第5話「学校と友達と」

夢を見ていた。なんだか水の中みたいな場所にいるみたいだ・・・。何人かの大人が水の外から僕を見ている。でも何で見ているかわからない。

何回も見る夢だった。でも何の夢かわからない…。



ピピピピッ!ピピピピッ!



目覚ましの音がした。と同時に僕は目を覚ました。今日はじいちゃんの機械音で目が覚めなかったのでよかった。


「ふぁ~あ…また変な夢見ちゃった…なんか布団が暖かい気がするなぁ…んっ?」


手に柔らかくて人肌のようなものがあたった…


「まさか…!?」


僕の隣には気持ち良さそうに寝ていたアイリがいた。だが僕は驚いたが声は不思議と出なかった。人間本当にびっくりすると声が出ないというのはどうやら本当のようだ。


(夜中勝手に僕の布団に入って来ちゃったのか…でも多分悪気あってやっているわけじゃないんだよなぁ…どうしよう…)


そんなことを考えているうちにアイリが目を覚ましてしまった。


「んんぅ~…あっノエルおはよう…」


(怒っちゃダメだぞ…アイリはただ常識を知らない子供みたいなものなんだ…だ、だから平常心、平常心)


「あぁ…。うん…おはよう…アイリ。ところでさ…その、ちょっと…聞きたい事があるんだけど…」


「ん?聞きたい事?なぁに?」


目をゴシゴシとさせ半開きの目でこちらを見ている。


「そのー…何でアイリが僕の布団の中に入っているのかなぁ…て思って…昨日じいちゃんにアイリの部屋用意してもらったでしょ?」


「うん、そうだよ」


「自分の部屋で寝ないで何で僕の布団で寝ているのかなぁと…」


「えっダメなの?」


「いや…ダメとかそういうことじゃないんだけど…その…そういうのはさ…好きな人にだけやったほうがいいんじゃないかなぁ…」


「好きな人にだけ?…じゃあ問題ないよ。私ノエルのこと大好きだもん!」


「う~ん…そういうことじゃないんだけどなぁ…」


どうやらアイリには男女間にあるはじらいや常識みたいなものは一切ないようだ。


(しかし…なんて格好しているんだ…。下着1枚に上に羽織っているのはYシャツ1枚だけ…全く…)


