第36話

建物の中はそこまで暗くはなく、火は必要なかった。

もしかしたらモンスターがいるかもしれないので、槍を構えて周りに注意して進む。

建物の中が迷路のようになっていて、迷いそうになる。

僕はパンくずは持ってないから、粉を置きながら進んで行こうかと思ったけど、

爆発したら怖いのでやめておいた。

……まぁ火がないので大丈夫だと思うけど、念の為に。

なので、とりあえずそのまま進んで行くことにした。

進んでいく途中で部屋を見つけた。

5つの部屋が並んでいる。

どうしようか。

悩んだけど、結局入ることにした。

なにか見つかるかもしれないし。

まず一番最初に見つけた部屋に入ってみる。

ちゃんとドアが付いている。

最初は遺跡みたいだと思ったけど、違うのかな?

遺跡にドアのイメージ無いし。

ドアを慎重に開けて

(ちなみにこのドアは押すタイプだったらしくて

いくら手前に引いても開かず、それに気づいた時はちょっと恥ずかしかった)

部屋の中を見る。

何もいないみたいだ。

部屋は割と広く、教室くらいあった。

特に物は無さそうだけど……

あ、なんか宝箱みたいなのがある。

いかにもみたいなやつだ。

怪しい。

中に何が入っているか気になるけど、変なものだったら困るしね。

他にめぼしいものは無さそうだったので、そのまま部屋を出ようとすると……

バン!

と大きな音がした。

思わず振り返ると、宝箱の蓋が開いていて、1匹のモンスターが出てきていた。

何もしなくても開くやつかよ!

と宝箱に文句をつけていると、モンスターが襲いかかってきた。

槍で応戦してなんとか倒せた。

1匹だけでもかなり強かった。

これからはもっと注意しておかないといけない、と、

気を引き締めて部屋を出る。

そういえばさっきのモンスターは今までに見たことがないやつだった。

緑のフクロウみたいなやつ。

サイズがフクロウとはかなり違うけど。

宝箱から緑のフクロウなんてなんか変だな。

まさか悪魔とか?

それはないか。

どうせなら青い鳥とかが良かったな。

幸せになれそうだし。

まぁでも襲いかかってきたら戦っちゃうけどね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る