夢中になる
怪稀
夢中になるには
夢中とはどんなものだったか。
もちろんこんなタイトルにしている時点で、今の私は、夢中がどんなものだったか、どんな感情になるものかは忘れた。
忘れただけで、一時期何かに夢中になっていたことはある。
ゲームをするために勉強を集中して取り組み、ゲームをして、寝て、朝早くに起きてゲームをして学校へ行きという日々を送っていたことは覚えている。
しかし、なぜそこまでしてやりたかったのか?その作品がすごく好きだったのはわかる。同じような作品が発売されたらそうなるのかもしれない。
覚えているのはこれだけ。
つまりは恋愛やゲーム以外の趣味などで夢中になれたことがない。人は好きだが、一人に執着したことはなく、理性で相手のテリトリーに入ることもない。
親密になり、恋愛感情を沸かせるためには相手を知ろうとする心がけが必要なことはわかっているが、それが入り込んで大丈夫かどうかと心配になるのだ。
何か面白いことがあったときに、もしこうなったら良くないのではいかという、駄目な理由を探しているのかもしれない。
そして、踏み込むことをやめる。
私は夢中になれないのではく、夢中になってはいけないとどこかでセーブをかけているのかもしれない。それも、無意識に。
ならば私ができることは一つなのだろう。
セーブを少し緩め歩み寄ることを心がけることなのかと。それにより、さらに物事への興味が沸き夢中になるための情報を得られるのではないかと。
さて、私のなかの疑問。夢中にになる。私という人物のふわふわした疑問は一つ解決された。また悩むことはあるだろう。しかし、そのときはまた、考え直せば良い。
お付き合いいただきありがとうございました。
夢中になる 怪稀 @Marebito
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