高校生をもう少しの7話

高校生時代はそんなに思い出が無いかなーと思っていたんですが、書き始めると色々思い出しちゃってもう少しだけ高校生時代の話を。


思い返すと甘酸っぱいと言いますか、甘塩っぱいと言いますか、、、

そうですね、少年は恋人が出来るんです。

危険な賭けに出ましたねー

だってこの子と別れちゃったら総スカンを喰らいかねないのにー

まぁ、そこは伝説の言葉「恋は盲目」コレに尽きますよね。

だって好きになっちゃったんだもん。

可愛かったなー!ずっと見ちゃってた!

ここに関しては女性社会の良い部分が働きましたね。  ウワサ好き。

「ねぇーねぇーなんかー 少年があんたのコト好きだってみんなに言ってるみたいだよー」

伝わっちゃうんですよねー。

9割がた伝われって思って周囲には言っていたんですが。

周囲が毎日のようにその話しをして、充分に育まれたその気持ちを、コミュ障の少年は1回ぶち壊しますっ。 なんでやねん。。。

関西人ではないですけど、多分当時はみんなココロの中に深〜い「なんでやねん。。。」が響き渡った事でしょう。

アレです アレ。 「いや、別にオレはそんなんじゃねぇしー」のヤツです。

クールぶるからー。

ホントはめっちゃ好きなのにー。

片時も目を離せなくなってるのにー。


当時の少年に会う機会が有るならば、お前の人生でそれはもう2度と起こらないことだよって言ってあげたい。

告白ってされてみたかったなぁー。


結局のところ、少年は照れながら告白して見事人生初の彼女が出来るわけなんです。


公園に行って膝枕してもらって、初めてのチューをして、初めての浮気をされて、初めての別れを経験して、絶望して、2年生になってまた同じクラスの子を好きになって、童貞とサヨナラをして、また浮気をされて、初めて殺意を覚えて、でもどっちも浮気相手が先輩だったからなにも出来るわけもなくて、、、


三年生になってまた同じクラスの子と付き合うことになって、この子とは結構うまくいったんだよなぁー

卒業してからも続くんですが、トラウマになってるんですよね、浮気されるっていう。

この子が悪いわけじゃないんですけど、信用出来なくなっちゃって女の人が、、、

そしてやらかしちゃうんです。 

他の人を好きになっちゃうんです。

今度は少年が。 調子に乗ってるね。さすがに。

「ゴメン、、、俺、ほかに好きな子が出来ちゃったんだ、、、」

コミュ障のっ? お前がっ?

当時の彼女は本当に良い子でした。

少年はまだ気付いていませんでした。

軽い気持ちで、若いというだけでそんな残酷なことを口走ってはいけないということを。


帰り道、車の中に置いてあった手紙に気づきました。

そこには今までの楽しかった事、嬉しかった事、数え切れないほどの感謝の言葉で埋め尽くされていました。

少年は、涙で車の運転なんか出来ないくらいに泣いていました。。。

だって、この手紙はあんなに短い時間では書けない手紙だったから、でも締めくくりには今までありがとうって書いてあったから。


少年よ。お前はいつになったら。。。



青年時代の8話へ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る