当りにそいつは居た。
木製の椅子に座り、項垂れているシワシワの爺さん。
力を解放した時の若い姿でもなく、威厳ある老獪でもない。
やせ細った、今にも朽ち果てそうな老人がそこにいた。
魔王軍を裏切り、帝国に裏切ってまで天下を取ろうと画策した奴とは思えないほど、そいつは衰えている。
老人――妖王ザラザードは、顔を上げることなくしゃがれ声を発した。
「また貴様か……もう話すことはない。さっさと殺せ、我輩に生き恥を晒させるな」
なんだ、こんな様になってる割りにはまだふてぶてしい態度じゃねえか。
「残念ながら今日の話相手は僕じゃないんですよ。アキラ君……新獣王が貴方に聞きたいことがあるようなので連れて来ました」
「……なに?」
アラベドが説明すると、ザラザードは初めて顔を上げ俺を一瞥する。
妖王は怪訝そうな表情を浮かべながら口を開いた。
「人間の小僧が、我輩に何のようだ」
「あんたに聞きたいことがあってな。どうして魔王軍を裏切って帝国に付いたんだ?」
「それを聞いてどうする。貴様が知ったところで何の意味もない」
「単純に興味が沸いただけだ。教えてくれないってんなら別にいいよ」
そう告げると、妖王は一拍置き、俺の目をじっと見つめた。
なんだか目を逸らすのも癪だったので、俺も奴の瞳から目を離さない。
するとザラザードは「フン」と鼻を鳴らすと、
「たった十数年しか生きていない人間の小僧が、幾千年生きた魔族の我輩と同等の目をしておる。生意気を通り越して、呆れてくるわ」
「睨めっこがしたかったのか?」
「死ぬ前に、少しぐらい話してやろう」
俺のボケを華麗にスルーするのやめてくれませんかね。
普段やらない分、地味に傷ついたんですけど。
「我輩が魔王軍を裏切ったのは、魔王バロムの意志が魔族の未来にとって邪魔だったからだ」
魔王バロムって、確かアルスレイアの親父さんだったよな?
元魔王で、魔族最強と云われた存在。アルスレイアの話では、寿命によって死んじまったらしいけど。
でも、死んだバロムの意志が邪魔ってのはどういう意味なんだ?
疑問気な俺の様子を察してくれたのか、アラベドが横から説明してくれる。
「アっちゃん、今の魔王アルスレイアの父君であるバロムさんは、人間と魔族との和平を築こうとしていたんだ。その想いは今でも魔王軍に引き継がれているんだよ……目の前のお爺さんを除いてね」
「その話はアルスレイア本人に聞いたことがある」
「あれ、アっちゃんと会ったことあるんだ?」
「ああ、ここに来る前に少しだけな。そん時に色々聞いたんだ。人間と魔族が争っている理由とかをな」
「へぇ、アっちゃんがそんな話を君にしたんだ。よっぽどアキラ君を信頼しているんだね」
信頼されているかどうかは知らん。
ただ、俺と同じ【共存】スキル者だから話してくれたんだと思う。
「要するに、あんたは人間と仲良くするのが嫌だってことか?」
「そうなるな」
「解せねえな。それだけなら、今回の戦争は別に戦わず静観していればいいじゃねえか。なんでわざわざ嫌いな人間の方に着くんだよ」
「僕もそこが気になったんだ。思慮深く、誰よりも魔族の未来を憂いているザラザードさんが、魔族を裏切って帝国に着く理由がどうしても結びつかない」
俺の疑問に、アラベドも追随するように質問する。
老人は口を開閉するが、言葉が出てこない。話すかどうか悩んでいるようだ。
俺達がじっと待っていると、ザラザードは深い息を吐いてやっと重い唇を開いた。
「人間と和平を築く。そんな甘い考えを持っている時点で、魔族に未来はない。魔族と人間は決して相容れない関係だ。戦うべき敵だ。そういう考えでいないと、魔族はやがて人間の業に飲み込まれ滅ぼされてしまうだろう」
ザラザードの言葉に、アラベドは「そんなことはない」と反論する。
「人間の中にも優しい存在は沢山います。現にアキラ君がそういう存在じゃないですか。そういう人達と歩み寄れば、いつか叶う時が来るかもしれない」
「その優しい人間とやらは、全体の何人だ?
