第12話

「これまでSOS団が周ったところ全部もっかい周る、とか?」

「うん、いいわね。さすが団員よ!」

まてハルヒ。そいつ前に来たばっかりでどこ周ったか知らねーだろ。

「そうなんですか?」

「そだよ、前来たばっかり」

「まぁいいわ。その娘にも教えてあげるわ!」

「その前に一樹君退院しなきゃなんも始まらんよ?」

「あ」


〈とゆーわけで1週間がたち退院したということにする!それと言及してなかったけど今6月くらいだから!〉


「じゃあいきましょ!!」

服装は思い思いだった。

あえて言わないが。

「ここは?」

「SOS団不思議探索の舞台よ!」

そんなでもないぞ、古泉よ。信じるような目やめろ。

「そんなことしてたの?」

「ええそうよ」

「どうですか?古泉君…」

「…思い出せない…ですね」

「そっか、じゃ次!!」

切り替えが早いな。まぁいいだろ、仕方ないしついてってやるか。


「なにここ?商店街?」

「SOS団の映画を撮った場所よ!古泉君は超能力者の主人公!」

主人公…はどっちかっつーと朝比奈さんの方じゃねーか?

「あ…すみません、お待たせしました~」

そういいつつ朝比奈さんと長門が入ってくる。

いつぞやのウェイトレスと魔女のコスをしていた。

「で、みくるちゃんは未来人の戦うウェイトレス、有希は宇宙人の悪い魔女よ!!」

「…超能力?」

そこに反応するか。まぁ仕方ない。だってお前超能力者なんだぜ?

…とは声に出さず(ハルヒいるからな)、じっとその様子を見つめていた。

「大丈夫?古泉君、無理しないでよね」

「はい、大丈夫です」

「そっか、ならよかったわ。で、思い出せた?」

「いいえ…」

「じゃあ次よ!」

完全に部外者な俺とそいつは全く同じ言葉を異口同音、発していた。

「やれやれ」


「じゃああれね、夏の合宿ね」

そうかいそうかい。…ん?

「合宿か?あの?」

「そうよ!」

どうやって再現すんだあれを。

「????」

古泉とそいつは揃って?マークを浮かべてるし。

「事の顛末を説明すれば大丈夫でしょ」

そうなのか?そういうもんなのか???

「そういうもんなのよ、キョン」

とゆーことで説明しといた。しといてやった、の方が表記的に正しい気もするのだが。

「そんなことが…」

「へぇ、殺人事件推理ゲーム、ねぇ…」

「これでちょっとは思い出せたかしら?」

「…引っ掛かりは感じるのですが…」

「じゃ次々!!」

「全く…」

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