8 レオナ、真相を語る
昨晩から何度も事件の真相について先輩に訊いてみたものの、先輩はただにやりと笑うだけで、ついには何も語ってくれなかった。とにかく、「今にわかる」の一点張りなのだ。
でもそれは、ボクに限ったことではなかった。
他のぬいぐるみたちもボクと同じように何回も先輩に質問をしたのだが、誰に訊かれても答える素振りを見せなかったのだ。
事件解決に関わることだし、ぺらぺらと話せないことも理解できる。流石は名探偵だと言いたいところでもある。
だがやはり、助手としては寂しい気持ちでいっぱいだった。
そんなことがあった翌朝――つまりは今朝――を迎えたこの家の様子が、いつもと違っていることに気付く。
なんだか朝から
今や、昼どき。
宅配便屋さんや水道修理の業者さん、ハウスクリーニングの業者までひっきりなしにやって来て――おっと、ここで書斎横のベランダにつながる窓の向こうで人の気配が。
どうやら、部屋の様子を説明する時間はなさそうである。
窓ガラス越しに、微かな声が聞こえてくる。
きっと人間にはほとんど聞こえないほどの音だろう。けれどボクたちぬいぐるみなら、集中すればきちんと聞こえるのだ。
「この前来た時、ここでなんか恐ろしいものを見た気がするんだよな。なぜか上手く思い出せないけど……まあ、いいや。警察は、まさか同じ家――しかもなにも盗まれていない家にすぐに空き巣がやって来るとは思ってもいないはずだ。今が、実行のチャンス」
男は自分で自分を鼓舞するためなのか、無駄な独り言を吐いた。それと同時に、窓ガラスの辺りからカリカリと引っ掻くような例の音が聞こえ始める。
――アイツだ!
ボクの周りで緊張が走った。
しばらくガラスの擦れるような音が続き、ちょうど人間の拳が通るくらいの穴がガラス窓に開いたのが見えた、そのときだった。
「そこまでよ、
マンション居室の壁に反響する形で、我らがレオナちゃんの声が響いたのである。
刹那、屈強な男性警察官二人によって強制的に開かれたベランダ窓。
その向こう側には、深く帽子を被り大口を開けたまま呆然とベランダで立ち尽くしている隣室の住人、佐竹さんがいた。彼にはまだ状況は飲み込めていないらしかった。その口はあわあわと小刻みに動くだけで、そこから言葉を出すことが困難な様子に見える。
でも本当言うと、ボクも今の状況をあまり理解してはいないのだが……。
「
レオナちゃんを取り囲んだ男連中の一人、山鼻刑事が凄みの効いた声でそう宣言した。
それを合図に、佐竹の両手に手錠をかけた警察官。パパさんとママさんは腰が引けたような格好で、部屋の奥から様子を窺っている。
「お待ちしておりましたよ、佐竹さん。今日来るとまでは分かっておりませんでしたが、近々、このベランダ窓からいらっしゃることは分かってましたからね。朝早くから、我々警察も部屋の中で張り込んでいた甲斐がありました」
「なんてことだ……。いつの間に、隣の部屋に警察が入り込んだんだ? 玄関ドアのドアスコープから覗いて、ここの住人が全員外に出たのを確認したはずなんだ。それなのに、全員ここに揃っているって、どういうことなんだよ!?」
「ああ、そのことですか……。そりゃあ、あなたに不審に思われないようにするのに、苦労したからですよ。幸いなことにこちらの部屋は道路に面しておりますから、私を含め警官は佐竹さんの部屋から見えない位置にある窓から消防用の高梯子を使って入りましたし、こちらのお宅の方々に背恰好が似た警察官を宅配業者などに変装させて中に入り、彼等になり代わって外に出るとかしましたし――」
とそのとき、警察と佐竹のやりとりの中に飛び込んで来たのは、怒鳴り声のママさんだった。犯人が手錠に掛けられて安心したのか、パパさんが必死に止めようとするのを強引に振り切って犯人の前に躍り出ると、その人差指を隣の部屋の住民に突きつけたのである。
「ちょっと、アンタ! この前直したばかりの窓ガラス、前回の分と併せてきっちり弁償してもらいますからね!」
「ああ、はい……出所したら考えますわ」
「出所したらじゃないわ、今すぐによ! 財布にいくら入ってる?」
「えーと、それはどうなんだろう……」
「あ、想い出した。それより何なのよ、この前の空き巣は! 何も盗んでいかないなんて、ホント、失礼しちゃうじゃないの!」
「ママ、今は抑えて! そこんところの説明は、これからあるはずだからさ」
