第6話「アイリのお留守番」
はぁ~ノエルは学校っていう所に行っちゃったし…どうしようかな」
ノエルが学校へ行っている間アイリは暇を持て余していた。
「朝のテレビってなんか大人達が集まってわけわかんない話している番組ばっかだ」
テレビにはニュ-スキャスターのほか、評論家、経済学者などが映っており時事ネタを扱っていた。
「う~ん…つまらない…他には何かやってないのかなぁ」
アイリはリモコンに手をかけ、チャンネルを変えた。チャンネルを変えた先は幼児向けの番組だった。どうやら人形劇のようなものがやっているみたいだ。
「わぁすご~い、このお人形さん達動いたりしゃべったりしてるー!なんでなんで?」
どうやらアイリには後ろから人間が操っていることはわかっていないようだ。しかしアイリはそんなことを忘れてしまいすっかり幼児向けの人形劇に夢中になっていた。
人形劇の話の内容は動物のみんなが仲良く暮らしていくほのぼの系の和気藹々とした日常系の話だった。
どうやら今回の話の内容は主人公であるクマの男の子が友達のウサギの女の子と些細なことで喧嘩をしてしまい、まわりの友達がなんとか仲直りさせようとする内容だった。
喧嘩・・・それはすなわち争いの一種。人と人が気持ちや考えの違いから起きやがてそれが対立した結果だ。そういえば先ほどの番組も戦争がどうたらこうたらTVに映っている人が言ってた。
人間誰かと生きていれば必ず自分の考えや感性が他人と違い衝突することがある。当たり前の話だ。人間誰しもそれぞれが違う個体なのだから、全く同じということはありえない。そしてその個体同士がお互い自分の違うところを認め合うことが出来なければ喧嘩が起きてしまう。単純な話だがこの人間同士の争いというのは原因というものがわかっていながらも解決策はない。
「喧嘩かぁ…ノエルは私のことどう思っているのかなぁ…」
人形劇を見ていたアイリはふと思った。自分とノエルは仲が良いと思う。少なくともノエルの反応を見る限り嫌われているという印象はなかった。
アイリの存在それは…ノエルと一緒にいること。それが彼女のヒューマノイドとしての運命であり使命だ。
その意味が何なのかがわからないがきっと自分にしか出来ない大事なことなのだろうと思いノエルをこれから守り一緒にいると固い決意がある。
「そういえばノエルってどんなことすれば喜んでくれるのかなぁ…?」
そんなことを考えているうちに人形劇はクライマックスを迎えようとしていた。お互いが喧嘩をしたことを後悔し、まわりに気をつかせそれを当人たちが気まずく思いお互い自分の非を認めて歩みより、謝って仲直りするという流れだった。最後にはお互い好きなものをプレゼントをして仲直りでめでたしめでたしという感じで番組は終わった。
「プレゼントかぁ…う~んちょっと違うかなぁ…」
アイリはノエルにしてあげたら喜んでくれることを一生懸命考えてた。すると先ほどの人形劇が終わり次の番組が始まった。軽快な音楽と共に始まったのは料理番組だった。
「あっ…そっか!料理だよ、料理!学校から帰ってきてご飯が出来てたらきっとノエルも喜んでくれるよね!じゃあさっそく…っでも今作ったらノエルが帰る頃には冷めちゃうか…う~ん」
ノエルが自宅に着くのはおそらく夕方頃で今はちょうどお昼なので作るべき時間ではない。どうせならノエルには出来立てのおいしい状態で食べて欲しいというのがアイリの思いだ。
「そうだ、ちょっと男の人ってどんなことしてあげれば喜ぶのか調べてみようかな。ノエルの部屋にパソコンがあったからちょっと借りちゃおうっと」
アイリはそう口にすると2階にあるノエルの部屋に向かった。
ガチャッ
「おじゃましまーす♪」
「ええと…パソコンパソコンと…あっ!あったあった」
「電源をいれて…と」
電源をいれパソコンのディスプレイに画面が映った。がしかし…
「あっログインにパスワードが必要みたい…もうノエルは警戒心が強いなぁ、さてどうしようかな・・・」
アイリは少し悩むとパソコンのUSBの差込み口を見つけた。
「そうだ!」
するとアイリは指をパソコンのUSBの差込み口を指で触れた。そしてアイリの指先が徐々に白く光りだした。
「パスワード…パスワード…ええと…あっなるほど…」
なぜか独り言を言い、パスワード画面に文字列が埋まっていった。
「これでOKかな?」
キーボードをタンッと指で押すと見事ログインが成功しデスクトップ画面に切り替わった。
「ノエルってばパスワードを設定するぐらいの警戒心はあるのにそのパスワードが自分の誕生日ってちょっと無用心じゃないかなぁ…まっいっか、え~と検索検索と…」
アイリはパソコンからネットにアクセスし早速男の人に喜んでもらう方法を探した。
