若者のリアルなのかなんなのか…筆者があえてそういう風に書いてるのかは分からないけど、主人公が何したいのか全く分からない。
召喚されてすぐ、フラれた彼女とその彼氏と一緒の空間に居たくない、別行動だ~。
何故なら、琴子のことがまだ好きでそんなに簡単には割りきれないから。というのまではわかる。
だが、そう思っておきながら、自分はクロエ、スズ、受付のサラ、王女、と、次々と色気を感じてちょっといい気分になったり、いいように操られたり。
そんな自分のくせに琴子にはひどいこと言われた、みたいに、いっちょまえにショックを受けたみたいな顔した次の瞬間には受付のサラと話しただけで、気分があっという間に回復したり。案外ショックは軽かったのかい?
知性というものが主人公から感じられない。
まぁ人々がとかく美化したがる「恋愛」そのものが突き詰めると「単にセックスしたいだけ」というのは最近の精神医学の答えらしいけども。だからこそ年取ると共に精力が減退するから「恋」そのものをだんだん人はしにくくなるらしいし。
となるとこの若い主人公の意思薄弱さ、異性の色気を敏感に察知して躁鬱のように気分が変わるのは逆に若者のリアルなのか。