「美紀…今日はどうしたの?」






そう言えば、突然メールで会いたいと呼び出されたのだった。






「え、もう良いの大丈夫だから。」






少し、気になったが、会って話しをして気持ちの整理がついたのだろうと、勝手に解釈した。






二人はほろ酔い気分でカラオケボックスを後にした。






軽く寄り添いながら、恵子と美紀は歩いていたが、駅まで戻ると美紀が叫んだ。






「あ、恵子ー占いやってるよー見てもらおうよ。」






「えー、帰りたいー。」






「だーめー、今日話さなかった彼の事当ててもらうんだから、来なさいー。」






美紀に腕を強く引っ張られ、恵子は座らされた。




「さぁー、占おうかねー。」






占い師のお婆さんの声は、凄くしゃがれていた。




机の上に置かれた、水晶玉は色々な物を写し出していた。




「色々見えますね?」






「おや、あんた見えるのかい?」






「えー、ぼんやりと…」






「…こりゃ、まいったね。」

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