今にも暴れ出しそうな勢いのママさんを、パパさんが後ろから抱きつく形でくい止めた。パパさんによって引き摺られるように奥へと連行されていくママさんの後ろ姿を見ながら、レオナちゃんが額の冷や汗を拭う。
「……話を戻そうか。どうして俺が空き巣の正体だとわかった? 指紋とか、証拠は残さなかったはずだし」
薄手の黒手袋を嵌めた佐竹が「素朴な疑問です」という顔をしながら、警察に訊ねた。
その質問に答えたのは、山鼻刑事だった。
「それはな、ここにいるお嬢さんがお前の正体に気付いて警察に連絡してくれたんだよ。実はこのお嬢さん、前にも警察の捜査に協力してくれたことがあってな。なかなかの名探偵さんさ」
「ふうん……この
その名推理をレオナちゃんに閃かせたのは何を隠そう、本当の名探偵、ぬいぐるみ犬探偵のリーバー先輩なのである。動けないが、ボクは思いっきり胸を張りたくなった。
だが、佐竹はそんなボクの思いなどわかる由もない。
レオナちゃんをまるで爬虫類のようなねっとりとした粘性のある目で睨みつけたのである。しかしレオナちゃんに、怯む様子などない。
「ふん……。佐竹さん、残念ながら私は“ただの小娘”じゃないわ。それにね、私はこの事件のこと、もっと知ってるわよ。あなたが、近頃この辺りを荒らし回っている窃盗団のメンバーだってこともねl」
「えっ!?」
あまりの驚きに、今までの冷めた目から急にその目をひん剥いた佐竹。
レオナちゃんは、「ふふん」と得意げに鼻を
「お、お前……いつ俺の身辺を調べた?」
「調べたか、ですって? 違うわ、ただの推理よ。この推理クイーンで美人JK、名探偵のレオナさまを舐めてもらったら困るわね。私が隣に住んでいたというのが、あなたの運の尽きよ」
「ぐぐっ……。よく分からんが、なんか悔しい」
佐竹の顔がぐにゃりと歪む。
それとは反対に、ボクの心はぱらりと晴れた。
「あ、ちなみに窃盗団の人が隠したお宝なら、とっくに警察によって掘り出し済みよ」
「な、なんだって!? それは後でゆっくりと掘りだそうと思ってたのに……。お前一体、どこまで知ってるんだ?」
「恐らく、ほとんど全部ね」
がっくりと、佐竹が肩を落とす。
そして警察官と手錠でつながったままの状態で、書斎の床にへたり込んだ。それを見たレオナちゃんが、推理を披露しようとその可愛い口を開いた。
「では、私の推理を披露するわね。もしも間違っている部分があれば、佐竹さんの方で訂正して」
「……もう、どうでもいいけどな」
一度大きく息を吐き出したレオナちゃんが、泰然としてリビングテーブルの椅子に腰を掛けた。そして、高校の制服のスカートのひだがひらひらと揺れるくらいに右足を大きく振って、大袈裟に足を組んだ。
「あなたは、最近この辺りの家を荒らしている窃盗団の一味よね。あなた名義の隣の部屋だけど、多分、組織の隠れ家的な場所だったと思うのよ。例えば、盗みを働いたあとしばらくの間、大人しく潜伏するとかのためのね……。私も、何回かマスクをした怪しい男たちがお宅に出入りするのを見たわ。どう? まず、それは認めるわね?」
「ああ」
「そしてこの前、近所でも有名なお金持ちの伊藤さん宅に空き巣が入ったわ。でも新聞記事によれば、意外にもその被害は思ったほど大したものではなかったという。正直、不自然だと私は思ったわ。でも実はこの事件こそが、今回の空き巣事件の大きな引き金になったのよ」
「ほお?」
レオナちゃんが、警察の面々を見遣る。
その事には触れないでくれとばかり、警官たちが一斉にそっぽを向いた。
「警察やお役所の捜査を待たねばならないけど、想像するに、あのお宅には脱税とかで蓄えたタンス貯金みたいな現金がたんまりとあったのよ。窃盗団は、それが被害の内容として公表されなかったことでそのお金にまつわる“闇”の部分に気付いたんじゃないのかしら。“これは、表に出てはいけない金だ”、とかね。そしてそのお金を自由にできると考えた」
「そうかもな」
「けれど……そのとき組織に異変が起きた。きっと、お金の在り処が分からなくなったのよ」
「そうだ。あの忌々しい、
「やっぱりそういうことだったのね……。で、その井上さんって方は今は何処に?」
「ああ、アイツなら死んじまったよ。あ、言っとくけど組織が始末した訳でも、俺が殺した訳でもないぜ。金を隠して間もなく、勝手に交通事故で死んだんだ。朝まで呑んで酔っ払って、道路で寝ているところを轢かれちまってな」
「ああ……そういえばちょっと前、井上という若い男が車に轢かれた事故があったな!」
