真中吹奏楽部員に15の質問!!(+設定集)

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真中吹奏楽部員に15の質問!!

山かおる

※このお話は台本形式で進行します


やまかおる(以下かおる)「真中まっちゅー吹奏楽部員にー?」

花岡はなおか恵里菜えりな(以下恵里菜)「15の質問」


恵里菜「……で、何この企画?」

かおる「みんなのことをもっと知りたいから、こんなの考えてきちゃった」

恵里菜「なるほど……ちょっと、内容的に心配」

かおる「失礼なー。まともな内容だから安心してよ」

恵里菜「自分からまともと言い出す人って信頼できないよね」

かおる「なんつーこと言いおる……」

恵里菜「じゃあかおるからやって。こういうのって、言いだしっぺからやるべきでしょ」

かおる「…………………………やってやろうじゃないの!」

恵里菜「え、何その間」


Q.1 フルネームと学年、ある人は役職


山かおる。中学3年生で、吹奏楽部の副部長やってます!


恵里菜「ちなみに名前のモデルは『響け!ユーフォニアム』の中世古香織さんとのこと。共通点トランペットくらいしかないけど」

かおる「もう一個あるじゃん。吹奏楽部のマドンナ」

恵里菜「それ、多分うちらの部長の方が数百倍似合ってると思う」

かおる「……」


Q.2 担当楽器


吹奏楽部の花形、トランペット! 主に1stを担当しています!


恵里菜「何でペットになったの? 一応聞くけど」

かおる「だってペットだよペット! 一番目立つ! カッコいい!」

恵里菜「まーそんなこったろうと思った。……それでも、まだ入部希望者が多かった時代に人気楽器を勝ち取る辺りポテンシャルはあったんだろうね」

かおる「まーね!」

恵里菜「……残念ながら今もそこまで上手くはないけど」

かおる「うぐっ」


Q.3 誕生日と血液型


9月4日。血液型はA型!


恵里菜「……A型?」

かおる「そうだよ?」

恵里菜「もしかして、血液検査ミスってない?」

かおる「さっきから恵里菜が酷い!?」


Q.4 身体的特徴(身長とか髪型とか色々)


・肩甲骨ぐらいまである大きなポニーテール! あたしのトレードマーク!

・身長はちょい高めくらい! 160ちょい

・目は大きめで、ほんのちょっとだけ吊り気味。眉は普通? かな?

・ほんのちょっとだけ日焼けしてる。恵里菜も部長の文香も白めだから目立っちゃうけど。

・そこそこあるよ? どこがとは言わないけどさ。


恵里菜「かおる、案外スタイルいいんだよね。普通に羨ましい」

かおる「でしょでしょ」

恵里菜「……殴っていい?」

かおる「ひえっ」


Q.5 一人称/二人称/三人称


自分のことは『あたし』って呼ぶことが多いかな。

相手のことは結構呼び方変わるね……。


かおる「たとえば、恵里菜は恵里菜でしょ? で、文香は文香……」

恵里菜「……分かりにくいよ、その説明」

かおる「あっ、ごめん! えっと……同い年なら名前呼び捨て、目下なら名前+ちゃん、かな」

恵里菜「見澤くんは見澤くんだよね」

かおる「さすがに男の子を名前で呼ぶのはハードル高いねー……」

恵里菜「ちなみに同い年の男子は?」

かおる「苗字呼び捨てだよ」


Q.6 自分の性格を一言で


前向き! だと思う!


恵里菜「前向きすぎてポジティブモンスターって恐れられてるよね」

かおる「恐れることはないと思うんだけどなー」

恵里菜「かおるが落ち込んでいる所、全く見たことないんだよね。去年のコンクールでも全然悲しむ素振り見せてなかったし、そりゃ怖いって思うよ」

かおる「えー? だって、ずっと笑顔でいるって素晴らしいことでしょ?」

恵里菜「まあ、そうかもだけどさ……」


かおる「ところで、恵里菜から見たあたしの性格とかは?」

恵里菜「えっと、騒々しい」

かおる「ズバッと言ったー!?」

恵里菜「でも、一緒の空間にいるだけで元気貰えるんだよね。不思議」

かおる「そりゃあ、常に前向いてますから」

恵里菜「あと、こう見えて結構周りに気づかいが出来るんだよね。周りのことがよく見えてて、空気も読める。で、必要とあらばその空気を持ち前の明るさでぶっ壊しちゃう。……すごい人だよ、かおるは」


Q.7 趣味/特技


趣味は……特にない、かな。

特技は前向き!


恵里菜「特技前向きって……」

かおる「あたしの取り柄だからね」

恵里菜「まあ、それは置いといて。趣味ないのは意外だと思った」

かおる「趣味がないというか、色々手を伸ばすけど深くはハマらないって感じかな」

恵里菜「なるほど。……トランペットは?」

かおる「んー……確かに、今はやりこんではいるよ? でも、学生時代が終わっても趣味であり続けるかどうかは分からないかも」

恵里菜「ふむふむ」


Q.8 好きなもの/得意科目


肉!!

得意科目は体育です!


恵里菜「お前男子か」

かおる「おいしいじゃんお肉。楽しいじゃん身体動かすの」

恵里菜「今でもふっつーに男子に混じって昼休みにサッカーしてるんだよね……」

かおる「ぶつかるとさすがにパワー負けするから、いい位置取りしてパスカット狙う感じ」

恵里菜「……案外視野広いのってそれが元だったりするのかな」


Q.9 嫌いなもの/苦手科目


嫌いって思うと本当に嫌いになっちゃうから、嫌いなものはない!

