第5話 ぎんがのはて

 銀河の果ての、誰も知らない小さな星は。

 誰にも知られず、一生を終える。

 燃え尽き、小さな白の塊と化しながら。

 それでも、幸せだったと微笑み眠る。


 銀河の果ての、誰も知らない小さな星は。

 誰にも知られず、命を終える。

 大きく大きく膨らみ続け、やがて巨大な爆発を起こし。

 生まれる星の、母へと変わる。


 銀河の果ての、誰も知らない小さな星は。

 誰にも知られず、命を宿す。

 数多の命を見守りし、行く末を見届けたその星は。

 生きよ生きよと、願い続ける。

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