第26話東京競馬場グルメ1 ワールドグルメフェス アゴ出汁豚骨ラーメン

東京競馬場:パドック


「あの子元気~」


「花子も元気だと思う~」


「そうかそうか、次に元気な馬も教えてくれるかな?」


「教えてあげるぅ~」


「花子も教えてあげるぅ~」


 今日も夜明けとともに、太郎君と花子ちゃんに起こされた。


 買い過ぎていた浦和競馬場グルメと浦和のパンも、昨日の晩飯と今朝の朝食でほぼ食べ終えることが出来た。少しは日持ちのするバケットやコッペパンも、帯広空港で買ったチーズやハムを挟んで美味しく食べ終えることが出来た。


 開場早々東京競馬場に入ったのだが、今週も先週同様「Uchibaba Dining(ウチババダイニング)」が開催されていた。「東京競馬場限定オリジナルクラフトビール販売!」と「ハイボール&ビール&ワインの販売」も継続されていた。


 だがそれだけではなく、「ワールドグルメフェス」と称して各国の料理を出していたし、「世界のビール販売!」と称してバドワイザー、ハイネケン、レーベンブロイを1杯500円で販売していた。


「ワールドグルメフェス」

ケバブ(トルコ)

ロコモコ(ハワイ)

ガパオライス&カレー(タイ)

ルーローハン(台湾)

プルコギ丼(韓国)

タコス(メキシコ)

アメリカンロングポテト

アメリカンステーキ


 今回も昨日に引き続き、太郎君と花子ちゃんと綾香さんにはパドックに張り付いてもらい、俺が動き回って馬券購入などをすることにした。だが大きな競馬場だし土曜日だから、4人一緒にワールドグルメフェスに行って、1つづつ買った各国の代表料理を楽しむ余裕くらいはあった。


 綾香さんの為には、フジビュースタンド2階ファストフードコート(ウエスト)にある、アゴ出汁豚骨ラーメンのお店に行ったりもした。


「メニュー表」

西海ラーメン      :540円

高菜ラーメン      :540円

じげもん醤油      :640円

軍艦島 角煮ラーメン  :850円

炙りバラとろチャーシュー:850円


「ここのラーメンはどうですか?」


「アゴだしのおかげでしょう、こちらのとんこつスープはこってりし過ぎず、アオサの風味も加わって、まろやかで美味しいです。柚子コショウもよいアクセントになっています。中細ストレートの麺も、スープによくあっています。5枚乗った豚バラチャーシューは、脂身も多すぎず臭味もなく美味しいです。」


「そうですか、それはよかったです」


食事代:5700円


 慌ただしくはあるが、それでも食事を愉しむくらいは出来た。だがさすがに全競争を買うとなると、馬車に乗せてあげることも、ポニーに乗せてあげることも出来ない


 だが太郎君も花子ちゃんも、輓馬を助けてあげたいと言う想いがあるのだろう。楽しそうにパドックで馬の見極めをしてくれ、一緒に馬券を買いに移動するのにも付き合ってくれた。


ネット投票:5722万7000円

現金投票 :5722万7000円


 今日は100万円台の超大穴は出なかったものの、10万円台の大穴は出てくれた。御蔭でネットと現金の両方で、5722万7000円の利益を得る事が出来た。






京王線府中駅前ビル4階:中華料理店


「メニュー表」

(コース)

1880円(飲み放題無し)

2860円(飲む放題付き)

2880円(飲み放題無し)

3860円(飲む放題付き)

3880円(飲み放題無し)

4860円(飲む放題付き)

4880円(飲み放題無し)

5860円(飲む放題付き)

(代表料理)

烏龍茶と芝海老の炒め   :2480円

黒酢酢豚         :1260円

紅茶を使った地鶏の香草炒め:1890円

龍井菜4種類餃子     :600円

他109種の料理


「単品で頼みましょう」


「大丈夫でしょうか? 太郎君や花子ちゃんがデザートばかり頼むかもしれません」


「2人は好きな物を食べてもらいたいですし、綾香さんにもラーメンを食べてもらいたいですから」


「ありがとうございます」


「餃子食べたい~」


「花子はゴマ団子食べたい~」


「桃まんじゅう食べたい~」


「花子は杏仁豆腐食べたい~」


「綾香さん」


「ふかひれタンメンをお願いします」


「分かりました、太郎君と花子ちゃんが頼む甘味はどうされますか?」


「私もお願いします、食べ切れなかったら、勝也さんが言われるようにテイクアウトします」


「マンゴープリンも食べたい~」


「花子はタピオカも食べたい~」


「すみません」


「はい! 注文御決まりですか?」


「はい、龍井菜4種類餃子4人前、ふかひれタンメン1人前、次からは3人前です」


「はい」


「ゴマ団子、桃まんじゅう、杏仁豆腐、マンゴープリン、タピオカです」


「はい、以上で宜しいですか」


「いえ、今度は1人前です」


「エビのマヨネーズかけ大、鮑とホタテのオイスターソース炒め、エビのから揚げ塩コショウ付け、豚レバの甘酢辛味炒め、鶏肉のサクサクねぎダレ、取りあえず以上で」


「注文を確認させていただきます」


 店員さんは注文内容を繰り返して確認した上で、デザートを先に出すのか、それとも料理の後で出すのかも確認してきた。


「先に食べるぅ~」


「花子も先に食べたい~」


「食べ切れなければテイクアウトさせてもらいますので、先にデザートを出してくれますか」


「承りました、先に出せる料理から出させていただきますね」


「御願いします」


龍井菜4種類餃子:600円×4=2400円

ゴマ団子    :290円×3=870円

桃まんじゅう  :300円×3=900円

杏仁豆腐    :390円×3=1170円

ふかひれタンメン:1180円×1=1180円

マンゴープリン :430円×3=1290円

タピオカ    :410円×3=1230円

鶏肉のサクサクねぎダレ     :880円×1=880円

豚レバの甘酢辛味炒め      :850円×1=850円

エビのマヨネーズかけ大     :1180円×1=1180円

エビのから揚げ塩コショウ付け  :1680円×1=1680円

鮑とホタテのオイスターソース炒め:2480円×1=2480円


小計:1万6110円

税込:1万7398円


 1人前が結構ボリュームがあり、4人で分けて食べてもお腹一杯になる。俺以外の3人は、先に出されたデザートを食べて、血糖値が上がっているんだ。まして綾香さんは1人でラーメン1杯完食している、後で出てきた料理を食べる前にお腹一杯になって当然だろう。






「これ買って欲しい~」


「花子はこっちも買って欲しい~」


「あの、勝也さん、私はこれも買って欲しいのですが」


「分かってますよ、可愛い饅頭ですから、欲しくなりますよね。ひょうき小豚の豆沙まんとひょうき小豚のカスタードまんに、リンリンあんまんを3つづつ下さい」


ひょうき小豚豆沙まん    :190円×3=570円

ひょうき小豚豆カスタードまん:190円×4=760円

リンリンあんまん      :250円×3=750円


小計:2080円

税込:2246円


 食事を終えて出て来れば、店頭で売っている可愛い姿の饅頭が並んでいた。仔豚やパンダをかたどった饅頭は、太郎君と花子ちゃんに加えて、綾香さんの心も鷲づかみにしたようだ。


 俺もあんまんは苦手だが、カスタードまんは美味しく食べることが出来るので、これだけは俺の分も買って帰ることにした。ホテルに行く間にコンビニがあったから覗いてみたら、太郎君と花子ちゃんが欲しがっていた梅昆布茶が55g300円で売っていたので買うことにした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る