第6話 今までと、これからと。
昨日のデビュタントは成功と言って過言ではないだろう。
めっちゃ楽しかったし、めっちゃ可愛い女の子達とお友達になった。
お茶会とか誘ってくれるとか言われた。
ちょー嬉しい。
但し、帰ってから、めっちゃシャルから怒られた。
でも、アルが一緒にフォローしてくれたのはナイスアシストでした。
お陰で、シャルのお怒りも下火になった。
流石、アルベルト。
さすアル。
シャルは怒った顔も可愛いけど流石にお説教3時間コースとかマジで辛すぎる。
夜のお説教はお肌の大敵ですよ。
そんなに怒ると眉間の小じわが増えちゃうぞ!
シャルは可愛いのだから何時でも笑っていておくれ。
{自分の事、棚に上げてよく言う}
〈ガウガウ!!〉
{あんたのストレスのせいで母様が早死でもしたら絶対に許さないから}
〈ガウ!!〉
(ゔっ。悪かったよ)
{初めて優しい温もりをくれた母様に迷惑かけるなら無理やりにでも、あんたと入れ替わってやるから、覚悟して}
〈ガルル〉
(マジで!本気で悪かった!でもいくら本体が俺でも行動の助言くらいくれてもよくね?)
{私は所詮影だから。あんたの行動は制限出来ない}
〈ガウ〉
(そうなのか?)
{そう…………}
(小声で言っても聞こえてるぞ。やっぱ動かせるんじゃん)
{気のせい}
〈ガウガウ〉
(まあ、良いけど。なあ、ハル。お前、この身体どれくらいの時間、動かせるんだ?)
{なんで…そう思う?}
(さっき動かせる言うてたやん!それに、ここ数年の俺の記憶に風呂とかトイレとか行った記憶がないし、いつの間にか着替えとか終わってるとかあるし)
{う…ん……1日置き位なら出来る}
(だよな?う〜ん。なら、日替わりで変わるか?)
{いいの?}
(だって、この身体はお前でもあるのだし)
{前はダメって言ってた}
(言ったか?)
{多分?}
(なんで疑問形なんだよ)
{でも、この身体エルのだし}
(ハルの身体でもあるだろ。いいよ。これだってハルの人生。そうだろ?)
{でも、あんたの身体でアルとイチャイチャするかも}
(ゔ)
{アルと結婚したら、くんずほぐれつな事するよ。きっと}
(ま、まあ、貴族の責務だ。しょうがない。その時は俺の意識は飛ばしてくれ)
{……気持ち良いよ?}
(喧しいわ!野郎とヤるとか考えただけで鳥肌が立つわ!)
{そう?}
(そうだよ。いいから好きにしろ。俺は俺で女の子とイチャイチャするから)
{母様はいいの?}
(シャルともイチャイチャするからいいの)
{スケコマシ。女の敵。氏ね}
(酷くない?)
〈ガウ?〉
{あ、エルフごめんね。エルフにも番を見つけてあげなくちゃね}
(獣姦とかマジで止めてね?世間にバレたらシャルが寝込んでそのまま逝くレベルだからね?本当、止めてね?)
{エルフだけ可哀想}
〈ガウ?〉
{え?うん}
〈ガウガウ?〉
{そうだよ}
〈アオーン!〉
{うん。そうだね、それがいいよね}
(ねぇ!お願いだから止めて!俺だけ理解出来ない会話で話進めるの本当止めて!)
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