第45話 1人目

正木は、あまりの衝撃な言葉に、目を見開いている。


瑠璃は里奈から写真を見たとき、大体の事を予め聞いていた為、霊子にショックを与えないか、霊子ばかりに目がいってしまっている。


友希は半信半疑で、何処か馬鹿にしている考えもあったが、あまり友達を悪く考えられない。


波と京子は霊子を励ますか、そのまま話を聞いていた方がいいのか、場の空気が読めず、ちらちら互いに目を合わせていただけだった。


今の話の時点で、霊子は自分のせいで皆を巻き込んだと思い、どうすればいいか分からず、周りに助けを求めるように1人1人目を向けるも、次の行動を示す情報が得られない。


里奈は自分が話を変な所で区切って言った事で、周りは霊子に理由があると考え始めている事を悟り、弁明するかのように話を再開した。


「み、みんな違うの、私霊子が原因あるって意味じゃないの!」


それまで話を聞き入っていた京子は、霊子に原因じゃない可能性を示すと、周囲を遮るように質した。


「どうゆう意味?」


半端な言葉で困り果てていた霊子は、次の言葉を聞きたくて仕方がなかった。


正木は少し憤りを感じたが、あえて何も言わずにいた。

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