「男性…喜ぶ…やり方…と」
カチッ
「あっ出てきた出てきた!えっと…うわぁいっぱいあるなぁ…とりあえず上から順番に見て行こうかな、まずはこれと」
アクセスした先には男性に喜んでもらう方法ずばり手料理だと書いてあった。
「やっぱ手料理かぁ…でも手料理って言っても何作れば良いんだろう…色々書いてあるけど・・・」
ホームページ上には様々な料理の写真と作り方のレシピがのっているがアイリにはむずかしそうなものが多かった。
色々見ているうちにひとつの料理が目に止まった。
「あっ!…このカレーはなんか具材を切って鍋で煮込むだけみたいだから簡単そう。うん…よし、これにしよう」
アイリは作る料理をカレーに決めるとさっそく冷蔵庫に向かった。
「え~っとじゃがいも…にんじん・・・お肉…あとは白いご飯は…あっ大丈夫あるみたい…じゃあさっそく…って肝心のカレールーっていうのが見当たらないけどノエルの家にあるのかな?」
ノエルはキッチンの棚などを一通り探したがそれらしきものは見当たらなかった。
「う~んどうしよう…カレールーっていうのがないと作れないよぉ。買ってこようにもノエルには外に出ちゃダメって言われているしう~ん…」
そう、ノエルにはしばらくは外に出ないように言われているので守らなくちゃいけない。
「ちょっとカレールーって何で出来ているのかパソコンで調べよーっと」
アイリは再びノエルの部屋に行くとカレールーがどんなもので出来ているか調べた。
「えーっと…ナツメグ…ターメリック?…なんかわからないけど調べてみたら辛い味付けするみたいなやつみたい。うんうん…これならなんとか代用品みたいなのがさっきあったし出来るかなな?」
カレーの作り方をからメモしてキッチンへ向かった。
「よし!じゃあさっそく食材を切るところから!まずはじゃがいもとにんじんを…」
アイリは包丁を手に持ち具材を切ろうとしたが動きを止めた。
「う~ん…包丁で具材を1つ1つ丁寧に切っていたら時間かかっちゃうなぁ…よ~し」
そう言うとアイリは目を瞑り言葉を放った
「…!コ-ド発動!」
アイリがその言葉を放つとアイリのまわりが青白くパァッーと光った。
すると、まな板に置いていた野菜や肉のまわりに風が発生した。たちまち食材のまわりにかまいたちが発生し、綺麗に食材が切られていく。
「最後の仕上げ…行け!」
綺麗に切られた食材はアイリの掛け声と共に鍋の中に運ばれていった。
「ふぅー…ちょっとめんどくさいからって紋章コ-ドまで使うのはちょっとおおげさだったかな?」
紋章コ-ドとは、20年前の王国間戦争で開発された兵器の1つであり大気中にリゲルと呼ばれ存在する粒子を媒介して起こす行為。そのリゲルを使い紋章コードと呼ばれる自然現象を人工的に故意で起こすいわゆるファンタジー小説などで出てくる魔法に近いものだ。
「よし、あとは鍋に火をいれて…これをいれれば…うんOK!これできっとノエルも喜んでくれるはず」
アイリはグツグツと煮込まれていく鍋を満足気に眺めていた。
「あっ!…料理が出来上がるまでに他にもノエルが喜んであげることしてあげよう。」
そう思うとアイリは再びノエルの部屋に行き色々物色し始めた。
「う~ん・・・こう見てみるとノエルの部屋って意外とシンプルだね。掃除でもしてあげようかと思ったけどゲ-ム機にゲ-ムソフト、あとはパソコンと何かの玩具。どうしようかな~…」
しばらく部屋を見渡した後、アイリはゲ-ム機に手をかけた。
「そういえばノエルはゲームが大好きだからゲ-ムのお手伝いしてあげたら喜んでくれるかな?よーし、そうと決まれば」
電源をいれ液晶画面にゲームの画面が映りだした。
「えーっとこのゲームって何するゲ-ムなんだろう…ちょっとデータ解析っと…」
ゲ-ム機からディスクを取り出しアイリはそのディスクの裏面をじっと見つめた。
すると、アイリの目が光出し瞳に無数の数字がプログラムの列が浮かび上がっていた。
「ふ~んそういうゲームかぁ…」
ゲ-ムのディスクをゲーム機に再び入れ、先ほどパソコンのパスワード解析をした時と同じようにゲ-ム機のUSB画面に指を当てた。アイリの指がパソコンの時と同じく白く光りだした。
「えーと…ゲ-ムのデータはここのあたりかな…」
アイリはぶつぶつと独り言を喋りだした。
「うんうん…なるほどねぇ…そういうことか…ふむふむ、じゃあここの数値を…」
数分間何かを解読したようで指を離した。
「よ~し、準備完了!これでノエルも大喜びしてくれるに間違いなしだね!え~と…他に出来ることはと…」
そしてアイリが留守番をして数時間経った夕方…ようやくノエルが学校が終わり自宅に戻ってきた。
ガチャッ!
