花岡恵里菜
かおる「恵里菜、元気ないよ? どしたの?」
恵里菜「まさかこんな早くにわたしの出番が来るなんて思ってなかった」
かおる「そりゃあ、あたしの相方ですし。それに恵里菜、出番少な目だからアピールしとかないと」
恵里菜「でもさ……」
かおる「でもさ?」
恵里菜「最後にちゃんと『アレ』、あるんでしょ……?」
かおる「もちろん!」グッ
恵里菜「…………覚悟決めるかぁ」
Q.1 フルネームと学年、ある人は役職
かおる「名前のモデルはジャズクラリネット奏者の花岡詠二さん、だってさ」
恵里菜「例によって、共通点はクラリネット吹きくらいしかないんだけどね」
かおる「そうそう、確か恵里菜が学指揮になったのって……」
恵里菜「楽器の都合。他の子の楽器は抜けると色々まずかったから」
かおる「部長の
Q.2 担当楽器
クラリネットを担当しています。主に1stを吹いていて、必要ならばEsクラに持ち替えてます。
かおる「合奏中に抜けても何とか大丈夫って楽器がクラリネットだけだったんだよね。……何とも苦し紛れな理由」
恵里菜「大丈夫って言っても、わたしが抜けると今2年生の
かおる「1年生が入ってきてだいぶマシになったよね。クラは3人も入ったんだっけ?」
恵里菜「うん。もはや、いてくれるだけでありがたいってレベル……」
かおる「あはは……でも、きっとこれから、この部は変わってくよ」
恵里菜「そうだね。新しい顧問の長谷川先生、すごく頼りになりそうだし」
Q.3 誕生日と血液型
5月25日。A型です。
かおる「えっと……ふむふむ。5月25日って、プリンの日なんだって」
恵里菜「へー、初めて知った」
かおる「今度から恵里菜の誕生日はプリンパーティーだね! バケツプリンにロウソク立ててさ!」
恵里菜「想像しただけで胸焼けがしてくる……」
Q.4 身体的特徴(身長とか髪型とか色々)
・目が悪くて、銀縁眼鏡をつけています。多分、トレードマークかな。
・髪型は癖のないボブヘアです。頬くらいまでの髪の長さ。
・身長はそんなに高くなくて、155前後です。
・ちょっと肌が白めです。外にあんまり出ないからかもしれません。
かおる「眼鏡をつけ始めたのっていつ頃から?」
恵里菜「小学校2年生辺りからだった気がする。3DSのゲーム、たくさんやってたからかな……」
かおる「もしかして、3D機能つけっぱだったの?」
恵里菜「うん。当時のわたしには飛び出て見えるっていうのはやっぱり楽しくって、疲れも忘れてのめりこんでたのを覚えてる」
Q.5 一人称/三人称
自分のことは『わたし』って呼びます。
相手のことは、基本『名字+さん』で呼びますね。
かおる「あれ? あたしのことは?」
恵里菜「ふふっ、かおるは特別なの」
Q.6 自分の性格を一言で
引っ込み思案……かな。
かおる「そう? 前に立った時は結構ずばずば言うでしょ?」
恵里菜「それはわたしが指揮棒持ってるからだよ。指揮棒を握ると、『わたしがやらなきゃいけないんだ』って気持ちになって少し強くなれるんだ」
かおる「……あと、あたしに対しても遠慮なくない?」
恵里菜「かおるは特別なの」
かおる「いや……まあ、嬉しいけれど……」
恵里菜「ところで、かおるから見てわたしはどう映る?」
かおる「やっぱり、しっかりしてるなって思う」
恵里菜「そ、そう?」
かおる「うんうん。言うことちゃんと言えてるし、むしろ恵里菜が自分の事引っ込み思案だっていまだに思っていることの方が驚き」
恵里菜「だって、ほら、わたし……クラリネットの音量小さいし、あんまり感情込めるの苦手だし。自信がないんだよ」
Q.7 趣味/特技
趣味はゲームです。よく意外だって言われますけどね。
特技は……これといってないです。
かおる「恵里菜、ゲーム好きなんだよね」
恵里菜「ゲームは1日2時間以上」
かおる「ちなみにどんなのやるの?」
恵里菜「ダクソとかSEKIROとか、あとCUPHEADとかも好き」
かおる「……あたしにはよくわからん」
Q.8 好きなもの
ゲーム……は当然として、食べ物で言ったらきゅうりの棒をマヨネーズつけて食べるやつが好きです。
好きな教科は……強いてあげるなら、数学、ですかね。
かおる「安上がりだね、恵里菜の好物」
恵里菜「お金のかからない女です」
かおる「クラリネット吹いてる時点でそこそこお金かかってるけどね」
恵里菜「まあ、リードとか10枚で3000円くらいするしね……」
Q.9 嫌いなもの
嫌いなものは……チーズ、かな。サンドイッチとかにチーズ入ってたらチーズだけ抜きます。
嫌いな教科は音楽。歌ったりするのが苦手です。
だからカラオケも苦手で、聞き専です。マイク渡されたら全力で逃げます。
かおる「おおっとお? 吹奏楽部員にあるまじき発言だぞー?」
恵里菜「だって……一人で歌わされるのとか、ほんと無理……」
