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【指摘・批評を求む! 高みを目指す作家達の鍛錬場批評求む】の企画に参加させていただきました。
僭越ながら、企画の趣旨にのっとり、気になった部分などを、ご指摘させていただきます。
やっぱりお手本みたいな導入部ですね。
勉強させていただきました。
私なんぞが口だしていいやつじゃないPert2と感じちゃいます。
絶望の淵から連れ出されて、新たな生き方を提示された瞬間の、救われ感、開放感、新生活の期待感、がめっちゃ伝わりました。
これは次ぎを読みたくなります。
ここで読んでみると、改めてMS3様がおっしゃっていた。
「情報量をできるだけ絞りたかった」という判断の適格性が理解できます。
主人公の心理の上がり下がりだけにフォーカスして描くことで、上記の救われ感や、開放感、期待感が濃くなってるんだなと。
読む人によって意見が割れそうな、1話の敵に関する情報量についても、同じ事が言えると感じました。
冒頭から込み入った設定がブッパされちゃうと、ついて行きにくいですしね。
それに1話で読者に見せるべき物も、そういう細かい設定じゃなく、主人公の心理や人となりであるなら、ばっさり敵の情報量をけずって、主人公を読者に見せることに集中したのは正解なんだろうなと感じます。
なので、ここからは私の読者としての我が儘な気持ちになっちゃうのですが。
4話の最後のほうに、何かしら派手なもっともっと続きを読みたくなるような餌が、ぶら下げられていたらなあ、と感じます。
引きはもう十分強いんですけど、そこに+オリジナリティを期待させてくれる何かがあれば最強だなと。
こういう欲がでちゃうのは、元が良いからこそで、これ以上を求めること自体が良くないのかも知れないのでしょうが。
作者からの返信
読んでくださりありがとうございます。
最初の四話は、かなり読者の方にとっつきやすいように書きました。菅野様もそのことを感じていただけたかと思います。
オリジナリティの件ですが……おそらく菅野様が期待するようなものが登場するのは、物語がある程度の区切りまでいかないと出てきません。謎を少しずつ伏線として出していき、最終的に繋がるような構成にしているからですね。しかしその小さな謎でも一際異色を放つものもありますので、見てもらえたら嬉しいです。
正直な感想を言わせてください……
うわぁぁぁぁぁぁぁ! カッコイイよぉぉぉぉ! 憧れるよォォォォ!
お見苦しいものを失礼いたしました。
ダークファンタジーというジャンルの作品が本当に好きなんですが、一話読んだだけで分かるクオリティの高さ。
ベルセルクやダークソウルの香りもして、本当に興奮します。
私もダークファンタジーを執筆しているんですが、これには尊敬します!
……拙作もちょこっとでいいので、見て頂けると嬉しいです。
ところで、スクートってラテン語でしたっけ?
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます。
ベルセルクやダークソウルは間違いなく世界観の礎になってます。私にとっては教科書のようなものです。
ダークファンタジーは自分の好きをこれでもかと詰め込んでこそです。幸さんの作品も時間があるときにお伺いします。
スクートは造語です。元ネタはゲール語の盾から来てます。
初めましてこんにちは。
企画にてこちらの作品を見かけ、まずはプロローグまでを読ませていただきました。
重厚で深みのある情景、心象の描写は肩透かしを食らうということが一切無く、読んでいて物語を読んでいるという実感を十分に抱かずにはいられません。
特に戦闘シーンは、剣の軌道や体の動きに躍動感があり、一話目からまさに手に汗を握るようでした。
四話までを読んだ限り、ベルセルクのようなダークファンタジーに近いのでしょうか。
彼はどんな過去を背負い、どんな敵と戦うのか、続きを勿体付けながら楽しませていただければと思います^^
作者からの返信
こんにちは、初めまして。
励みになる言葉をありがとうございます。スローペース気味な物語ですが、プロローグは見栄え重視でかなり試行錯誤しました。
元から戦闘シーンを書くのが好きで、派手な描写かつ読者に伝わるようにイメージしながら書いてます。おかげでだいぶ遅筆ぎみになってますね……。
ベルセルクの影響は間違いなく色濃く受けていますね。ダークファンタジーらしくどこか薄暗い世界観に、立ちふさがる強敵はとにかく強いです。ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
努力が感じられる文章でした。一言一句でさえ大切になさっているのでしょう。
ここで通りすがりの天才からのアドバイスですが、三人称だからといって「男」「女」で統一する必要はないです。文学賞を取っている方の作品を読めば一目瞭然。「名前、彼、男」と使い分けています。
なぜなら同じ漢字を何度も使うとくどいのです。3種類に分けることで目の負担を約1/3にできます。混同させてしまうのは下手だから。
上手い人はそもそも使い分けも完璧で、紛らわしくなることなど決してありません。自信を持ってください。他者に惑わされてはいけない。
頑張ってください。
作者からの返信
評価及び感想ありがとうございます。
三人称についてのご意見ありがとうございます。参考にして使い分けを再考しようかと思います。
より勉強して自信をつけていきたいと思います。頑張ります。
初めまして。
この度は『あなたの作品を勝手に分析します』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。
