第11話 メイドである胡桃はパンツに興味ない

私は今ある事を思い出しているのですけれど、胡桃に

パンツの色を当ててと言う時、胡桃は私のパンツに

興味なさそうな感じがしているのを思い出したのです。


ここは本人が目の前に居るので直接聞く方がいいですよね。


「胡桃に聞きたい事があるのですけれど、宜しいでしょうか?」


「香奈お嬢様、何でしょうか」


「私のパンツを当てる気があるの?」


「当てる気なんてないよ」


「そうなんですね」


「はい」


「それはどうして何ですか?」


「パンツの色を当てれば、香奈お嬢様にお好きな事を出来るのは

魅力的ですけど、今はしなくてもいいかなって感じがします」


「そ、そうなんですね」


「今はパンツの色を当ててと言われても困ります」


「わかりました、胡桃がそういう事をしたい時にしましょう」


「そうしてくれると助かります、香奈お嬢様」


「私と恋愛してくれるというのは具体的に何をするの?」


「香奈お嬢様は恋愛って恋愛です」


「ごめんなさい、恋愛未経験なのでわかりません」


「香奈お嬢様は28歳にもなるのに恋愛経験ないってまずいです」


「そうですよね、どうすればいいのでしょうか?」


「私が恋愛というのを教えて差し上げます」


「それはありがとうございます」


「日頃から香奈お嬢様にはお世話になっているのでお礼です」


「本当にありがとうございます、胡桃」


「いえっ、気になさらずに」


胡桃が私に恋愛というのを教えてくれるそうですけど、本当に

教えてくれるかどうかなんて知りません。


恋愛というのを教わっても私には正しいかどうかなんて判断

出来ないし、検証しようもございません。


ここは胡桃の事を信じるしかないでしょう。


信じて恥をかくなら私はそれでも構いませんが、ただ言える事は

恋愛というのを知らないと胡桃の事も理解出来ない。


胡桃も私と同じで女性なので女性の事をよく知るためには恋愛する

方が一番いいかなって感じます。


これから先、私がどうなっても私は私のままでいたいので胡桃には

頑張ってもらう必要があります。


「胡桃、宜しくお願い致します」


「はい、香奈お嬢様」


これで私も恋愛経験出来ると思うと嬉しい限りです。

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