人間ではなくヒューマノイドなのだが人間と見分けが全くつかないアイリのその姿は朝からかなり刺激的なものであった…。


「ノエル、じゃあワシは出かけるから戸締りは頼んだぞ!」


1階からじいちゃんが不意に大きい声でしゃべりかけてきた。


「うわっ!」


「ん?どうした、ノエル」


「ううん、何でもないよ!いってらっしゃい、じいちゃん」


「そうか、ところでノエル、アイリの姿が見えないんだが知らんか?」


「え!…あぁ、うん、アイリなら僕の部屋にいるから大丈夫だよ!うん心配ないよ!」


「そうか、じゃあ仕事に行ってくるからな」


「あ!うん、いってらっしゃい」


久しぶりにひやひやした。じいちゃんにこの光景見られたら絶対変な性癖に目覚めたって勘違いされそうだ。


「ふぅ…なんとかやりすごせたか…」


「ねぇねぇノエル、今日はどうするの?」


「どうするのって、僕も支度して学校へ行くんだよ」


「学校って昨日のところ?」


「うん、そうだよ」


「何で行くの?」


「何でって勉強するためだよ」


「何で勉強するの?」


「社会に出て貢献したり、将来に備えたり自分の夢をかなえるため・・・かな?」


「社会…?将来の…自分の夢?ノエルはなんか夢があるの?」


「う~ん…まぁそれを見つけるために学校にいってるのかもしれない」


「ふ~ん」


アイリとそんな会話をしていると結構な時間が経っていた。


「あっいけない…!そんな話している場合じゃなかった。はやく顔洗って支度しよ!」


ノエルは1階に降りて洗面所に行き、じいちゃんの用意した朝食にありついた。今日の朝食はトーストとハムエッグとサラダだった。


「アイリも何か食べる?」


普通のヒューマノイドは無論何も食べることはないが、アイリは昨日僕のお菓子を食べていたのでもしかしてアイリの場合は食事が必要なんじゃないかと思い聞いてみた。


「ううん、私はいいよ。食事行為は必要ないから」


「あ、そうなんだ。でも昨日僕のお菓子食べてたけどあれは何で?」


「おいしそうだったから!一応消化して活動エネルギーに変換できるんだけどね」


「へぇー」


僕はそれを聞いて昨日楽しみにしていたお菓子が無駄にならなくて良かったと思った。


食事を済ませ、着替えるために自分の部屋に戻った。


着替えをしているとある物がないことに気付いた。


「あれ…僕の制服のYシャツがないなぁ…」


部屋のどこを見渡してもなかった。しかし思い当たる節が1つだけあった。


「まさか…」


そうアイリが朝着ていたYシャツ。部屋を出て1回でテレビを見ているアイリに尋ねた。


「ねぇ…アイリ、ちょっといい?」


「なぁにノエル」


「そのYシャツどうしたの…?」


「ん?あぁ、これ?ノエルの部屋にあったやつだよ。ノエルの匂いがしてたから借りちゃった」


「あぁ…そ、そうなんだ。実はそれ今から着ていかなきゃ行けないから…その返してもらえると…その…ありがたいんだけど…」


「そうなんだ、じゃあ脱ぐね」


アイリはそう言うと僕が目の前にいるにも関わらず羽織っていたTシャツを脱ぎ始めた。


「うわ…ア、アイリ!」


「ん?どうしたの?」


僕はつい顔を背けてしまった。そんな僕を不思議そうに見るも構わずYシャツを脱いだ。


「はい、ノエル!返すね、ありがと」


そういうと下着1枚しか穿いていないアイリが僕に着ていたYシャツを渡してきた。


「う、うん…」


「どうしたのノエル?」


「いや…うん、あのねその服を脱ぐ時はその男の人の前で脱がないほうが良いよ…」


「えっ!そうなの?何で?」


「そのー…そういうのはあんまり良くないことなんだ。」


「そうなんだ、わかった気をつけるね」


「う、うん、わかってくれればいいんだ」


僕はシャツを返してもらい自分の部屋に戻って制服に着替えた。


「よし、忘れ物はないな…じゃあ行くか。じゃあアイリ僕は学校に行くから」


「えっ!もう学校に行くの?ちょっと待って」


「えっ?」


僕はアイリが何で待って欲しいのかわからなかった。玄関に行き靴を履こうとした。


「私も一緒に行くからちょっと待って!」


服を来たアイリが玄関にやってきた。


「えっ!?何でアイリが一緒に学校行くの?」


「何でってノエルが行くとこなら私は付いていくよ。それが私の役目なの」


「う~ん…学校はその…関係者以外その…基本的には来ちゃいけない場所なんだ…」


「え~、じゃあ私はノエルの学校に行っちゃいけないの?」


「う~ん…まぁしばらくはアイリは家で留守番していてよ。昨日襲ってきた奴らも何かわかってないし」


「えー…まぁうんわかったよ…」


アイリはかなり不満の様子だった。しかし、わからないのがアイリは何で僕とそこまで一緒にいたいのかが謎だ。以前からアイリは僕を知っている様だったし、正式に目覚めさせられるのは僕だけだとアイリは言っていた。色々わからないことだらけだ。


「じゃあ、行ってくるよ…。お腹すいたら冷蔵庫にあるもの食べて良いから」


「うん…いってらっしゃい…」


僕は家を出て、いつもと同じように学校へ向かった。


いつものように通学路を歩き途中には同じ学校の生徒がちらほら。


(昨日は下手すれば命を落としている可能性もあったんだよなぁ・・・アイリのおかげで助かったけど、下手すれば二度とこの光景がみられなかったかもしれないんだ・・・)