「ッ……それは……」
「綺麗事を並べるのは簡単だ。だが、それを成すのは不可能である。答えは歴史が物語っているだろう」
「……」
正論を言われ、アラベドはぐうの音も出なくなってしまう。
まあぶっちゃけ、人間と魔族が仲良くしましょうって無理だよな。何千年も前から敵同士の関係なんだし。
でも、仲良くは出来ないけど殺し合うのは止められるんじゃないだろうか。
お互いに干渉しないとか。
死んだバロムも、多分そんくらいは出来るんじゃないかと思って和平を築こうとしたんじゃないかな。
そんな感じのことを述べると、ザラザードは「それくらい分かっておる」と言って、
「バロムの考えくらい、小僧から言われなくても分かっておるわ。現に我輩も一度は賛同したんだからな」
「そうなのか」
じゃあ尚更、なんで魔王軍を裏切ったんだよ。
そう聞く前に、ザラザードは険しい表情を浮かべながら答える。
「数十年前、バロムは人間と和平を結ぶための交渉にアウローラ王国と帝国に向かった。我輩も人間を見定める為について行ったが、若き国王と帝王を目にした時、絶望を抱いたのだ。あの二人は、内に得体の知れない化物を飼っておった」
ザラザードが感じた化物ってのはきっと、七つの大罪スキルの魔王だな。
アルスレイアの話では、国王も帝王も俺と同じ【共存】スキル者だと言っていたし。
「バロムは必至に和平を築こうと説得したが、二人の王は決して首を縦に振らず、一笑に付しておった。それから時が経ち、バロムは死んだ。帝国が何故、今になって本格的に魔族に戦争を仕掛けてきたか分かるか?」
「んな事俺が知る訳ねえだろ」
「バロムが死んだからだ。あの王達も、地上最強の魔王には勝ち目がないと悟っていたのだろう。だから表向きには小競り合いを続け、いつの日かに備え力を溜め、バロムが死んだと知るや否やすぐさま潰しに来おった」
ザラザードは続けて、
「バロムの忘れ形見であるアルスレイアも十分化物ではある。しかし奴はまだ魔王の経験も浅く、考えが甘い。我輩の見立てではアルスレイアでは力をつけた帝王には勝てんだろう。奴が負ければ魔族は滅ぼされる。その前に帝国に組みし、少しでも魔族の種を残す必要があった。人間の寿命は短い。今の帝王さえ死ねば、魔族は再び復活する。そして復活した魔族は、滅ぼした人間を憎む者しかいないだろう」
「和平派の魔族を一度滅ぼし、人間を憎む魔族しかいない魔界を作る。貴方の筋書きはこんな所でしょうか」
「左様。本来あるべき姿に戻すだけだ」
アラベドが出した結論に、ザラザードは素直に頷いた。
妖王の話の中で、一つだけ気になったことを尋ねてみる。
「あんたはどうして帝国に着こうと思ったんだ。別に王国でもよかったじゃねぇかよ。俺は王国出身で王様とも会ったけど、そんな悪い人には見えなかったぜ」
俺達転生者にも丁寧な対応してくれたし、色々と助けて貰った。
何より一度は死んだ俺達を生き返らせてくれたしな。
「フハハハハハ!既に貴様はあの狸に化かされておったか!悪い人には見えないだと?貴様などに奴が本性を曝け出す訳がなかろう。いや、貴様だけではない。奴は誰一人として本性を見せず、心優しい王を演じているのだろうな」
「そう思う根拠はなんだよ」
「我輩が何千年生きていると思っておる。そういう腹の探り合いなら誰にも負けんわ」
「確かに……僕もまんまと騙されましたしね」
アハハハハと呑気に笑うアラベド。
いやいや、アンタはもう少し危機感を持った方がいいんじゃないのか?この爺さんどころか、長年一緒だった仲間にも裏切られたんだからよ。
「我輩が国王ではなく帝王についたのは、国王の考えが一切読めんからだ。腹に黒い物を溜めている国王とは違い、帝王は単純明快である。奴は魔族を滅ぼし魔界の領土を欲している。だが国王は何を考えているか分からん」
ザラザードは「王国ではなく帝国についた理由はもう一つある」と続けて、
「もし暴走した国王を倒せるとしたら、帝王しかおらん。今現在のパワーバランスは魔王軍=帝国軍>王国軍である。しかし魔王軍と帝国軍が戦争によって消耗している現在では、王国軍が有利になってしまう。現に、国王は漁夫の利を狙っているだろうな。勿論アルスレイアも帝王もそんな事は百も承知だが、それでも王国軍には勝てると踏んでいるのだろう。しかし、その甘い考えこそ間違っている」
「何が間違っているんですか?」
「王国もこの動乱期を見越して力をつけておる。最近では禁呪によって多くの異世界人を召喚し、他にもキナ臭いことをしておるようだ。消耗した帝国が王国に喰われる恐れもある。そうなった場合、魔族の未来がどうなるか我輩でも想像がつかん。だから我輩が魔王軍を裏切り、少しでも戦争を早く終わらせる必要があったのだ」
そう言った後、ザラザードは俺を睥睨した。
「が、我輩の計画もあと一歩のところで崩れ去った。貴様というイレギュラーな存在の所為でな」
この爺さんが俺を憎むのも分かる。
俺さえいなければ、自分の計画が達成されたんだからな。
「この際だ、死ぬ前に聞いておこう。小僧、貴様は一体何者なのだ。人間の癖に魔王軍に組みし、あまつさえ獣王とほざきおる。その若さではあり得ないほどの王気を持ち、その身に喰魔を宿しておる。まるで意味が分からん。本当に人間か?」
「人の過去は余り詮索したくないんだけど、僕もかなり興味があるかな。よかったら、アキラ君のことを教えて貰ってもいいだろうか」
妖王と遊王に尋ねられ、う~んと呻る。
この二人なら、別に教えてやってもいいか。
一応相棒にも確認を取っておこう。
(七つの大罪の事とかお前の事とか話してもいいか?)
