とある廃墟にて、とある廃墟の出会い、喫茶店の裏にて

 「ある喫茶店にて」シリーズ完結とともに書く予定だったものを前倒しして書く。なぜなら、匿名短編コンテストで書いた分は既にあがっているので、書けない理由がないからだ。

 この三作では未来を見る男が登場する。名前は出さない予定でいた。何となく書きたい続きを思いついてしまったので、今後名前を出す事になるかもしれない。ならないかもしれない。

 未来を見る男の存在は、「ある喫茶店にて」を書いていた時点であった。コンテストの割とはじめの方で出した作品だったので、単発でも意味はわかるが続きとしても読める短編を書こうと思っていた。

 対比の存在って大事なんだなぁって、改めて思う。書きやすさが段違いで変わるから。その対比を最後まで生かしきれるかと聞かれると、自信はないのだが。


   ◇


 未来見る男には出番がまだあるのでこのくらいにして、ボツにした登場人物についてここでは語ろう。

 ただの通りすがり一般人女子高生、過去が超絶重い設定つき。名前は決めていなかったが、何かの花の名前にしようと漠然と思っていた。その子がたまたま喫茶店でコーヒーを飲みに来て、ワタルとなんやかんや話す予定もあった。

 ボツにした理由は二つ。一つは、女子高生がたまたま喫茶店で一人コーヒーを飲む理由が思いつかなかったから。もう一つは、通りすがりの女の子との出会い→淡い恋心あったらいいやん?→そんなん自分には書けないー! と思い至ったからである。なんと情けない。

 昔から恋愛ものを書こうとするとアレルギー様の反応が出てしまう性分なので、なかなか難しい。だがちゃんとした恋愛ものはいつか挑戦してみたいものである。

 自分の作品で恋させるために異性を出す事はほぼない。甘ーい雰囲気の作品は読めるし楽しいと思うのだ。でも、自分で書こうとするとむず痒くなる。よって、自分の作品で異性が登場した場合、どちらか一方に恋愛には疎い設定が付与される。悲しい裏事情である。


   ◇


 匿名短編コンテスト、本当に楽しかったなぁと今振り返っても思う。現在、次の「和VS洋編」に向けて色々練ってはいるのだが、なかなか話が決まらない。年が明けるまで形にできないような気がする。何がいいだろうな。ボツ案とか拾って書けたらいいな。


   ◇


 そんなわけで、長くお付き合い頂き、ありがとうございました。これで「匿名短編コンテストのウラ話」、閉幕とさせて頂きたいと思います。自分のページに移した作品の方にもPV、♡、コメントが頂けるとは思っていなかったので、本当に嬉しかったです。次の「和VS洋編」でもお会いできればと思います。では皆さま、ごきげんよう。

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自作短編小説のウラ話 〜第5回 匿名短編コンテスト・過去VS未来編 参加作品編〜 KEN @KEN_pooh

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