「ただいま」
「あっノエル!おかえりーすっごい待ったんだよ」
ノエルの声が聞こえると同時にリビングからアイリが来た。
「今日はちょっと友達と付き合いがあったからごめんね。はい、じゃあこれお詫びっていうわけじゃないけどお菓子。」
ノエルは学校の帰りに買ってきたお菓子をアイリにプレゼントした。
「これ私にくれるの…?」
「うん…なんか昨日そのお菓子おいしそうに食べてたから好きなのかなぁーって」
「わーい!嬉しい、ありがとう!宝物にするね!」
「いや…あの、食べ物だから賞味期限があるから早めに食べたほうがいいんじゃないかな…」
「そっか、エヘへ。あっ…そうそう私からもプレゼントっていうわけじゃないんだけど、夕ご飯作ってあげたんだよ!」
「えっ…そ、そうなんだ(なんか匂うなって思ってたけど…)」
「ほら、鍋があるでしょ!ジャーン!」
アイリが自慢げにノエルの前に作った料理を見せた。
「ん…?カレー…なのかな?」
「ピンポン、ピンポーン大正解!どう?よく出来てるでしょ!はじめて作ったんだよ!」
「あぁ…う、うん(な、何だろう。見た目はカレーなのにカレーのあの食欲をそそる感じが全くないんだけど…)」
「今支度するからね!ノエルは部屋で着替えてゲームでもしてて。準備できたら私が呼んであげるから」
「え・・・あ・・・で、でもアイリ一人じゃ…」
「大丈夫だから!ノエルは自分の部屋にもどってて」
そう言うとアイリはノエルの背中を押してノエルを部屋に入れた。
「まぁ、せっかくの厚意だし無下にするのも悪いよな…ここはアイリの厚意に甘えておくか・・・」
ノエルは部屋で制服から普段着に着替えた。
「さて…じゃあゲ-ムでもやるか…」
ディスプレイとゲ-ム機の電源を入れるとモニターにゲ-ムの画面が映し出された。
「今日は何時までやろうかなー…と…あれ…?」
ゲ-ムの画面に少し違和感を覚えた。いや…少しではなくかなりだ。
「何でキャラクターのステータスが全部MAXになっているんだ!?」
ノエルが今やっているゲ-ムはロールプレイグゲームというものであり、キャラクターを操作して敵を倒しスト-リーを進めて行くゲ-ムだ。
「あれ!?おっかしいな…バグってんのかなぁ…」
一度ノエルゲ-ム機の電源を落とし、もう一度ゲ-ム機に電源を入れ再度始めてみたが自キャラのステータスがMAX値になっている謎の現象は変わっていなかった。
「う~ん…何でだ?僕が昨日寝てる間に夢遊病にかかってレベルをいつの間にかあげてた…とかありえないよな…ん、そういえば」
ノエルは自分の部屋に少し違和感を感じた・・・部屋が綺麗になっているし、昨日まで倒れていた物がちゃんと立っていたりする。ノエルは少し考えた。
「そして部屋から出てアイリがいる台所へ歩いて行った。
「ね、ねぇ…アイリ」
「ん?まだ支度出来てないよ、出来たら呼ぶからちゃんと待っててよ。もうノエルったら食いしん坊さんなんだね」
どうやらアイリは僕が夕飯を待てなくて来たと思っているらしい。
「い、いやぁ…夕飯じゃなくてさ…その聞きたいことがあってちょっと・・・」
「ん?なぁに?」
「その…僕が学校へ行ってる間に僕の部屋入って何かした…?」
「んーまぁしたといえばしたかな…でも何かを壊したりとか捨てたりとかはしてないよ」
「た…例えば?」
「部屋にある埃とか汚れを取り除いたりとか…」
「ほ、他には・・・?」
「他って?」
「た、例えばゲ-ム機をなんかいじったりとか・・・」
「あぁ、うん、したよ…でも壊したりとかは絶対してないよ。ノエルのお手伝いをちょっとしただけだよ。喜んでくれると思って」
「お手伝い?」
「うん、あのノエルがやっているゲ-ムって自分で操作するやつの数値を高くしてあげれば喜んでくれると思って」
これであのゲ-ムの数値がおかしかったのがアイリの仕業だということが判明した。
「な、何で喜ぶと思ったの…?というか何でそんなことを?」
「ゲームのデータのプログラムを解析して数値をあげればノエルがゲ-ムの進行するのが容易になると思って」
「あ、あのね・・・ゲ-ムってそうやって何かを外部からいじってずるみたいなことしてもつまらないんだよね」