『別にオレ様は構わねぇぜ』
魔王の許しも出たことだし、俺は二人の王に身の上話を始める。
異世界人であること。
違う世界で死んで、王様の力によってこの世界に転生してもらい、衣食住を与える代わりにダンジョンを制覇すること。
俺が、世界に七人しかいない【共存】スキル者であること。
喰魔と呼ばれるベルゼブブが、七つの大罪という意思のあるスキルであること。
大罪スキルは、【共存】スキル者に寄生しないと生きられないこと。
王国の聖騎士とドンパチしたこと。
ダンジョン最下層で、【怠惰】のベルフェゴールに寄生された階層主のベヒモスを倒したこと。
ダンジョンから飛ばされ、気付いたらエルフの里にいたこと。
俺を救ってくれたマリアを守るため、エルフの里を襲ってきた帝国軍と戦ったこと。
エルフの里を守るため、なし崩し的に獣王軍団と銀郎騎士団との戦争に参加したこと。
そしたら何故か、獣人達から獣王になってくれと頼まれたこと。
命を守ってくれた獣王軍団に報いるためにも、獣王になったこと。
同郷の奴等と【嫉妬】のレヴィアタンをぶっ殺したこと。
ユラハに頼まれ、遊王軍団の救援に向かったこと。
「そんで、現在に至るわけだ」
ざーっと簡単に説明し終えると、二人の王は模試判定がE判定だった受験生かってぐらいに両手で頭を抱えていた。
「待って、ちょっと待ってくれ。脳の処理速度が追いつかないよ」
「あり得ん……そんなことが起こりうるのか……?」
駄目だ、全ッ然信じて貰えない。
まぁ無理もないか。もし俺がそっち側だったら、「はいはい妄想乙」とか馬鹿にしてそうな荒唐無稽な話だもんな。
二人が落ち着くまで待っていると、顔を青くしたアラベドが問いかけてくる。
「怒らないでくれないか。今話したことって、全部本当かい?」
「ああ、全部本当だ。こんな嘘言う必要もねえしな」
「そ、そうか……ありがとう」
今度は身体を震わしたザラザードが、おっかなびっくりな感じで聞いてきた。
「一年にも満たない期間で、それだけのことをしてきたのか?」
「そうだな。死んだと思った回数なら誰にも負けないと思うぜ」
「それでまだ自意識を保っていられるのか……貴様……中々に狂っておるぞ」
化物を見る眼差しを送られてしまう。
うわ~、そんな感じで畏れられるのも久しぶりだな~。
懐かしい感覚に浸っていると、アラベドがこう尋ねてきた。
「アキラ君の話からすると、アっちゃんと国王と帝王の三人も【共存】スキル者で、七つの大罪を冠する魔王に寄生されてるって事だよね?」
「アルスレイア本人が言ってたことだし、そうなるな。そんで怠惰と嫉妬は俺が取り込んでる。嫉妬はまだどっかで生き延びてるらしいけどな。最後の色欲はどこにいるかは知らん」
肯定しつつそう付け足すと、アラベドは深いため息を吐いた。
今度はザラザードが、信じられないと言わんばかりな様子で口を開いた。
「数千年を生きてきた我輩でも、“七つの大罪”と【共存】スキルなどという話は一度も聞いたことがないぞ」
「それは仕方ねーんじゃねーのか。世界にたった七人しかいないんだし、偶々出会わなかっただけだろ。俺に寄生しているベルゼブブなんか、宿主が気に入らなかったら喰っちまってたみたいだしな。【共存】スキル者が生まれるのもランダムだし、大罪スキルが目覚めるのもランダムっぽいし。一度だけ七人の魔王が全て現れた時代もあったらしいけど」
その一回も、人間の勇者によってぶっ殺されたみたいだけどな。
「異世界人に【共存】スキル……それと七つの大罪。運命か、それとも人為か……」
「そして魔界と人界の命運を定める大戦。なにか、大きな力の本流がこの世界を渦巻いている気がするね」