そう思うとアイリには申し訳ないことをしたかもしれない。


「帰りにアイリのためにお菓子でも買って帰ってあげるか・・・」


「おっす、ノエル!」


そんなこと考えて通学路を歩いていると声をかけられた。


「ん…?あぁアレックスかおはよう」


「お前、クエスト進めた?」


「クエスト?あぁごめん昨日は…そのちょっと忙しくてゲ-ムできなかったんだ」


「そっかぁ…あっそうだ!お前昨日言われた宿題やった?俺やってないんだよ。悪いけどさ、また写させてくれないか?」


「えっ?昨日の宿題?」


「えって地理の宿題だよ。まさかお前もやってないのか?」


ノエルは昨日の記憶を辿った。


(そういえばそんな宿題出されていた気がする…アイリとのゴタゴタがあってそんなのすっかり忘れちゃってたよ…)


「ご、ごめん。僕もやってないや…ハハ…」


「え!?…お前が忘れるなんて珍しいな…そっか、じゃあ他のやってそうな奴に見せてもらうか」


「ぼ、僕もそうするよ…ハハハ…」


「いやぁ~でもてっきりノエルがやっていると思ってたからアテが外れたなぁ…」


「ご、ごめんね」


2人でそんな会話をしているうちに学校に着いた。


「おはよう」


教室に入ると同じクラスの女子のメリッサが挨拶をしてきた。


「おっす」


「おはよう」


アレックスと僕はメリッサに挨拶を返した。そして例の頼みをメリッサにした。


「メリッサ、その悪いんだけどさ地理の宿題見せてくれない?俺やっていなくてさ・・・」


アレックスはメリッサに宿題を写させてくれるよう頼んだ。


「う~ん・・・タダじゃ嫌かなぁ」


「な、何をお望みでしょうか…?メリッサ様…」


「そうねー…食堂のデラックスチョコパフェ2回分で手を打ってあげる」


「に、2回!?1回でなんとかなりませんか…?」


「アレックス・・・忘れたの?結構前だけど、あなたに宿題写させてあげたお礼のデラックスチョコパフェまだもらってないんだけど?」


「そ、そうだっけ…?ちょっと記憶が…」


「忘れたなんて言わせないわよ?とにかく無理なら宿題は見せてあげません!」


「そ、そんな…」


「メリッサ」


「ん?どうしたの?ノエル君」


「そのさ…僕も…宿題忘れちゃって僕が1回分メリッサに奢るから宿題を僕とアレックスに見せてくれない?」


そう言った瞬間メリッサがきょとんとして


「え?ノエル君も忘れたの…?珍しいこともあるもんね。宿題だけは忘れるイメージはなかったんだけど…」


「頼むよメリッサ」


「ま、まぁノエル君も忘れたんじゃしょうがないかなぁ…しょうがない、デラックスチョコパフェは1回分でいいわよ」


「ありがとうメリッサ」


「あぁ、ううんいいのよ困った時はお互い様だし、うん」


「サンキュー助かったぜ!メリッサってなんかノエルに対しては甘いから助かっ…っていてて」


「ん?」


そう言った瞬間アレックスがメリッサに足を踏まれていた。


「ううん、何でもない何でもない!その代わりアレックス!忘れないように今日奢ってもらうからね!」


「はいはい、わかったよ」


キーンコ-ンカーンコーン


予鈴が鳴った。


「はい、じゃあこれ!地理は3時間目だからはやく写しちゃいなさい!」


「サンキュー!メリッサ」


そんなことで僕とアレックスはなんとか宿題の難を乗り切った。



そして放課後…


「さぁアレックスわかっているわよね?」


「はいはい…わかっていますよ。逃げないから大丈夫だって」


「何が大丈夫よ、前科があるんだからねあんたには!ねぇノエル君」


「ははは…まぁまぁメリッサ、じゃあ3人で学校の食堂に行こうか」


うちの学校の食堂は昼休みは普通の食堂なのだが、放課後には学生や教師達が利用できるカフェになっている。なので放課後には多くの学生達で賑わっていることが多い。


「うわぁ…ちょっと込んでいるわね…」


予想通り食堂には結構な数の学生達で溢れかえっていた。


「アレックス、ノエル君、私席確保しているから注文よろしく!」


「あ、うん…」


「じゃ俺達は食券機のほうへ向かうか」


アレックスがそう言うと僕と一緒に食券機の方へ歩いて行った。


「さ~てまずはメリッサのデラックスチョコパフェとー…俺は何にすっかなぁ…ノエルお前は何にする?」


「あ、うん僕はもう決まってるよ。コーラフロート」


「お前それ好きだなぁ~じゃあ俺は…アイスコーヒーで」


タッチパネルを押して食券を買い、カウンターに向かうと食堂のヒューマノイドドールがいた。ヒューマノイドドールは学校内にも一定数おかれており、この食堂もその1つである。


