とても気になる事を…占い師のお婆さんに言われたが、水晶の光景の方が強烈だった。
青いビニールシートに包まれた何かが見えていた、霧か靄がかかって良くは分からないが。
人に見えた…
水晶の中で、風が吹き、青いビニールシートに包まれた、顔の部分があり得ない程へこんだ。
まるで、そこには顔が無かったかの様に。
「キャー。」
恵子は力いっぱい叫んだが、トラックのクラクションの音で、かき消された。
そう、私が見たものは…
事故に合い、周りから見えないように遺体を覆う、青いビニールシートだった。
…
…
数日後、また占い師のお婆さんに会った。
「どうして、美紀を助けてくれなかったんですか?
見えていたんでしょ。」
「ああ…
見えていたよ…
だから、あの子はあんたを連れてきたんだよ。」
「え?」
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