悩む二人の王は、推理を巡らせている。なんか、凄くシリアスなムードだな。
そんな馬鹿な事を考えていると、ザラザードは力強い眼力で俺を一瞥する。
「それで、貴様はどうするのだ」
「何をだよ」
「恐らくこの流れにおいて、貴様がイレギュラーな存在であるのは間違いない。いや、もしやトリガーかもしれん。異世界人、【共存】スキル者、そして獣王になった貴様は、この先何を果たすのだ」
「……んな事を言われても、俺は自分の出来ることをやるだけだ。俺の大切な人達、そいつらを守る為に戦う。帝国だろうが王国だろうが魔族だろうが関係ない。手を出してきた奴等は片っ端からぶっ殺す」
淡々と即答すると、ザラザードは意表を突かれたように驚愕する。
何故かクックと笑うと、挑発的な言葉を投げてきた。
「貴様のそれは、簡単には言えるが行うのは難しい。分かっておるのか?」
「“分かってる”」
「……ならば、もう我輩が口にすることは一つもない。殺せ」
何かスッキリした表情を浮かべて俯くザラザードに、俺は「誰が殺すかよ」と言って手を差し伸べる。
「何の真似だ」
「俺と一緒に来ないか、ザラザード。あんたの力が欲しくなった」
「うえええ!?何を言ってるんだいアキラ君!!もしかして酔っ払っているのかい!?」
横にいるアラベドが驚いた風にボケているが、俺は無視して続けて、
「手段はどうあれ、あんたは徹頭徹尾魔族の為にやっていたんだろ?そんなあんたを殺すのは魔族にとって勿体ねぇと思ってな。どうせ死のうと思っているんなら、俺に……魔族の未来の為に力を貸しちゃくれねえか」
「馬鹿か貴様。我輩は一度ならず二度も魔王軍を裏切ったのだぞ。そんな我輩を仲間に引き入れるなど、気が触れているとしか思えん」
「俺があんたのお眼鏡に敵わなかったらいつでも裏切っても構わねーぞ。その代わり、そん時は俺がお前を喰うけどな。だから裏切るのも覚悟しておけよ」
「何故……そこまでして我輩の力を欲する」
「なんだっていいじゃねえか。いいから俺の力になれよ」
「――ッ!?」
『だからザラザード、俺が生きてるまででいい、アンタの力をもう一度貸しちゃくれねーか』
ザラザードは下を向いたまま動かない。
しかし、やがて顔を上げると、シワシワな手で俺の手を取った。力強い眼力は、妖王と呼ばれるに相応しかった。
「いいだろう。貴様の奇怪な運命を、この目で見届けてやろうではないか。死ぬのはそれからでも遅くはなさそうだ」
「交渉成立ってことだな。よろしく頼むぜ、ザラザード」
「ふん、精々寝首を掻かれんように気をつける事だな」
「あっ、一つ条件言うの忘れてた。あんたを仲間にすると絶対魔族から反感喰らうだろうから、死んだことにしつつ見た目も変えてね」
「……やはりやめた」
「おいおい、そりゃねえだろ!」
(アキラ君は、少しバロムさんに似ているかもしれないな)
早速仲間に加った妖王とじゃれ合っていると、アラベドが微笑ましい顔で見てくる。
どうしたんだと尋ねると、なんでもないと言われたので、まあいっかと気にしない。
『珍しいじゃねえか。テメエが自分から誰かを誘うなンてよ』
(確かに、初めてかもしれないな……)
いつもは、知らず知らずのうちに誰かが隣や後ろについてきていた。
しかし今回は、俺自身の考えでザラザードを仲間に誘った。
(俺にもわかんねーな。理由とか思いつかねぇ。ただ俺の“直観”が、この爺さんは仲間にした方がいいんじゃねーかと思ったんだよ)
『……ソウカ、まあ、いいンじゃねーか』
ベルゼブブにしては、なんだか穏やかな口ぶりな気がした。
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