友の大切さの4話

居るんですよねー ちゃんと。

自分のことを気にかけてくれている人って。

小学生4年で不登校気味になりましたが、毎日家に寄って今日あった事を話してくれる子、先生に言われてプリントを持って来てくれる子、1人じゃ照れ臭いから何人かで冷やかしに来る子達、なんか今思うととてもそれに助けられた様な気がします。


朝自分で学校に電話して休みます。

兄は事件の後にすぐに上京したので家には居なくて、姉も自分より出るのが早いので家には誰も居なくなります。

母ちゃんは早朝の仕事に行っていたので、起きる頃にはもう居ない。

ただ、帰って来るのが早いんです。

そうなると学校に行ってないのがバレてしまう。

そこでボクの部屋は二階だったので、如何に音を立てないで過ごすか選手権みたいなのが開催されます。 毎日。

当然ゲームなんかは音が無いと面白く無いので、違う遊びを考えます。

理科の実験が好きだったボクは虫メガネを取り出して色んなモノに光を照射していきます。

特に火事的な事件は起きませんが、そんなふうに時間が過ぎるのを待っているとガヤガヤとやって来ます。アイツらが。

あの1人では照れ臭くて何人かで冷やかしにくる奴らですね。

ヤバイっ。母ちゃんに学校行ってないのがバレる。

階段を駆け下がり、玄関までには母ちゃんに会っちゃうんですがね。

母ちゃん「あんたいつからいたの?!」

自分は「母ちゃん寝てたからさーっ」

母ちゃん「ちょっと前に帰って来たからまだ寝てないし!」「また学校休んだのかいっ!!」

自分「ちゃんと行ったけど午前授業だったんだよね」

母ちゃん「ずいぶんあんたの学校は午前授業が多いんだねーー呆」

母ちゃんは分かっていました。そりゃそうです。

自分から出て来たんだから、この少年ものちに親になって分かるんですが、確かに突然変異的に馬鹿な親から天才が産まれる事もあります。

天才から犯罪者が産まれる事も有りますが、昭和の時代にはこんなやり取りが多かったような気がします。

現代の子達は、どうやって逃げているんだろう?


なんか色んなモノが発達して楽しいことだらけにはなりましたが、その楽しいことについていけない子達も絶対に居るわけで、、、

会わなくても顔を見て話せる時代になって、会ってもないのに結婚とかしちゃう人達も居たりして、温もりが不足しがちになっちゃうような気がします。


まぁそんなこんなでちゃんと学校には行けるようになって来るんですが、持ち前の臨機応変さを出しつつ次第に学校が楽しくなってきます。


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