「めんどくさいから一緒に頼んじまおうぜ」


「あ、ありがと」


そう言うとアレックスに食券を渡した。


「ゴチュウモンヲウケタマワリマス。ショッケンヲドウゾ。」


「はい、これデラックスチョコパフェとアイスコーヒーとコーラフロートよろしくお願いします」


「ゴチュウモンウケタマワリマシタ、ショウショウオマチクダサイ」


食堂のヒューマノイドドールがそう言うと、僕たちはカウンターで少し待ち注文した品を受け取った。


「ノエル、じゃあメリッサのとこに行こうぜ」


「えぇ~と…どこだ」


「あっ…!こっちこっち!」


探しているとメリッサがこちらを見つけ手を振ってきた。


「おっいた」


席を3人分確保していたメリッサのほうのテーブルへと歩いていき、2人は椅子に座った。


「おっデラックスチョコパフェ待ってたわよ!」


トレ-の上に注文して受け取ってきたデラックスチョコパフェを見てメリッサはご満悦だった。


「アレックス、今回は逃げなかったわね偉い偉い。ごくろうさん」


「あのなぁ…何か誤解しているようだから言うけど、別に前だって逃げたわけじゃねぇからな」


「じゃあ前は逃げたんじゃないなら何なのよ?」


「言っておくけどあの時は駅前のデパ-トでバーチャルアイドルの先着イベントやってたから、そっち優先しただけであって逃げたわけじゃねぇ」


「バーチャルアイドル…?あぁなんだっけ最近話題になってる動画配信サイトとかの3DCGのアイドルだっけ?」


「そう、バーチャルアイドルMARIAの先着順のトークショ-があったからそっちを優先しただけ。わかったか?」


「あんた…現実の女の子にモテないからってそっちに走り出したわけ?」


「バーカ!それとこれとは別なんだよ。バ-チャルアイドルはバ-チャルアイドル、現実の女子とは別物の良さがある存在なんだよ。ったくわかってねぇなぁ」


「ふ~ん、そうなんだ」


「まぁ別にお前にわかってもらおうなんて思ってないけどな。ノエルはもちろんわかってくれるよな?」


「う、うん…かわいいよね。僕もたまに配信見るよ」


「うんうん、だよな。さっすがノエル」


「へぇー案外流行っているのね」


「昨日の夜も生配信やってて視聴者1万人とか行ってたんだぜ」


「ふ~ん昨日の夜ねぇ…あっそうそう2人共知ってる?」


「何が?」


「なんか昨日の夜にうちの学校の立ち入りの禁止区域に不審者が入ったらしいよ」


「ゴホ…!?」


メリッサのその話を聞いて僕が飲んでいるコ-ラフロートは炭酸なのもあって喉の変な場所に入ってしまった。


「だ、大丈夫!?ノエル君!」


「ゴホッゴホッ…う、うん大丈夫だよ…ちょっと炭酸強かったのかな?…ははっ…」


「そ、そう…?」


「でその不審者が何だってんだよ?」


「うん、なんかうちの学校の先生たちによると一応今朝警察の人達がその不審者についての情報の軽い事情聴取に来たらしいんだけど…」


「へぇー、なんか物騒だな…今年は戦争が終わってから20年だっていうのにニュ-スだと一部の経済学者がアルスティン王国の経済が悪化しているからまた戦争が始まるとか言っているし…」


