第2話 決意

「マジか....」

俺はあのモンスターと戦った次の日の朝、ニュースを見て驚いていた。昨日のあの現象がニュースになるくらい問題になっていたのだ。俺は正直眼科にでも行こうかと一瞬思ってしまった。だってそれくらい信じられない事だったのだから。そんなことを色々考えていたら学校からメールがきた。俺はそのメールを見てみるとそれはしばらく休校になるという知らせだった。普通に考えたら嬉しいのは間違いないだろう。しかしこの現象が起きた上での休校だ。皆不安でいっぱいになっている頃だろう。しかし俺は不安な気持ちと同時にある考えが浮かんだ。

(俺がやってるゲームが原因なら、ラスボスを倒せばこの現象は終わるのではないか?)

「いやいや...そんな漫画とかの話じゃあるまいし....」

俺は1人でそう言いながらも可能性の1つとして、頭の片隅に置いておいた。しかし、モンスターを倒す方法を知っているのに何もしないのは俺のプライド的な何かが許さない。

「行くか...」

俺は面倒事であることを重々承知した上で重い腰をあげ、出掛けることにした。出掛ける理由は勿論この現象をどうにかするためである。

(俺は正義のヒーローになりたいんじゃない。早く平穏な日々を取り戻したいだけだ。)

そう思いながら俺は外に出た。

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