第5話
次の日。
早く起きた私は、7:00集合にも関わらず、6:30に来ていた。
…我ながら早いとは思うけど、勿論誰もいなかった。
仕方なくTwitterで時間を潰していると、朝比奈先輩がやって来た。
「朝比奈先輩、おはようございます」
「おはようございます…」
そんな会話。それだけ。
私は、涼宮がいないことを確認すると、こう言った。
「昨日の未来人のやつ、少し教えていただけませんか?」
「はい。えっと―――」
そういって話し出した。
この時間平面上から来た人ではないこと。
時間は連続していないこと。
そこら辺だろうか。話した辺りで、涼宮が来たので一旦話を切った。
「あら二人とも、早いじゃない」
「おはよう」
「おはようございます」
「どお?SOS団。勿論入るわよね。入らなかったらどうなるか分かってるわよね?」
「うん。入るよ、あとが怖そうだ。」
「それでこそSOS団団員よ」
あとが怖いっていう言葉を知らんのかこの人。
「にしても遅いわね」
まだ6:45なのに。
と、その時、人影が二つ見えた。
「おはよ」
「おはよう」
「おはようございます」
「ちょっとキョン、遅いわよ!」
「でも罰金ではないよな」
「………」
「なんでよ?」
ちら、と見てみる。
………あれ?
「一樹君は?」
「確かにそうね」
「まぁ、そのうち来るだろ」
「来るまでは払いなさいよね、キョン」
「なんでだよ💧」
「えっと、私払おうか?一応持ってきてるし」
「……あんた、いつ来たの?」
「え?えっと…6:30ぐらい?」
「そう。ならいいわ。…キョン、ちゃんと見習いなさい!」
「はいはい」
そんなやり取りの後、散策者決めるためにカフェへ入った。
くじの結果…
「キョン!いい?デートじゃないのよ。デートしてたら殺すわよ!」
…私とキョン君になった。
「キョン君はなんかないの?」
「……んーまぁ?」
「なにその返し」
これの作者が分かんないんだから仕方ないだろ。
「メタいよ!」
「すまんな」
「……ねぇ、大丈夫かな?」
「古泉のことか?大丈夫だろ、あいつは」
副団長居なくなって誰が団長止めるんだ。
「それはキョン君でしょ」
俺は辞任するね。
「それに、古泉がいなくなったら」
誰が[神人]を止めるんだ?
「それはまた別の人じゃないの?」
そうかもな。……
そんな会話が終わり、再び招集命令が出された。
今度のくじの結果は……
「有希さん、大丈夫なの?家に行って」
「大丈夫」
本当だろうか。
そうこうしている内に、家についた。
「入って」
遠慮がちに入る。
机で待っていると、お茶が出てきた。
それを一口飲んでから、こう言った。
「なんでここに連れてきたの?私を」
そりゃそうだ。まだ一回も理由を聞かされていない。
「涼宮ハルヒと私のこと、そして」
古泉一樹のこと、と言った。
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