まずは良かった点ですが、冒頭部分を読んだだけでこの作品はダークファンタジーの名に恥じぬ仕上がりになっていると感じました。序盤からの陰鬱な景色とスクートの心情がマッチしており、雰囲気作りは完璧でした。文体も変な表現や不安定さは特に見当たらず、作者様は執筆歴の長い方なのかとお見受けしました。構成は王道の要素を踏襲しながらも独自の設定や世界観が盛り込まれているため、こうしたジャンルを好む読者には間違いなく刺さる作品になっていると思います。
気になった点は細かいですが二点だけです。
一つはスクートに向けられた追手について。これは抽象的に感じました。半不死の男さえも絶望させる追手。説明からかなりの強敵だとは読み取れる一方、具体性に欠けるという印象です。この追手がたとえば加虐嗜好の死霊術師や、教会権力に傅く数千の騎士など、一言で表されていると納得のいく部分になるかと思われます。正体を伏せることによって強大さを表現されているのかもしれませんが、比喩表現のみでは想像しにくいのも現状です。
二つ目は文体について。まず、スクートを説明する文での「彼は」、「男は」という呼称。これはどちらかに絞ることをオススメします。文脈で混乱することはないですが、読解する際に負担になる可能性もあります。また、地の文は綺麗にまとまっている反面、飾り過ぎかなという風にも感じました。かなりの力作ということは地の文ひとつひとつに組み込まれた語彙で容易にわかりますが、すべての文を飾るとその表現が当たり前というように読者に定着する恐れがあります。つまり、ここぞという場面が映えないのです。個性的な比喩表現や語彙は、特定の場面を強調するときの切り札として温存してみてはいかがでしょうか。普段の地の文が平易だからこそ、力の入った表現で山場が化けるという作品も多々あります。なによりも常にパワー全開だと、作者が途中で挫折してしまうケースもありますので。
それでは、以上になります。
少しでも作者様の執筆活動のお役に立てたのなら幸いです。
作者からの返信
男爵イモさん、これほどまでに長く丁寧な感想をありがとうございます。
最初の四話でこの作品がどのようなものかというのを、しっかり読み手に伝わるように練り上げました。雰囲気作りが完璧と言ってくださるのであれば、こちらの意図した物に仕上がっているようで良かったです。執筆歴は4年なので、長いほうに入るのかどうか……。ただ、ひたすらに自分の好きを突き詰めてきたというのがあり、どちらかというとそれが功を成しているのかもしれません。この物語の題材で書き始め、二度の改稿を経ていまに至ります。必要な知識や技術はおおよそ出揃ったので、此度は本番という気持ちで書いております。
指摘にあった追手の件ですが、具体性に欠けるというのは承知しております。ただ今後の展開を考えると可能な限り素性を隠しておきたいというのも事実なので、あえて伏せた書き方をしていました……。ですが一言や二言を追加する分にはなんとかなりそうです、考えて修正したいと思います。
ふたつ目の文体なのですが、なるほど、読み手だと混乱するかもしれませんね。読み手に不要なストレスを課すのは、こちらとしても本意ではありません。地の文の指摘は目から鱗でした。正直、考えたこともなかったです。飾りすぎると見せ場が栄えないというのは事実ですね。しかしながらもうこの書き方に慣れてしまって、今更地の文を平易にするというのも逆に難しくなっているかもしれません。あるいは、見せ場をさらに盛り上げることにより今の文を平易にする、というのも方法のひとつかもしれません。
もっとも、懸念のとおり常に高出力というのは負担もそれだけ増えるということなので、少しは肩の力を抜いて執筆したほうがいいというのは間違いないです。書き方に関しては、もう少し模索が必要なようですね。
有意義なご指摘、本当にありがとうございました。とても得るものがありました、今後の糧にしてより良い物語を綴っていきます。
もしもリーシュの髪が織物のような平面ではなく、絹糸のようだと表現したいのなら「織ったばかりの絹」よりも「紡いだばかりの」が適切かと思います。
「なびく」は、風によって何かが揺れる、傾くという意味なので「風なびく」という表現が少々引っかかるかなあ。
風が吹いている中でっていう意味ですよね?
この場面の、スクートの黒とリーシュの白の対比がとてもいいなと思いました
作者からの返信
なるほど、教えて下さり恐縮です。そのふたつの箇所は修正させていただきますね。
黒と白の対比は映えますよね。スクートとリーシュは色以外にもさまざまな対比を入れ込んでいます。まだこの時点では色以外の要素はあまりないですが……。
「冒頭3話だけでも読んでほしい」の企画にご参加ありがとうございます!
ここまでがプロローグなのですね。私が大好きなベル○ルクを彷彿とさせるダークファンタジーに心が躍ります。
リーシュの気まぐれさとマルグ改めスクートの義理堅さが対照的で、イメージカラーも白と黒。計算してキャラクターを作っているのだと感じました。
「読み応えのある物語を、約束しましょう。」カッコ良すぎでしょうこれ!(笑
作者からの返信
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
おっしゃる通り四話までがプロローグとなっております。ベルセルクにはだいぶ影響を受けていますね、たぶんベルセルクがなければこの物語は生まれていなかったでしょう。
主人公とヒロインはかなり考えて練り上げました。あらゆる色の中で黒と白の対比ほど美しいものはありません……もちろん他の要素も対比が盛り込まれています。
啖呵を切ったものの、なかなか二章の執筆が進んでおりません。おそらく来年の春ごろには、公開できる状況になっているはずです。遅すぎる……