「えっ!?そうなの?」
「うん…まぁそうじゃない人もいるにはいるんだけどさ・・・僕はそういうことするとつまらなくなっちゃうから」
「そうなんだ、ごめんねノエルそうとも知らずに・・・じゃああとで元に戻しておくね」
「う、うん…で、でも解析とか数値をあげるのってどうやったの・・・?」
「こうやってだよ」
そう言うとアイリの指先が光った。
「うわっ!」
「あぁ、別に人に危害はないから安心して。ノエル、今USBか何かついた機械持ってる?」
「えっ…あ、あぁ僕の電話でよければ…」
ノエルはアイリに携帯電話を渡した。
「じゃあちょっと見ててね」
そう言うとアイリはノエルが渡した電話のUSBの場所に光った指をつけた。
「んー……」
しらばくアイリが黙った。
「はい…解析終了…っと」
数分間光った指を電話のUSBの場所につけただけで何か分解したりとかそういう様子はなかった。
「な、何したの?」
「何ってその電話の中身をちょっと解析したんだよ。試しに何か聞いてみて」
特に何か電話のタッチパネルの液晶画面を操作した様子もなかった。
「じゃ…じゃあ最後この電話で連絡を取ったのは?」
「学校ていうリストに入っていたアレックス」
「うわ…!?」
「内容は、今月金欠になりそうだからお金借りるかもしれないからよろしく頼むぜ!」
「…あたってる」
「ちなみにその前に連絡をとったのはノエルのおじいちゃん。今日も遅くなりそうだから夕飯は1人で食べていてくれ」
「……」
「ちなみにその電話のパスワードロック…」
「わ!わかった…わかったてば…。つ、つまりその指で機器のデータに進入して解析したりゲームの数値をあげたりしたってことだね…」
「うん、そうだよ」
ノエルは少し冷や汗をかいてしまった。
(う~ん…これはちょっと…アイリが戦闘だけじゃなくあらゆる方向にとんでもない能力があるってことか…。)
「…ノエル?」
「あぁ、う、うん、何でもないんだ…とりあえずゲ-ムは元に戻しておいてくれると嬉しいかな…ハハ…」
「うん、わかった。ノエルがそういうなら」
「じゃ、じゃあよろしく…」
ノエルはアイリが狙われる理由が少し分かった気がする。銃弾を跳ね返したりするほどのパワー、簡単に機器に進入してデータ解析を容易に出来る。これだけでもアイリが普通のヒューマノイドではないことを改めて認識した。少なくともアイリが悪人の手に渡ればとんでもないことになることは容易く想像できた。
「…ふぅ、じいちゃんが帰ってきたらちょっと相談してみるか」
アイリをこれからどう家で扱っていけばどうか考えていた。アイリと話しをした感じ倫理や道徳観があまりない子供のようなものだと感じた。だがそれに反比例してとてつもない能力をもっている。これからの接し方によって善にも悪にもなってしまう可能性がある。幸いにもなぜかなついてくれているようで、そこだけは唯一救われている部分と言えよう。
そんなことを自分の部屋でしばらく考え事をしているとアイリに夕飯が出来たということで呼ばれた。
「ノエル-!ご飯できたよ!一緒に食べよう!」
「あ、う、うん、行くよ(考えていてもしょうがない…とりあえずアイリから目を離さないようにしなきゃ)」
食卓につくとカレーらしきものが並んでた。
「さぁ!召し上がれ!私がノエルのためにたっぷり愛情こめて作ったんだよ!」
「そ、そうなんだ…じゃ、じゃあいただきます…」
ノエルは少し怖かった。見た目はカレーでも匂いに違和感を感じざる得なかったからだ。そしてスプ-ンで一口食べてみた。
「…何か変に甘いよぉ…アイリ…な、何入れたの?」
ノエルはおそるおそる聞いてみた。
「えっ何ってじゃがいも、にんじん、たまねぎ、お肉とか食材しかいれてないよ?」
「ほ…他には?」
「他には…そうそうカレールーっていうのがなかったから見た目が似ているチョコレートがあったからそれ入れてみたんだけど、まずかったかな?」
「うん…すっごくまずい…」
ノエルはアイリがすごいのかどうかちょっとわからなくなってしまった…。
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