第240話安芸侵攻3(沿岸部制圧・小早川家系図)

 俺は厳島神社を制圧するに当たり、同時に周辺の島々で勅命に反抗的だった国衆を討伐することにした。倉橋島の丸子山城主・多賀谷興頼・頼重(興基)親子を囲み威圧したら、素直に降伏臣従を誓った。どうやら大内義隆への手前、合戦もせずに降伏臣従する訳にはいかなかったようだ。いつも通り城と半知を召し上げ、その分を扶持として京の六衛府で子弟一門を召し抱えた。


 もちろん一族で下浦刈島に居住する蒲刈城主・多賀谷武重と嫡孫の元重も降伏臣従を誓った。


 他にも元々安芸武田の家臣であったが、大内家に寝返った水軍衆の白井房胤が拠点とする出張城や、大崎上島の葛城を拠点とする沼田小早川家の庶流・土倉家も囲み、降伏臣従させた。つまり大内家・小早川家・武田家などの支配下にあった、水軍戦力を持つ国衆地侍を制圧し、種子島家の海上支配を確立すべく着々と準備したのだ。


 特に小早川家は、種子島家が進出するまでは武装商船を率いて明や朝鮮との貿易に活躍していたから、小早川繁平の保護を名目に、手早く稲村山城の田坂善慶を訪ねて、高山城に乗り込み毛利派の一族や重臣を制圧した。


「種子島家が支配下に置いた水軍衆」

倉橋島:丸子山城主・多賀谷興頼・頼重(興基)(大内家)

下浦刈島:蒲刈城・多賀谷武重・元重(大内家)

安芸府中:出張城・白井房胤(武田家から大内家へ)

仁保島:仁保島城・白井房胤(武田家から大内家へ)


安芸竹原:賀儀城・浦賢勝(小早川家)

    :高崎城・天野弾正(小早川家)


大崎上島:力満城・小川家(小早川家)

大崎上島:尼崎城・有田家(小早川家)

大崎上島:小頃子城・望月家(小早川家)

大崎上島:丸山城・高橋家(小早川家)

大崎上島:葛城・土倉家(小早川家)


生口島:茶臼山城・生口景守(小早川家)

生口島:俵崎城・生口平左衛門(小早川家)


伊予国尾智大嶋地頭職:小泉家(小早川家)


「土肥家」

土肥実平ー遠平ー維平

       -小早川景平(実父平賀義信)


「小早川家」

小早川景平(実父平賀義信)ー茂平ーーーー雅平ー朝平ー宣平ー小早川貞平

            ー椋梨季平 ー政景      -浦氏実  

            ー草井季平  (竹原小早川) -生口惟平

                           ー小泉氏平

「小早川家」

小早川貞平ー春平ー則平ー煕平ー敬平ーーー扶平ー興平ー正平ー繁平 

        ー梨羽時春 ー元清  -梨羽康平(梨羽家の養子)

              (生口家養子)

              -乃美是景ー家氏ー弘平ー隆興

                  

「椋梨家」

季平ー国平ー定平ー宗平ー光平ー泰平ー直平ー忠平ー公平ー光平ー盛平ー弘平


「草井家(新庄小早川家)竹原小早川家の分家」

草井季平ー季泰~草井飛弾守

       ~草井三河守

       ~草井和泉守

       ~草井小二郎


「竹原小早川家」

政景ー景宗ー祐景ー重景ー重宗ー実義ー義春ー仲義ー弘景ー盛景ー弘景ー弘平ー興景=隆景

           -薬寿      -徳平

        -影継         -春景

     -高平

  -長政


「小梨家(竹原小早川家の分家)」

「浦家」

                  -元信

浦氏実ー氏行ー氏安ー煕氏ー元安ー賢勝ー宗勝ー盛勝

                     ー景継ー元種ー就昌

                     -景嘉ー勝嘉ー勝定

                     -景尚

浦賢勝は乃美家からの養子


「小泉家」

小泉氏平ー宗平ー興平~小泉小五郎

          ~小泉与一郎


「生口家」

生口惟平ー公実ー隆平ー守平~元清(本家からの養子)

    -守平



「梨羽家」               (平賀興貞から養子)

梨羽時春ー時春ー潔景ー康平-友行(宣平)ー景連

          (本家から養子)

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