かおる「あたしは楽しいって思うんだけどなー……」
Q.10 好きな曲
田嶋勉さんの『エアーズ』。聴いていると、心がほっこりします。
かおる「古いの引っ張り出してきたね」
恵里菜「わたしたちが生まれているかどうかって年の課題曲だもんね」
かおる「昔のコンクール課題曲って演奏する機会があんまりないけど、やってみたいよね……」
恵里菜「『天国の島』とか?」
かおる「こないだ小編成のとこでもやってたよ、それ」
恵里菜「ほんと? ……あ、思い出した。去年の――」
Q.11 特別仲がいい人
かおる。
かおる「……面と向かって言われると、意外と恥ずかしいもんだね」
恵里菜「かおるにそういう反応されるとわたしも顔が熱くなるんだけど……」
Q.12 家族構成
父、母、わたし。一人っ子です。
かおる「弟とか妹とかほしいと思ったことはある?」
恵里菜「小さい頃はうらやましかったかも。でも、今はもういいかな」
かおる「どうして?」
恵里菜「うーん……現状に満足しちゃってるのかな、わたし」
かおる「いい家じゃん、恵里菜が満足してるってことは」
恵里菜「……そうかもね。ふふっ」
Q.13 座右の銘
ありません。
かおる「つまんないなー、何か言おうよー」
恵里菜「だって、普段からそういうの考えて生きるのってなんだか息苦しい気がする……」
かおる「たとえば……そう! 『焼肉定食』」
恵里菜「それベタすぎるし、それにかおるが今食べたいものでしょそれ」
かおる「松坂牛A5ランクを所望する」
Q.14 好きなタイプ
……わたしに寄り添ってくれるようなひとがいいと思います。
恋愛なんてまだ、あんまり考えたことないからよく分からないけれど……。
かおる「なるほどねー……なんだかんだで、恵里菜って寂しがり?」
恵里菜「……かも。かおるがいるから、今も吹奏楽部やってるとこあるし……」
かおる「もー、恵里菜ったらいちいちあたしを嬉しくさせること言うー!」
恵里菜「わっ、ちょっといきなり頭なでないでよ!」
Q.15 好きな人に告白してください。
恵里菜「…………やらなきゃダメ?」
かおる「ダメ。あたしもやったんだしさ」
恵里菜「うう……というか、恋とかそういうの全然わかんないんだけど……」
かおる「ということは、男の子を好きになったことは?」
恵里菜「ない。だから、全然わかんない。恋っていうものが」
かおる「なるほどねー……」
恵里菜「……」
かおる「ま、がんばれ!」
恵里菜「免除される流れだと思ってたのにー……!」
かおる「という訳で、あたしが地の文で相手役になります。GLっぽくなるけれど、その辺気を付けてね」
Q.15 好きな人に告白してください。 ※かおる視点
「あなたって、好きな人いる……?」
公園のベンチに座ってから、恵里菜が初めて発した言葉がこれだった。いないよ、と言うには言うけれど……普段あまり寄り道せず帰る恵里菜が『公園でゆっくりしていかない?』なんて提案した時点で、何か今日の恵里菜は様子がおかしい。
「そ、そっか。そうだよね」
隣に座る恵里菜は、少し安心したような、そして少し残念そうな、よく分からない表情を浮かべる。あたしは恵里菜がこんな微妙な表情を浮かべるのを初めて見て、少し戸惑う。
沈黙が流れる。おかしい。好きな人を聞くだけで、こんなにも空気が微妙になるものなのだろうか。
「……聞いてこないの?」
恵里菜が小さくつぶやく。それを聞いて、あたしはハッとしてしまった。
頭の中にふと浮かんだある一つの妄想が、一気に現実味を帯びてくる。恵里菜の様子がおかしいのも、何だかそれが理由なら納得ができてしまう。
つまり、恵里菜は。
「……恵里菜は、誰が好き?」
あたしは、意を決して聞いた。跳ねる心臓を抑えて。
恵里菜はそれを受け取って、覚悟を決めた表情で。
「あなたが、好き」
--※--
かおる「ひゃーーーっ! さいっこう!! めっちゃ可愛い!!!」
恵里菜「殺して……わたしを今すぐ殺して……」
かおる「付き合っちゃおっか! ほんとに!!」
恵里菜「ちょっと、わたしにそんな気はないから! ね、ねえってば! 本気にならないでよかおるーっ!!」
かおる「告白されてものの数秒で振られた……言っている意味が分からないと思うけどその通りだから……」
恵里菜「何で結構マジで凹んでるの!? というかかおるが落ち込んでいるとこ初めて見た!?」
かおる「……というわけで、恵里菜への15の質問でした……」
恵里菜「元気出してよ、いい加減……わたし、かおるが落ち込んでるとどうすればいいのか分からないんだけど」
かおる「じゃあ付き合って」
恵里菜「嫌だ」
かおる「ひどいよー!」
恵里菜「……えっと、次はトランペットパートの一年生で吹奏楽部の黒一点。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます