第13話
「ジョゼッペさん、はい」
ミンディはスプーンに乗せたオートミールを、横たわる男の口もとに、ゆっくりと運ぶ。老人はもはや声にならない声で、もごもごと口を動かす。ミンディは優しく言った。
「いいのよ。早く元気になってね」
素性が知れず無口なジョゼッペをみな嫌うが、ミンディは違った。ミンディはみんなが言うように、ジョゼッペが罪を犯して逃げてきた人だとは思わない。人をひどい目に遭わせた人が、あんな優しい顔でお墓をきれいにしたり、花の世話をしたり、何よりあんな美しい絵が描けるはずがない。
「ジョゼッペさん、また来るね」
食器をきれいにしたミンディは、ジョゼッペの粗末な住まいを後にする。
雪がふわりふわりと舞い落ちてくる。
舞い散り始めた雪の中、ミンディは帰り道を急ぐ。ふと、その足を止め、きょろきょろと辺りを見回す。誰もいないことを確かめて、ミンディはバスケットを覆っている布をめくった。中には青い染料で模様が描かれた白い皿。そして、その下に黒い本。レティア・モリガンのスクラップ・ブック。
ミンディの顔に、安堵の笑みが浮かぶ。彼女は再び歩き出す。
その足が、止まった。
雪の中に立つ、アザラシのコートを纏った男。
白い毛皮のブーツを履いた足が、一歩下がる。逆に、黒い毛皮を履いたブーツは、一歩、歩を進める。
白が下がる。黒が進む。白はまた下がる。黒はまた進む。
テンポが速くなってきた。
白いブーツは、もと来た方向に向かって走り出した。
「待て!」
いきなり肩をつかまれた。
「何するのよ!」
「スクラップ・ブックを出せ! 持っているんだろう!」
「持ってない!」
ミンディは乱暴に男の手を振り払う。
「嘘だ!」
「本当よ!」
バルバザンは必死で叫んだ。
「あの女を倒すためには、あれがどうしても必要なんだ!」
ミンディがぴたりと動きを止める。茫然と、彼女は呟いた。
「……倒す? 女王様を?」
みるみるうちに、バルバザンの形相が変わる。
「やっぱり!」
レティア・モリガンが常冬の女王だと知っているということは、そういうことだ。
ミンディは、ようやく自分の失言に気づいた。
「知らない!」
彼に背を向け駆け出したミンディの背を、バルバザンが後ろから突き飛ばす。
「あっ!」
バスケットが、雪の上に転がった。皿と一緒に、スクラップ・ブックが転がり出る。
「あっ!」
ミンディの指がそれを掠める前に、別の手がさっとそれを拾い上げた。
「返して!」
『今に乞う!』
ミンディの声と、誰かの声が重なった。
バルバザンが振り向く。
『迷宮を巡る風、這いずる蜘蛛を捉えよ! 汝の名は――』
そこには、先ほど到着したばかりの、マックとダーティの姿があった。
マックの袖の、青いカフスボタンが光る。
『
カフスボタンから巨大な青い蜘蛛が飛び出した。飛び出した青い蜘蛛は、長い脚を地面にめり込ませながら、瞬く間にバルバザンに近づき、青い糸を吐いた。
『今に乞う』
バルバザンの目が、赤く光る。
『燃える太陽、降り注ぐ熱、乾く喉を焼き切れ
バルバザンの手の中に、小さな赤い球体が現れる。
『
球体が、頭上から赤い光を降らせる。放射状に降り注ぐそれは、足を、体を貫いた。ボラケスが唸り声をあげ、激痛に身を捩る。
「ボラケス、戻れ!」
マックがカフスボタンをかざす。蜘蛛が中に吸い込まれた。
「貴様らは、誰だ?」
目をすがめて、バルバザンは言った。
固い表情のマックが、腰をかがめる。
「初めてお目にかかります。建国王バルバザン」
「何者だと、訊いている」
遠くから見ているときは、案外普通じゃんと思っていたダーティだが、いまはその考えをあらためている。ダーティの体に緊張が走る。マックの呼吸が、いつもと違う。
「光妃アンナが心配していらっしゃいます。わたくしどもと一緒にお戻り下さい」
「できん」
バルバザンは首を横に振る。
「アンナのためだ」
バルバザンの瞳が再び赤く光る。
『今に乞う。火の聖霊、我に貸し与えよ。それは汝が力なり。その厳熱にて、我が障壁を焼き払え』
マックも口早に詠唱する。
『降れ! 雨槍の盾!』
『押し寄せる炎波、レッド・ウェイブ』
『フォール・シールド!』
沸き立つ波の盾は、どうにかダーティを、マックを守った。
(ちっ……)
マックは内心舌打ちする。マックの属性は風で、バルバザンの火とは補完関係にある。相性がよくない。しかも、マックが使える水属性の魔術は多くなく、威力も強くない。
「くっ……」
マックは歯ぎしりした。
正直、甘く見ていた。このままでは逃げられる。
『今に乞う!』
ふいに、ダーティの声が聞こえた。あわてて振り返る。
「え? ちょ、ちょっとま……」
『火の聖霊、小さないたずら。いとけし者の指先焦がす!』
ダーティの指先に赤い光が灯る。
『フィンガー・ファイヤー!』
ダーティの指先から放たれた矢は。
「……ふん」
バルバザンのコートに当たったかと思うと、吸い込まれて消えた。
「へ? な、なんで?」
「バカ!」
ダーティのコートの中から、グラッセが飛び出す。
「魔力吸収だよ!」
「ムーン・ドレイドが、しゃべった?」
この隙が命取りになった。バルバザンはコートをもう一度翻し、その場から消えた。
「しまった!」
バルバザンが立っていた位置に立ち、辺りを見回す。
白い雪は、彼の痕跡を残してはいない。
「くそっ!」
悪態をついたマックの目に、雪に突っ伏した少女の姿が映った。
「おい、君。大丈夫か?」
「……どうしよう」
少女はマックのことがまるで目に入らない様子だ。茫然と呟く。
「常冬の女王様……」
「常冬の女王?」
「あたし、行かなきゃ!」
がばりと起きあがると、マックが引き止める間もなく、彼女は走り出した。
「え? お、おい!」
――行ってしまった。
「くそ!」
再び悪態をつく、マック。
その後ろでは。
「だから、属性反発をちゃんと体得しておけって言ったんだよ!」
ムーン・ドレイドが、たんたん足を踏み鳴らしている。
「……」
「いや、そんなこと言ったって……」
「それ以前に、炎の属性を持つ相手に炎の魔術を使うバカがいるかい?!」
ダーティは、やけになって叫んだ。
「んなこと言ったって、おれ、炎の魔術しか使えないんだから! 仕方ないだろ!」
「ああ、もう! だから魔力反発が必要なんだよ! 炎の魔法を水でコーティングして、撃つ! そしたら届くし、効くようになる!」
「知らねえよ! そんなこと!」
「これだから、最近の若い者は! ああ、このバカバカバカバカ!」
「四回も言った!」
言い争う二人に近づく、不吉な影。
「……おい」
「やあ、マック」
ムーン・ドレイドはとっても親しげに話しかけてくる。
「やあ」
マックも気軽に応じる。その声に、どことなく冷たい響きがあることに、一人と一匹はまだ気づいていない。
「このバカが、本当にすまないね」
「いや」
「ぼくからも、よく言って聞かせるから」
「ああ」
「ほんとに、最近の若い者は年長者の忠告を聞かなくて困るよね」
大げさに両手を広げて、マックは言った。
「おれにも覚えがある。それが若者ってものさ」
「そうだね」
「……」
「……」
腕組みしながら、ムーン・ドレイドを見下ろす、素敵な笑顔のマック。
そして。
「……プ」
「……」
「……プルップ」
マックは素早く、両耳を左手一本でつかんだ。そして一気にダーティにつめ寄る。
「ダーティ!」
「は、はい!」
グラッセは、マックの耳の横で引っこ抜かれた人参みたいに吊るされている。
両目とも白目をむいていて、まるで死んだウサギみたいな顔だ。よほど動揺していると見えるが、ちょっと気持ち悪い。
「これ、どういうことだ」
マックの表情は先ほどまでとは違って、真剣だ。
「知ってるよな。魔獣の改造は基本、禁止だって」
「い、いや、あの……」
グラッセをちらりと見る。正気に戻った彼はびくうっと身を震わせ、ぶんぶんと首を横に振る。あくまでも、自分をムーン・ドレイドとして押し通すつもりらしい。
(ど、どうしよう……)
正直、うまく切り抜ける自信がない。
(言っちまうか? いっそのこと全部)
マックは頭がいいし、話のわからない男ではない。正直、味方として引き入れられればかなり心強い。
「ダーティ」
(……くっ)
ダーティが重い口を開こうとした、そのとき。
「あれ? ダーティ?」
親友の声が聞こえてきた。
「そっちは……マッカラスさん? 二人とも、どうしてこんなところにいるの?」
状況を忘れて、ダーティは言った。
「お前こそ。なんで村にいるんだよ」
ハーディは事もなげに答える。
「ぼくは、ミンディにちょっと用があって」
「ミンディに?」
