『あゆがあゆあゆいうことにゃ』

『あゆがあゆあゆいうことにゃ』

　おー、こ、これが、あの、あゆというものか

　やましんが、あゆさんをいただいたのは

　はるかなむかし

　永遠のみやこ、京都にて

　あー、あなた、にほんご、わかりますかあ？

　あー、あーゆう、あ、あゆ？

　いえーし、アイム、あーゆ！

　ハロー、やましんさん！

　あゆさんが、そういうのです

　え、なんで、やましん、しってるの？

　だって、かいすいよくじょうのいりぐちで

　うみはいやだと

　なきさけんだのは

　やましんさんでしょ

　それは、あゆぞく、だいだい、かたりつがれ

　いまや、ぜんあゆぞくの、しんわです

　あぎゃー

　たしかに、やましんは、うみが、こわかった

　なんで、かな？

　おやも、ふしぎがっていた

　でも、こわいのは

　いまとなれば

　うみだけじゃない

　せけんのすべてが、おそろしい

　このよの、うみが

　おそろしい

　おー、やましんさん、おそれてはなりません

　この、あゆのじぶんでさえ

　あなたにたべられようとしている

　その、おそろしさにくらべたら

　せけんのこわさは、まだ、じょのくちです

　さあ、たべてください

　さあ、やましんさん！

　いやあ、

　　　　………そりゃ、たべられないや

　・・・・・・・・・・・・・・・🐟

　　　　　　　　　　　　　おしまい