苦手科目も同じ理由で、ない!!


恵里菜「……こういう、割り切りがいいとこは尊敬したいとこだよね」

かおる「お? もっと尊敬しちゃってもいいよ?」

恵里菜「それはやめとく」

かおる「そんなー!」

恵里菜「……こんなかおるなんだけど、成績上位なんだよね。文武両道で通信簿に5が並ぶような、超優等生なんだよね……」


Q.10 好きな曲


酒井格さんの「たなばた」。高校に入ったらやる機会あるかな……。


恵里菜「おー、そうきたか」

かおる「すっごく幻想的でいいよね……」

恵里菜「だね……」

かおる「あと、何というか……感覚とか、音の波長があたしに合うっていうか、そんな感じもするんだよね」

恵里菜「あ、分かるかも、それ」


Q.11 特別仲がいい人


恵里菜! 気づいたら結構一緒にいる!


恵里菜「……こういうの、ちょっと恥ずかしいとか思わないの?」

かおる「思わないよ。だって、誇らしいことだもん」

恵里菜「ほっんと、こういうとこだよ……」

かおる「顔、ちょっと赤いよ?」

恵里菜「そりゃ赤くなるよ!」


Q.12 家族構成


父、母、あと大学生の姉がいます!


恵里菜「お姉さんもお姉さんで、底抜けに明るい人なんだよね。でも、かおると違って落ち着きはあるんだよ」

かおる「あたしと違ってとはなんだ」

恵里菜「え?」


Q.13 座右の銘


明日は明日の風が吹く。


恵里菜「かおるらしいね……」

かおる「上手くいかなくっても、明日になったら流れが変わるって思ってるよ」


Q.14 好きなタイプ


優しくって、でも熱意があって、爽やかな人!


恵里菜「……こういう質問も用意してるんだ」

かおる「そりゃあ気になるでしょ、恋愛事情ってさ!」

恵里菜「なるかならないかで言われればなるけどさ……てか、かおる、全く恥じらいとかないよね」

かおる「……次が問題なんだけどね」

恵里菜「え」


Q.15 その人に告白してください。


……………………やっぱり、主催者特権でナシでいい?


恵里菜「おい」

かおる「……」

恵里菜「おい」ペチッ

かおる「いて」

恵里菜「作るだけ作って逃げるとかナシだから」

かおる「……で、でも! さすがにこれは恥ずかしいって思うよ! 思うよ!!」

恵里菜「じゃあなんで作った」

かおる「……恋する女の子ってさ」

恵里菜「うん」

かおる「すごく、可愛いよね」

恵里菜「……」

かおる「……」


恵里菜「Take2」

かおる「はい……」

恵里菜「わたし、地の文で相手役になるね。ちょっとGLっぽくなるけどごめんね?」


Q.15 その人に告白してください。※恵里菜視点


 わたしは今、2人きりの教室でかおると向かい合っている。

 かおるはどこか落ち着かない様子で身じろぎをしていて、わたしはそんなかおるが少し心配になってしまう。


「……えっと、さ」


 かおるの唇が小さく開く。普段の元気なかおるからは想像もつかないような、小さくおどおどした声。そのギャップにやられて、わたしの鼓動は勝手に早くなってしまう。


「その、今からあなたに伝えること……ちゃんと、聞いてくれる?」


 ……弱気にはなっているけれど、言葉ははっきりとしていた。わたしはうなずいていた。


「ありがと」


 そう呟いて、目を閉じて小さくゆっくりと息を吐くかおる。そして、目を開くと、その真っすぐな視線をわたしに向けてきた。


「あたしの目を見て。今から伝えることは、しっかり目を見て伝えたいから。……目、逸らさないで。あたしも、逸らさないから」


 頬を赤くしながら。瞳を潤ませながら。声を震わせながら……かおるは自分のお願いをわたしにしっかりと伝えてくる。わたしは分かった、と言った。断れるわけ、なかった。

 かおるが大きく、息を吸う。


「あたし、あなたのことが好き」


 強かった。とても、強い言葉だった。


--※--


かおる「うっわ、これすっごい恥ずかしいよ! やりきった自分に拍手……」

恵里菜「…………」プシュー

かおる「……あれ? 恵里菜?」

恵里菜「…………」プシュー

かおる「……恵里菜さーん。終わったよー」

恵里菜「はっ!?」

かおる「やった本人よりダメージ受けてるのおかしいでしょ……」

恵里菜「いや、だって、その……うん……無理……」ガクッ

かおる「恵里菜が素晴らしく幸せそうな笑顔をたたえてどこかへトリップしてしまった……」


かおる「……えと。これ、どう収拾付けるの? もう質問全部終わったよ?」


かおる「……と、とりあえずこんな感じで、回答者さんの回答にあたしと恵里菜が色々突っ込んだりして、たくさん知っていこうって感じにしたいと思います! 今回は終わり! お疲れ様!!」


かおる「……あ、次回は学生指揮者の花岡恵里菜に15の質問、ぶつけちゃうよ!」

恵里菜「えっ、もうわたしなの!?」

かおる「あ、起きた」

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