とても気になる事を…占い師のお婆さんに言われたが、水晶の光景の方が強烈だった。






青いビニールシートに包まれた何かが見えていた、霧か靄がかかって良くは分からないが。






人に見えた…






水晶の中で、風が吹き、青いビニールシートに包まれた、顔の部分があり得ない程へこんだ。






まるで、そこには顔が無かったかの様に。






「キャー。」




恵子は力いっぱい叫んだが、トラックのクラクションの音で、かき消された。






そう、私が見たものは…






事故に合い、周りから見えないように遺体を覆う、青いビニールシートだった。
















数日後、また占い師のお婆さんに会った。






「どうして、美紀を助けてくれなかったんですか?


見えていたんでしょ。」






「ああ…




見えていたよ…






だから、あの子はあんたを連れてきたんだよ。」






「え?」

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