風呂上がりのビールを飲んだような爽快感がありました。あとから来る苦味も良いです。でもみんなが黒スーツを着て歩いているシャカイ人という知的生命体も、はたから見たら滑稽ですよね。かなり風刺が効いてます。これぞ、SFショートショートという作品で、星新一先生の中の一作だと言われても違和感がありません。もしかして先生、コールドスリープからお目覚めになりました?
一見すると口あたりがよく、親しみやすい作品です。どなたにもお勧め出来るし、SFが苦手な方にも、普通に短編小説を読むように読んで頂きたい。それでも味わいや後味は複雑で、ひと筋縄ではいかないシニカルさや不穏さを孕んでいる。そんな世界が描ける、希有な作家さんだと思います。どうかジャンルに囚われず、短編小説の妙味をお楽しみ下さい。
この物語はマトリックスとは似ても似つかないですが、思い出さずにはいられません。はたまた、春になると良くテレビで見掛ける光景のようとでも言いましょうか。ある意味で、特に日本人に対する強烈な皮肉が込められています。非常にシンプルでスマートなブラックジョーク、快作です。
ラストまで読んで、いったんはクスっと笑ってしまった。が、その後にものすごい薄寒さに襲われた。こんな未来が…ないとは言い切れない。ものすごく短いのに、読後の余韻が半端ない…オススメです!
700文字で終わる短編SFです、もし未来このようなことがあるのか考えさせる作品です。名前間違いは誰にでもあるもの。
短いお話しですが、とても分かりやすく描写されているので世界観に感情移入しやすいです(*^_^*)また、設定が予想以上に凄いです。現在の延長線上にある未来とも思えるような世界に思わず、共感してしまいました……。気になる方は、ぜひ一度、読んでみてくださいね(*´ω`*)驚く結末が待っています!
これは木星人も驚きの短編。果たして、地球人はそれで幸せなのかどうか。面白いし、考えさせられます。
短く鋭く刺されます。