第3話 出会い
「さて...」
俺は外に出たが、どこに向かおうか悩んでいた。勿論今の状況で外にいる人など自衛隊くらいで、一般人など人っ子一人居ない。俺は取り敢えず近くの公園に行ってこれからどうするかを考えることにした。
「公園に着いたはいいが、これからどうやって戦うかねぇ...」
戦闘方法は分かっていても、流石に広いところでないと民家等を巻き込みかねない。それに1人で戦うとなると、いつか限界が来るのは目に見えている。
「取り敢えず仲間探しかねぇ...」
と言っても、人っ子一人居ないこの状況で自衛隊以外の人がいるのかも怪しいんだよな...
俺がそんなことを考えていたらスマホ片手に歩いている女の子がいた。俺は咄嗟に
「ねぇ!!!そこの君!!!」
と、声をかけていた。女の子はその声に気が付いたようで振り返って怪しそうな目で、
「なんですか...?」
と、聞いてきた。当たり前だ。物騒なこのご時世、知らない人から声をかけられて怪しまない方がおかしい。
俺はその女の子と一定の距離を保ちつつ、どうして外にいるのかを聞いた。俺は一瞬女の子の片手にあるスマホで通報されないか心配だったが、そんなことも無く、女の子は質問に答えてくれた。
「貴方に関係があるかどうかは不明ですが、私はゲームで世界を救うために外にいます。貴方もニュースを見たのでしょう?」
俺は頷いた。そしてこの子も俺と同じことをしようとしていたのだ。そして女の子は俺が頷いたのを見て、続けてこう言った。
「貴方も同じことをしようとしているなら協力しませんか?警戒してしまったことは謝罪します。ごめんなさい。」
俺は協力者が現れることには大歓迎なので、さっきの事は水に流すことにした。
「警戒されるのは仕方ないですよ。それに俺も貴方と同じことをしようとしていたのは事実です。俺からも協力してもらえると嬉しいです。」
女の子は少し驚いていたが、それ以上のリアクションはなく、自己紹介をしてきた。
「私は
なんと俺と同い年だった。俺は心の中で驚いたが、こちらも自己紹介しなければと思い、直ぐに切り替えた。
「俺は白城真琴、君と同じで高校1年だ。こちらもどんな風に呼んでもらっても構わない。」
向こうも同い年であることに驚いていたが、すぐに、
「じゃあ真琴君って呼ぶね。」
と、タメ口で言ってきた。切り替えが早いなと思ったが、俺も、
「じゃあこっちは雫さんと呼ばせてもらうよ。」
と、了承をとった。俺は雫さんとこれからどうするかを決めた。まずは2人のゲームの進行度を同じにする。そこからは一緒にやって、倒していく。という方針で固まった。進行度に関しては大体同じくらいだったのだが、俺の方が3ステージ程遅れていた。なので、このゲームに元々あったパーティー機能を使って同じステージまで進めることにした。
Real Game コア @koa_masp
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