第35話県立幕張海浜公園 日本庭園「見浜園(みはまえん)」 茶室「松籟亭(しょうらいてい)」

12月6日:県立幕張海浜公園


 俺達4人は、夜明け前に起きて檜風呂を愉しみ、準備万端整えた上で7時から朝食バイキングに行った。お腹いっぱい朝食を楽しんだ後で、船橋競馬場の開門時間まで、県立幕張海浜公園で遊ぶことにした。


 県立幕張海浜公園の開園時間は8時からだから、朝食を愉しんだ後で行くにはちょうどいい時間だ。「みどりと海のシティパーク」をテーマとし、県民のレクリエーションや集い・憩い・やすらぎの場としての役割と、地域の防災拠点としての役割など、多くの役割を担っている。立地としては幕張新都心の中心に位置している。


 出会いの広場で噴水の出る時間は9時からなので、それまで芝生広場・彫刻と緑のプロムナード・創作の広場・ふれあいのプロムナードと歩いて回り、最後の時間調整は芝生広場で走り回って過ごした。


 噴水を見た後は、ふれあいのプロムナードを歩いて創作の広場まで行き、線路を渡ってAブロックからBブロックに移動した。


 Aブロックは落ち着いた雰囲気だったが、Bブロックは遊び・憩いの空間だった。にぎわいの広場は、噴水やカナールなどがあり、Bブロックのメインエントランスとして俺達を迎えてくれた。


 太郎君と花子ちゃんは花時計を見てはしゃぎ、大芝生広場では4人で鬼ごっこをして楽しんだ。健康の広場では、様々な運動器具を使って体力作りをし、わんぱく広場ではジャンポリンやターザンロープといった遊具で遊んだ。


 最後に道路を渡ってCブロックに入り、入園料を払って日本庭園「見浜園(みはまえん)」を見学することにした。


 「日本の伝統的文化を表現し、接してもらうこと」を目的としてつくられた、面積1・6haを誇る池泉回遊式庭園で、山や川に海や林などが表現されている。下の池には舟着や州浜、出島・中島、橋が配置され、また周囲にはあずまや築山や園路など様々な意匠が施されている。


 そして歩きながら、巧みに配置された意匠の景観を、四季折々に変化する自然美として満喫できる。季節によって美しさが変わり、いつ来ても愉しむことが出来るだろう。


 遊び疲れて喉も乾いたので、茶室「松籟亭(しょうらいてい)」でお抹茶と季節のお菓子のセットを頂いた。心地よく遊び疲れた身体に、和菓子の甘さとお抹茶のほろ苦さが染み渡った。


「入園料」

大人   :100円×2=200円

小中高校生: 50円


呈茶サービス:500円×4=2000円


 それから海岸線にあるD・Eブロックに入った。 人工的に整備されら海岸からは、船が沢山見え、太郎君と花子ちゃんは凄く喜んでいた。バーベキューをする為の機材だけでなく、調味料も借りられるようで、何時か4人でやってみたいと心底思った。


 Fブロックまで行けば、ZOZOマリンスタジアムと呼ばれるようになった野球場があるが、今日は何の用もないので、一旦昼食の為に船橋競馬場近くにまで移動することにした。


 海浜幕張駅から南船橋駅まで移動したが、平日の昼過ぎだと電車もガラガラで、太郎君も花子ちゃんもとても喜んで乗っていた。


 今日も食べ放題の店を選んだのだが、同じららぽーとTOKYO-BAYでも北館1階の別の店にした。


 俺は何時ものように肉と魚をがっつり食べたが、紅ずわい蟹入りオムレツ白あんかけと蟹爪フライのタルタルソース添えは外せなかった。


 綾香さんはとんこつ醤油ラーメンを1杯食べた後は、満遍なく色々な料理をバランスよく食べていた。


 太郎君と花子ちゃんは、蟹が気に入ったようで、蟹爪フライのタルタルソース添えやカニとペンネのクリームグラタンなど、カニ料理を中心に食べていた。


 もっともこれは、昨日の昼食バイキングに比べて、ケーキ類に魅力がなかったせいかもしれない。それでもソフトクリームとワッフルを中心に、イチゴのムースケーキ・ベリーベリートライフル・シュークリーム・とろふわプリンに和風甘味を少しづつ分け合って食べていた。


「料理メニュー」

(タイムサービス)

フレンチトースト

(グリル)

やわらかハンバーグステーキチーズクリームソース

紅ずわい蟹入りオムレツ白あんかけ

(チキングリル クリスマススタイル 3種ソース)

(紅ずわいと渡り蟹のピラフ)

(カニとペンネのクリームグラタン)

(中華)

ピリ辛 麻婆豆腐

野菜たっぷり五目あんかけ焼きそば

肉焼売

(フライ)

蟹爪フライ タルタルソース添え

北海道産男爵 ポテトコロッケ

ポテトフライ

(パスタ・ピザ・ブレッド)

スパゲッティ:渡り蟹のトマトソース

スパゲッティ:たらことしめじの和風ソース

ピッツァ:マルゲリータ

ピッツァ:マヨコーンピッツァ

ピッツァ:アップルレモンカスタード

パンdeカルボナーラ

プチパン

(スープ・カレー・麺)