山鼻刑事が、急に元気を取り戻した。
しかし、レオナちゃんと佐竹は、それを無視した。
「なるほど……そういう事だったのね。で、あなたはその井上さんが残した資料――お宝の在り処を示した地図を見つけたのよね?」
「ほほう……。この娘、すごいな。なんでもお見通しのようだ。そうなんだ。組織は、井上がどこに金を隠したのか血眼になって追跡した。が、なかなか見つからない。これで一億近い金の行方が分からなくなってしまった――と思った矢先だった。俺は、自分が住む部屋のトイレの棚に、見慣れない本が立て掛けてあるのを見つけたんだ」
「この、“
レオナちゃんが、テーブルに置いてあった一冊の本を持ち上げてみせる。
「ああ、その本だ……。俺はそのとき、『なんでこんなところにこんな本が?』と思いつつ、パラパラとページをめくってみた。けど、つまんねえ内容だったよ。なにせ俺は、この街の観光になんてちっとも興味もないからな。それで、捨ててしまおうとゴミ箱の前までやって来たそのとき、あるページに小さな赤丸のマークがしてあって、そこに井上の筆跡らしい小汚い文字が添えられていることに気付いたんだよ。“ここ”ってな」
「ワタシも最初は、このガイドマップがパパの本棚にあることに全く違和感を持たなかった。パパも空き巣事件のとき気が動転してたし、本が一冊だけ増えてるなんことは気付かなかったのよ……。でも、よく考えてみたら変じゃない? そこに住む市民がいちいち自分の街の観光ガイドの市販本を買って、本棚に並べてるっていうのは」
「そうか……そこだったか。俺の“足”がついたのは」
「まさにその通りよ。その違和感に気付いたワタシは、この本は実は空き巣が何かの目的を持ってここに“置いていったものだ”と確信したのよ。……上手いわよね、あなた。まさに逆転の発想よ、びっくりだわ! 空き巣は物を盗むもの――そんな固定概念を利用して、何も盗まず、逆に物を増やして帰れば警察の捜査は確実に攪乱される。そして、空き巣に遭った被害宅は必死に盗まれたものばかり探すだろうから、“増えた物”にまで神経が行き届く可能性は少ない――」
「おお、すごい。そこまでよく分かったな」
手錠を掛けられた佐竹が、まるで他人事のように感心して大きく頷いた。
その横で、神妙な顔つきでレオナちゃんの話を聴く山鼻刑事。そんな大の男たちを前にして、喉の渇きを覚えたらしいレオナちゃんが一度キッチンんへと赴き、そこから麦茶の入ったポットを取り出すと、グラス一杯の麦茶で喉を潤した。
再び大の大人たちに見守られながら、ゆっくりとした足取りでリビングに戻る。あたかもそれは、自分の推理を脳内で
椅子に座り直したレオナちゃんが、
「空き巣がそんなカモフラージュをしてまで隠したかったものとは何か。それはきっと、かなりの価値があるもののはずだ――。そう考えたら、この本が一種の“地図”であることやご近所の伊藤さんちの泥棒騒ぎ、更にはウチと同時に隣の家が何も盗まない変な空き巣にやられたというバラバラの出来事までが、あれよあれよという間にワタシの中でつながった、という訳よ。
でもどうして、佐竹さんは自分の部屋にまで空き巣が来たことにしたのか? そこが今回の事件でもっとも興味があったところね」
「それもわかるのか?」
挑戦的な態度の佐竹に、レオナちゃんが平然と答える。
「当然よ……。窃盗団の一味で、このガイドマップに記された“大金”の在り処を組織に知られたくなかったあなたは、どこか安全なところにそれを隠したかった。
あなたは“安全”を作り出すため、自分も同じ空き巣被害に遭ったという偽の被害届を出すことにより何も盗まないなどという奇妙な空き巣の存在の信ぴょう性を高めるとともに、それと同時に隣の部屋であるウチの本棚に本を置き去りにして、その存在を組織からも世間からも隠してしまおうという、大胆な行動に出たってことだと思う」
が赤丸のついたページを開いた状態のガイドマップを頭の上に掲げ、レオナちゃんが皆に見せる。
そのページは、市の北部にある市営の農業観光施設の紹介ページだった。
詳細な施設紹介マップの西側敷地境界の場所に、確かに小汚い手書き文字と小さな赤丸が書き加えられているのが見えた。そこなら施設の端っこで人通りも少ないから、折り畳みの携帯スコップをナップザックか何かに入れて持ち込めば、現金の入ったバッグなど容易に埋めることもできただろう。
犯人まで一緒になって、一同の大人たちが女子高校生の推理に感心する。