「な、なんか話題が暗いから話を戻さない!?ぼ、僕もっとバ-チャルアイドルの話したいなぁ!さ、最近ハマっててさぁ!はははっ…」


その不審者と遭遇した当事者なので話が気まずいので、僕は無理して話題を変えようとした。だが自分でもかなり変な話題の変え方だった。


「あ、あぁ…でもお前そんなバ-チャルアイドル好きだったのか?」


「そ、そうなんだ最近結構ハマっててさぁ…」


「へぇーノエル君がゲ-ム以外のことに熱中するなんて珍しいね」


「ん?もしかして昨日忙しくて宿題忘れたのってバーチャルアイドルのライブ見てたからとかか?」


「じ、実はそうなんだ!はははっMARIAちゃんがかわいくてさぁー…夜遅くまで配信見ちゃってたんだよ!」


「何だそんなことだったのかよ、よーしじゃあ俺様がゆっくりバ-チャルアイドルの魅力について語ってやるからなぁ」


「はははっ…お手柔らかに頼むよ…」



しばらくしてアレックスのバーチャルアイドルの談義で盛り上がり時間が経った。


「あっいけない!私このあと友達と用事あるから。この辺で失礼するね。デラックスチョコパフェありがとうね」


「おう、いいってことよ」


「じゃあ、またアレックスに奢ってもらおうかな?」


「もう宿題忘れないからな」


「その言葉聞き飽きたわよ」


「忘れたらノエルに写させてもらうんだよ!」


「もう…ノエル君!あんまりアレックスを甘やかさせちゃダメよ」


「あ、う…うん」


「今度一緒にMARIAのライブ行こうなノエル!」


「あ、うん、そうだね」


「もう…」


そんな他愛ない会話をして僕たちは校門まで行きメリッサは別の女子生徒と合流して別れた。


「じゃあ私はこれで」


「じゃあノエル俺たちも帰ろうぜ」


「う、うんそうだね」


「おぅまた明日な」


「うん、また明日」


アレックスは電車通学なので駅の途中まで一緒に歩いて帰った。その間アレックスと最近のゲ-ムなどの話をした。


「ノエル今日どうする?」


「ん?あぁどうしようかな…」


駅前まで来るといつもアレックスとこのあと一緒にゲ-ムセンターに行くかどうか決めるのだ。普段は行くことが多いのだが今日は家でアイリが1人で留守番しているのがなんとなく不安だった。そんなこともあり…


「今日はいいかな、なんか早く帰りたい気分なんだ」


「そっか、じゃあ俺はちょっと寄っていくからじゃあな」


「う、うんまた明日」


アレックスとは駅前で別れそのまま僕は家に向かって歩いた。


「そういえば・・・アイリ1人で留守番しているからきっと退屈しているんだろうなぁ…よし、かわいそうだからなんかお菓子でも買って帰るか」


僕はそう思い帰り道の途中にあるスーパーの方角へ歩いて行った。





一方その頃・・・ノエル達が学校を後にして大分経過した頃怪しい男女の影が学校に迫っていた。


「フフフ…準備は出来ているわね?呪術士ラング…」


「はい…もちろん」


「では、行くわよ」


妖艶な女性と怪しい黒マントの男の2人組…

一体彼らは何者なのか…

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