第3話
――時間が止まったかと思われた。
ハルヒは口をあんぐり開けてるし、朝比奈さんも訳が分からない顔をしていた。
なんだこの空気。気まずいぞ…
俺は提案してみた。
「自己紹介でもやったらどうだ?古泉以外知らないんだし」
「それもそうね」
ハルヒを促してやると、やっと始めた。
全く。
「SOS団団長、涼宮ハルヒよ!」
「えっと…朝比奈みくるです」
「……長門有希」
「古泉一樹です」
「キョンだ」
「え?キョン?え??本名?」
なわけあるか。
「やっぱりね…あれ」
どうした。朝比奈さんの靴を見て…
「…三年生なんですか?」
<この話は驚愕後である、遅れてごめんね>
「え…えぇ」
「あ、失礼しました、朝比奈先輩」
「あ、はい…」
よくわからん時間が流れたところで、少しだけ時間を飛ばすとしよう。
――放課後、涼宮ハルヒをよそに収集命令が出された。
なんでだろう?その命令を出したのはキョン君である。
公園に集合、だとよ。よくわからん。
「キョン君…」
「よく聞いてくれ」
何が始まろうというんだ。
「こいつらは、全員普通の人間ではない」
「…は?」
どういうこと?全然知らん!
「まぁ簡潔に言うとだな、長門は宇宙人、朝比奈さんは未来人、古泉は超能力者だ」
「………???」
分からん。これを信じろと?
「信じて」
そういわれても、って感じなんですけど。
でも、ひとつだけわかることがある。
一樹君が学校に来なかった理由。
超能力が使えるようになったからだ、多分。
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