「だけど、なにがあったの? そのままお宝を独り占めにすればいいことじゃない。逆転の発想で面白いけど、隣の家に忍び込んで隠すなんて本当に回りくどい方法だと思うし」
「いやあ……。それがさ、俺がその本の秘密に気付いた直後に、組織の偉い奴から『夕方に顔を出すからそこに居るように』という連絡がわざわざ俺にあったんだよ。そんな偉い奴が俺に直接電話してくるなんて滅多にないことだからさ、井上が大金の在り処を記した何かが俺の部屋に残っているということに組織は感づいた、と俺は直感した訳さ。
だが俺はどうしてもあの金を独り占めしたくなった。今ならこの秘密は俺しか知らないわけだから、ね。それで思い付いたんだ。画像だけ残して本を捨てるのも画像を見つけられる可能性があるし、どこか遠くへ行って本を隠す時間もない。ならば、灯台もと暗しじゃないけど、いっそ隣の家に空き巣となって侵入して本を置き去りにすれば、結果としてこれを組織の連中から隠すことができるんじゃないか、とね」
「なるほど」
レオナちゃんが相槌を入れる。
「空き巣に入られた方としては、まさか盗まれることはあっても逆に物を置いていくなんてことは考えないだろう? だから、本がそんな簡単には見つからないだろうと思った。アンタが言ったとおり、自分も空き巣に入られたことにすれば何も盗まない空き巣の信ぴょう性は増すし、空き巣の捜査で警察がマンションの周りをうろつけば、組織の連中もそうそう俺の部屋に来れなくなるだろうからな……。
何も盗まなかった理由は分かるよな? というか、盗めなかったんだ。当然俺は自分の家から盗めないし、やがて警察がやって来る自分の部屋に隣の家から盗んだ物を置いておくことなどできるわけないし……。
とにかく、二つの家の両方で何も盗まない空き巣事件が同時に起これば、俺へ嫌疑がかかることはないだろうし、お宝の在り処も隠すことができるし、組織の連中もこの家に滅多に近寄れなくすることもできるという、“一石三丁”を狙った訳だ」
何故か、自慢げに話す犯人。
まるで「俺、頭良いだろ?」とでも言いたげな顔だ。
声高らかに笑った彼を、警察官が手錠を引っ張って
「まったく……。敵である警察を番犬代わりに使って組織から身を隠そうとするとは、本当に大胆不敵な人よね」
「あら、褒めてくれるの? ありがとう」
「褒めてない。軽蔑してる」
「……あ、そう」
急に興ざめしたように、佐竹が顔を強張らせた。
山鼻刑事が何かをしゃべりかけた、そのときだった。慌てて椅子から立ち上がったレオナちゃんが、スマホ画面を見ながらこう叫んだ。
「あら、もうこんな時間? 今日は学校サボっちゃったけど、塾には行かないと……。じゃあこれからワタシ、塾に行ってきますんで。あとは皆さんでよろしくですッ」
「あ……はい。行ってらっしゃい……」
バタバタと足音を立て、疾風の如くその場から消えたレオナちゃん。
後には白けたように口をあんぐりと開けて佇む、犯人と警官たちの姿があった。
「と、とにかく後は警察で聞くこととする。連行しろ!」
「はっ!」
制服の警官数名が佐竹を取り囲むようにして、家の玄関に向かって連行を始めた。
と、その途中。
一瞬立ち止まった佐竹が、リビングのソファーに大人しく座るリーバー先輩を不思議そうな眼をして見遣ったのである。
「あれ? この茶色い犬のぬいぐるみ……。いつか俺に飛びかかってきたような気がするけど……。いや、気のせいか。ぬいぐるみが動くわけなんかないし」
「おい、何をぶつぶつ言ってる。立ち止まらずに歩け!」
「ちぇっ、分かってるって。昔の友達にあったような、そんな気分になっただけだよ」
「お前、言ってることが全然分からんぞ……。とにかく、早く行け!」
「へえへえ」
犯人と警察官が、リビングから立ち去った。
パパさんとママさんも玄関へと向かったようだ。リビングから人が消えた。
その瞬間を待って、先輩を覗き見た。
すると先輩は、今にも綿の心臓が飛び出してしまいそうなほどのびっくりした顔のまま固まっていた。といってもそれは、なかなか人間には分からないほどの変化だろうけど。
――リーバー先輩でも、ビビることがあるんだな。
ボクは、ときどき思い出したように痛む耳の付け根の傷を生んだ先輩への不満な気持ちに対し、大いに留飲を下げたのであった。
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