第3話朝食
夜明け前だけど、まずは朝食で腹ごしらえをするか。
「おばさん、朝食お願いします」
「はいよ、今日は玄米飯・獣肉味噌汁・大根糠漬け・納豆だよ。それでこれは、玄米握り飯六個・梅干六個の弁当包みと水筒。弁当は、万が一日暮れまでに砦に戻れなかった時の非常食でも有るから、多めだよ。でもちゃんと帰ってこれたら、副食を自分で購入するんだよ」
「はい、日暮れまでには帰ってきます」
「この弁当までは王国が支給してくれるけど、晩飯からは自分で買わないといけないし、今日からの宿泊費は自分持ちだよ。でも決して無理しちゃいけないよ。獲物がなければ王国に借金すればいいし、冒険者で平民に成るのは無理とおもったら、奴隷文武官吏に再転向すればいいんだからね。定年が50歳から少し長くなるけど、命には変えれないんだからね。後ろの新人達もよく覚えとくんだよ!」
「はい、ありがとうございます。命を大切にします。では、ありがたく食事させていただきます」
「はいよ」
うん、不味い。
転生前の味覚が残ってるな。
白米喰いなれた俺に玄米は辛い。
脚気予防にもなり、バランス取れた玄米は身体にはいいんだけど、分かっていても玄米は不味い。
この身体の本当の持ち主なら美味しく食べれたのかな?
何としても、採算取れる狩りを安全に出来ないとな、美味い食事ができない。
あの一角は、ベテラン冒険者か貫禄あるな~。
あっ、新人が混じってる?
知り合いのパーティーに入れて貰ったのか?
俺は何の勝算が有って、ソロを選んだんだ?
こっちは、新人ばかりのパーティーだな。
う~~ん見るからに顔色が悪い。
俺もかな。
参ったな。
さて、混む前に受付に行きますか。
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