馬鹿な病
もざどみれーる
馬鹿な病
絶望が湧いた。我が子が死んだのである。
あの日、臨終を知らせてきた医師の沈黙はとても痛かった。矛先不明の憎悪を
病というのは、ここまで人を馬鹿にするものかと思う。僅か三歳の子の尊い命を、心臓の病がほんの
告別式を滞りなく済ませてつい先ほど玄関を
病とは何か。死とは何か。
馬鹿者である。口下手に過ぎる大馬鹿者である。
そんな事を思いながら、私は自分の手首にスッと包丁の刃を引いた。
紅い
馬鹿な病 もざどみれーる @moz_admirer
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