お父さん、ごめんな。それから、ありがとうな。
野口マッハ剛(ごう)
自分はお父さんに対してどこかで甘えている
まず始めに。自分は20代で精神障がい者になる。お母さんは、自分が小6の時に離婚して家を出た。空白の10代だった。周りの人とうまくコミュニケーションがとれなかった。その時から、自分はお父さんに対して反抗的で暴言や暴力をふるっていた。自分はお父さんに対してどこかで甘えている。今になっても、自分はお父さんに暴言を吐いてしまうことがある。けれども、そんなお父さんは決して自分のことを家から追い出そうとはしなかった。
自分が20代後半の時に、お母さんの方のおばあちゃんが亡くなった時に、自分はお母さんと再会した。嬉しかった。それも、お父さんもおばあちゃんの葬式に来てくれた。お母さんとお父さんも短い間だけど、離婚してから再会、ちょっとだけ話した。自分はお父さんとお母さんの間に立って、おばあちゃんとの最後のお別れが出来た。自分はぼろぼろと泣いていた。だって、半分嬉しいと半分悲しいがあるから。
お父さん、ごめんな。それから、ありがとうな。
自分はお父さんに対して心ない言葉をたくさん言ってしまった。でも、お父さんは、自分をお寺や食事に車で連れていってくれる。やっと気付いたんだ。お母さんも大事だけど、それ以上にお父さんは自分のことを考えている。
お父さんが、スマホで自分の名前を検索したらしい。いっぱい、お前の小説が出てきたで、とお父さんは言った。自分はちょっと恥ずかしいと思ったけど、お父さんはそんな自分を応援してくれていると思った。
お父さん、ごめんな。自分はお父さんの子どもで幸せやで。それから、ありがとう。これからも迷惑をかけるけど、ごめんやで!
お父さん、ごめんな。それから、ありがとうな。 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo
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