ダーティは、バルバザンの向こうに見えたピンクのコートを思い出した。
(そういや、あいつ、ミンディに用があるっぽかったな)
答えを考えている暇はなかった。
「ところで、マッカラスさん。どうして、グラッセをそんなつかみ方」
ハーディは、マックの手にいるグラッセに手を伸ばす。我に返ったマックは、その手を避けた。
「マッカラスさん?」
「そうだ。君なら答えてくれるか?」
ハーディは目をぱちくりさせる。
「何を?」
「こいつがしゃべる理由だ」
ハーディは目をまたぱちくりさせる。そして、マックの顔、ダーティの顔、グラッセの顔を順繰りに見た。
状況はいまいちよく飲み込めないが、おそらく、グラッセがうっかりしゃべってしまったのだろう。エリーといい、グラッセといい、“さまよう者”たちの、この秘密主義の理由は、つくづくよくわからない。
しかし。
「じつはこれ、もともとうちの商品なんです」
ハーディはあっさり嘘をつくことにした。
「君の?」
「はい。不思議屋マドゥカってご存知ですか?」
「……噂だけはな」
「ご存じのとおり、ムーン・ドレイドは女性や子供には大人気ですから。しゃべるムーン・ドレイドがいたら売れるだろうと思って、父が芸として仕込んだんです」
「芸?」
「はい。ほら、しゃべるオウムとかいるでしょ? あんな感じで」
マックはいまだ手の中で硬直しているウサギもどきに、冷たい視線を注ぐ。
「しかし、よくこれだけ流ちょうにしゃべれるようになったな」
ハーディは、しれっと嘘をつき続ける。
「はい。けっこう賢いムーン・ドレイドだったみたいで」
マックを刺激しないように、ハーディは手を伸ばす。そっと、グラッセを受け取った。マックも、今度は抵抗しなかった。
「でも、どうも教えた言葉が良くなかったみたいで。ちょっと生意気だなあ、って思いませんでした?」
「――まあな」
「その後何度か挑戦してみたんですけど、結局この子以外に人間の言葉を覚えてくれる子がいなかったんです。で、仕方なく売りに出してみたんですけど、万事この調子で、買い手がなくて」
(ハーディ、よくそんなぽんぽん嘘がつけるな)
ダーティは素直に感心する。
「最終的にダーティのお父さんが、息子の遊び相手にちょうどいいって買い取ってくれたんです。もっとも、遊び相手っていうよりはケンカ相手ですけど」
マックの唇に笑みが浮かんだ。いける、ハーディは思った。
「そんなわけで、これ、世界初のしゃべるムーン・ドレイドです。もちろん、手は一切加えてません。ね?」
グラッセに話かける。グラッセはこくこくうなずいて、言った。
「まったく、最近の若い者は!」
マックはとうとう、軽い笑い声を立てた。
ぽんぽん。グラッセの頭を軽く叩いて、マックは言った。
「よくわかった。けど、他の人間の前ではかわいいウサギさんのふりしてろよ。でないと」
ずい、とマックはグラッセに顔を近づける。
脅かすように、彼は言った。
「こわーいおじさんに連れ去られて、生皮はがれちまうぞ」
「プルップ!」
グラッセはハーディの手からぱっと、ダーティの胸に飛び移った。
「プー、プー」
かわいらしく震え、怖がっているふりをしているが、しっかりダーティの胸に爪を立てているに違いない。証拠に。
「よしよし」
グラッセの背を撫でるダーティの顔が、若干引きつっている。
ほっと一息ついたハーディとマックの目が合う。何か言いたげだ。
「……何ですか?」
「お兄さんに会ったよ」
「兄に?」
ハーディが驚きに目を開く。どうやら、本当に兄は弟に自分の居場所を知らせていないらしい。
「いま、どこにいるんですか?」
「至宝美術館だよ。美術復元師として働いている」
「……美術復元師?」
マックは少しつついてみることにした。
「魔力変質を起こしたとはいえ、優秀なお兄さんだな。例えいまお兄さんが死んだとしても、彼の偉業は残るだろう」
ハーディは首を横に振る。少し悲しそうに、ハーディは言った。
「兄のことをそんな風に言って下さるのはありがたいんですけど――兄は、そんなつもりじゃないと思います」
「そんなつもりじゃない?」
「ええ。マッカラスさん、兄は、あなたが思うような人じゃない」
マックはまた考える。
そんな人じゃないとは、どういう意味だろう。
至宝美術館に彼が務めているのは、何か、マックが思いもつかないような理由があるのだろうか?
