第10話 下着姿という格好でいる私Ⅱ
私は胡桃を探しているのですけれど、なかなか
見つからないという状態です。
何処へ行ったのかと考えているのですけれど、
外へ行っているとなると、私はどうする事も
出来ないので困ります。
「胡桃ったら、何処に居るのかしらね」
私はひたすら探しているけれど、何処にも居ません。
しょうがないので私は自室ではなくて寝室に戻ると、
そこになぜか胡桃が居たのです。
「胡桃、衣服を返して」
「返して欲しいの?」
「はい、返して下さい」
「嫌です、代わりにこれを差し上げます」
胡桃は私に紙切れなような物を渡してきて私はそれを
広げて見ると、そこには馬鹿と書かれてありました。
私はまた胡桃に弄ばれていると思うと、だんだんと
イライラしてきて不満が溜まるばかりです。
この感情を胡桃にぶつけたいけれど、ぶつけてしまうと
取り返しのつかない事が起こってしまって大惨事に
なるのは避けたいです。
どうすれば胡桃とは仲良く出来るのかなって考えていますが、
ぜんぜん良い案が思い付きません。
「胡桃、私の事を悪戯したり、弄ぶのはやめて」
「やだっ、やめません」
「どうしてよ、私がご令嬢で貴方がメイドでしょ」
「散々人の事をコキ使っておいてよく言えますね」
「それは貴方がメイドでそういうお仕事をしているからじゃない」
「お仕事でも1つや2つくらいは励ましてもいいじゃない」
「それはごめんなさい」
「謝っても許しません」
「私の配慮が足らないのはよくわかったので許して」
「もう面倒ね、香奈お嬢様は私と恋愛したいのね?」
「したいです、恋愛しましょう」
「恋愛してもいいよ」
「ありがとう、胡桃」
胡桃がとうとう恋愛してくれるという決断をしてくれたようです。
しかし、これが悪夢のような出来事の始まりに過ぎない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます