第49話肥前侵攻準備

1536年12月『筑後国・鷹尾城』種子島左近衛将監時堯・7歳


 さて肥後国を完全に支配下に置くことが出来たので、次の国に侵攻をする事にした。問題はどの国に侵攻すべきなのだが、海軍の機動力と陸軍を協力させられるのは豊後国と肥前国になる。


 豊後国と肥前国を比べると、内乱の激しい肥前国の方が攻め込み易いし、自分と主力軍が駐屯する肥後国からも近い。そこで肥前国に侵攻することにしたのだが、いくつかの問題点も存在するのだ。


1・有明湾の干潮差

2・占領した国の国衆の反乱

3・婚姻同盟を結んだ大内家の味方だった国衆の扱い


 干潮差の問題は各艦隊の船頭たちが、地元の海賊衆や漁師を水先案内に雇うことで解決した。国衆の反乱は、大隅国・薩摩国・日向国・肥後国の国衆を、いつも通り最前線の侵攻部隊に投入し、国境線の守備や領内治安は新規採用した奴隷部隊や足軽部隊に任せることで解決した。


 大内家の味方をしていた肥前国の国衆・渋川家・筑紫家は、大内家が手を引いてからは滅亡の一途をたどり、助けたとしてもたいした領地を与える必要がなかった。


 特に九州探題の渋川家は筑前国姪浜に僅かな領地が残っているだけなので、肥前国から先に侵攻する俺には優先順位が低かった。だが大内家から送られてきた渋川義基を無碍に扱う事も出来ず、仕方なく九州探題に相応しい衣服・屋敷・家臣は現物を貸し与えたが、あくまでも貸すだけで実戦力や権限は与えなかった。だがまあ自由に使えるお小遣いとして銭100貫文は与えることにした。


 筑紫惟門に関しては、肥後国との国境近くの勝尾城を本拠にしていたので、最初にそこに1軍を派遣して肥前侵攻の足掛かりとする計画を立てた。同時に海岸線を侵攻する陸軍と海軍を編成したのだが、その前に大切なことがある。


 何より侵攻中の兵糧が大切であり、侵攻で忙しくなって交易品が不足する事だ。そこで領民や駐屯軍が処理できる範囲でクジラとサメを事前に沢山狩って置くことにした。こうやって十分な準備を整えた後で肥前国に攻め込もうとしたのだが、いつものように面会を求めてくる者がいた。


「種子島家肥前国侵攻陸軍」

総大将・種子島左近衛将監時堯


第1師団・師団長・福丸朱雀

     参謀・馬越重猛・祁答院重武・検見崎播磨守兼堯・郡司弥六左衛門尉

        蒲池武蔵守鑑久・赤星親家・相良兵庫允長種

騎馬隊・ 500騎

鉄砲隊・ 500兵(士筒)

弓隊 ・ 500兵

弩隊 ・ 500兵

投石隊・ 500兵

投槍隊・1000兵

長槍隊・1000兵

徒侍隊・4000兵

工兵隊・1000兵

看護隊・ 500兵

輸送隊・ 500兵

総兵力500騎・1万兵

  

第2師団・師団長・徳丸白虎

     参謀・薬丸出雲守兼将・東郷重理・荒武右京亮宗並・奈須右近将監祐貞

        神代勝利・菊池石見守重次

騎馬隊・ 500騎

鉄砲隊・ 500兵(士筒)

弓隊 ・ 500兵

弩隊 ・ 500兵

投石隊・ 500兵

投槍隊・1000兵

長槍隊・1000兵

徒侍隊・4000兵

工兵隊・1000兵

看護隊・ 500兵

輸送隊・ 500兵

総兵力500騎・1万兵


「種子島家肥前国侵攻艦隊」

艦隊司令長官・時政青龍

第5艦隊・第14戦隊・関船  12船(1080兵)

    ・第15戦隊・関船  12船(1080兵)

    ・第16戦隊・関船  12船(1080兵)

    ・第17戦隊・関船  12船(1080兵)

第6艦隊・第18戦隊・関船  12船(1080兵)

    ・第19戦隊・関船  12船(1080兵)

    ・第20戦隊・関船  12船(1080兵)

総兵力・関船84船・7560兵

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