「ところでさ、マック。これから、どうする?」
ダーティの言葉に我に返る。
そうだ。自分の任務は、バルバザンを連れ戻すことだ。カールの考えていることと、この兄弟の温度差には何か関わりがありそうな気はするが、差し当たり、バルバザンを連れ戻さなくてはならない。きついが、やはりこのまま氷宮殿に向かうしかないだろう。
「そうだな。まずは――」
「あの……」
ハーディがおずおずと口を開く。
「ん?」
「お二人は、どうしてここに?」
「それは……」
言いよどむマックをよそに、ダーティが口を開く。
「じつはさあ、絵が逃げ出しちまって」
「絵が?」
「おまっ……」
マックが止める暇もない。ダーティは、べらべら、しゃべるしゃべる。
「うん。至宝美術館って知ってる?」
「知ってるに決まってるよ」
ハーディのさも当然と言わんばかりの言葉に、ダーティの出鼻がちょっと挫かれた。
「魔具を扱う商人として、当然の知識だと思うけど」
マックがダーティの背中に冷たい視線を注ぐ。彼は言った。
「ダートハルトくーん。君、召喚獣売買人になりたかったんじゃなかったっけ?」
真っ赤になったダーティの口が、みるみるへの字に曲がっていく。
「まあ、それはさておき」
「それはさておきって!」
ハーディが、ちょっと嫌な顔になる。
「ダーティ、話がちっとも前に進まないよ」
「……うっ」
(こうなったら、仕方ないか)
マックの決断は早かった。
「じつは『アンナとバルバザン』が、最近見つかったんだ」
「『アンナとバルバザン』?」
ハーディの頭の中に、小さいころの風景が甦る。
画集を広げる兄。兄の指がさすもの。
「そうか! 建国王バルバザンだったんだ!」
「知ってるのか?」
「はい。うちのお客さんです」
「客? 何を買った?」
「レティア・モリガンのスクラップ・ブックです」
「レティア・モリガンのスクラップ・ブック?」
名門貴族という家柄上、歴史・音楽さらには美術にも造詣の深いマックだが、その名は耳にしたことがない。素直に尋ねた。
「どんな商品だ? それは?」
ハーディはちょっと答えに詰まる。だが、こう言った。
「えっと……。わかりやすく言えば、不幸な人たちの一生を砂絵で描いたものです」
「なんだそりゃ?」
そう言いたくなる気持ちはよくわかるが、それ以上の説明のしようがない。
ハーディが困っているのを見てとったのか、マックは少し質問を変えてくれた。
「そのレティアって女は、人の不幸を眺めて喜ぶ性悪女だったのか? それとも、人生は報われないものだっていう、大層な皮肉屋だったのか?」
この質問は答えやすい。ハーディは、すらすら答える。
「レティア・モリガンがどんな人だったかは、わかっていません。その意図も」
マックはあごを手にやり、考える。
(なぜ、バルバザンはそんなもの欲しがったんだ?)
一応、確かめてみる。
「それって欲しがる人間多いのか? 歴史的価値は?」
ハーディは小首を可愛らしく傾げて言った。
「両方とも、あんまり」
「……君の答えは、いつもはっきりしていて気持ちいいな」
「ありがとうございます」
何となく、ハーディは礼を言う。
再び考え込んでしまったマック。ふと、ダーティが言った。
「ところでお前、ミンディに何の用?」
少しためらいつつ、ハーディは言った。
「いや、じつはミンディが持ってるんだ。レティア・モリガンのスクラップ・ブック」
「え?」
「レティア・モリガンのスクラップ・ブックって、一冊じゃないのか?」
意味はそれぞれ違えど、二人は驚いたように言う。
「はい。世界には少なくとも、数冊のスクラップ・ブックが存在していると言われています。ただ、一冊がオリジナルなのか、それともシリーズとして存在しているのかは分かってませんけど」
手で口を覆って、マックは考える。
何となく、不吉な予感が、波のようにざわざわと心の底を掻き立てる。
存在しながら、謎がはっきりしない。
この世の中に、いくらでもそんなことはあるはずだが、何となく、聖霊先史時代――バルバザンが聖霊として活動していた時代を彷彿とさせて、落ち着かない。
二人を心配させないよう、不安を押し殺して、マックは次の指示を与える。
「とにかく、そのミンディって子に会いに行ってみよう。家に案内してもらえるか?」
「あ、はい」
答えたハーディの声と、
「それなら、さっき逃げたのが、ミンディだよ」
ダーティの声が重なった。
「え?」
「なに?」
今度は、ハーディとマックの声が重なる。
「逃げた? どういうこと?」
珍しく切羽つまった様子のハーディに、ダーティはしどろもどろで答える。
「え? いや、さっきバルバザンに絡まれてたぽくってさ……」
ハーディの顔が、みるみる青冷めた。
「どっちの方へ行った?」
「い、いや、おれもよく見てたわけじゃないし……」
マックがふと、口を開く。
「――常冬の女王」
「――え?」
「彼女は確かにそう言ってた。常冬の女王様がどうのって」
三人の行き先は決まった。彼らは同時に叫ぶ。
「氷宮殿!」
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