オニオンスープ パン入り

ポークカレー

とんこつ醤油ラーメン

(お茶漬・うどん)

白飯

関西風昆布だし茶漬け

うどん

(和惣菜)

五目ひじき煮

彩り卯の花

切干大根きんぴら

おぼろ豆腐

(オードブル)

グリーンポテトサラダ

紫キャベツとミックスベリーのラぺ

茄子と2色パプリカのカポナータ

蒸し鶏と春雨のタイ風サラダ

ワカサギのマリネ カレー風味

(サラダ)

レタスミックス

スィートコーン

きゅうり

トマト

ブロッコリーとカリフラワーミックス

アボガドレモンクリーム

紫芋

むき枝豆

パイナップル

4種豆ミックス

エッグ

十四穀米

ブラックオリーブ

シェルマカロニ

オクラ

(デザート)

オレンジ

赤い果実のフルーツポンチ

ベリーベリートライフル

カラフルプチシュータワー

イチゴのムースケーキ

アセロラゼリー

コーヒーゼリー

とろふわプリン

(甘味コ-ナー)

白玉

あずき

みかん&三色寒天

黒蜜

きなこ

(ソフトクリーム&ワッフル生地)

(かき氷)

メロン

イチゴ

ブルーハワイ

パイン

コンデンスミルク


「平日ランチバイキング料金」

大人 :1349円=1349×2=2698円

小学生: 799円

幼児 : 499円×2=998円

ソフトドリンク飲み放題199円×4=796円


小計:4492円







船橋競馬場パドック


「あの子脚痛い~」


「花子にも痛いと言ってるぅ~」


「おい、厩務員さん、その馬混合跛行を起こしているぞ、チェックしないと予後不良になるぞ!」


「なんだと?!」


 太郎君と花子ちゃんの指摘で、この日は第2競走と第10競走で出走を取り消し、除外となる馬が出た。


 丁度JpnIIIのクィーン賞が船橋競馬場で開催されていた為、昨日とはうって変わって混雑しており、注目されてしまった。出来れば目立ちたくなかったのだが、馬の命もかかっているので、太郎君と花子ちゃんに見てみぬ振りをするようにとは、絶対に言えなかった。


 今日もそれほどお腹が空いていなかったのだが、昨日と同じホテルのバイキングも味気ないので、失敗覚悟で船橋競馬場の名物料理にチャレンジすることにした。


 撤退と閉店が多く、船橋競馬場内の食事処は数を減らしているそうだが、スタンド1階にあるあんかけ焼きそばを名物にしている店は健在だった。


 スタンド2階と3階にはラーメン屋さんもあるのだが、昼食にラーメンが食べれた事と、明日もこれると言う事で、綾香さんもあんかけ焼きそばを一緒に食べる事になった。


 普通あんかけ焼きそばといえば、パリパリの固い麺に白色でトロミのある餡をかけたものを思い浮かべるだろうが、船橋競馬場のあんかけ焼きそばは、ソース焼きそばにカレー風味の餡をかけた一品になっている。


 ややベチャッとしたソース焼きそばに茶色い餡がかかり、見た目には美味しそうに思えない。だからチョット保険をかけて2皿頼んで、俺と太郎君、綾香さんと花子ちゃんで、半分づつ食べることにした。


 だが、紅しょうが・青のり・酢が表面の半分を覆うようにドバっとかけてあり、頬張ると郷愁を誘うような独特の味がして、食べた事が無いのに懐かしい味がする。焼きそば・餡ともにコッテリした塩辛い味なので、紅しょうがの酸味がちょうど良いアクセントになり、B級グルメ感満載の味だと思う。


 それと何より美味しかったのは牛もつだった!


 基本は赤みそ・ニンニク・お酒・みりん・ザラメで作られているが、それに創業以来20年の肉のうまみが加わり、他では決して出せない特製のみそだれスープになっている。


 後は寒い季節でもあり、熱々のおでんを5つづつ頼んでほっこりと味わった。


あんかけ焼きそば:380円×2=760円

牛もつ     :108円×8=864円

おでん     :108円×20=2160円


 帰る前にまた小腹が空いてきたので、同じスタンド1階にある別の店に行った。2016年春に店が入れ替わってしまい、今まで名物だった今川焼とコロッケはなくなってしまったけれど、かき揚げそばが美味しいと場内で耳にしたのだ。


 少々またされてしまったが、注文してからかき揚げを揚げてくれるのだからしかたがない。実際に食べてみると、立ち食い系ファストフードとは思えない、冷麦くらいの細麺に関東系の濃いダシがよくからむ。


かき揚げそば:500円×4=2000円


 最終競走まで終わって、ネット投票と現金投票ともに1207万6500円づつ勝つことが出来た。


ネット投票:1207万6500円

現金投票 :1207万6500円


 最終競走後の混雑を避けて、少し時間を置いてから船橋競馬場を出て、タクシーを呼んで昨日と同じホテルの戻った。檜風呂に入ってゆっくりくつろぎ、明日食べに行く店や遊び行く場所をネットで調べた。


 3人が小腹が空いたと言えば、コンビにまで走る心算だったのだが、そんなこともなく、畳の上に横になって、4人の時間をまったりと過ごした。


タクシー代:2710円

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