第37話
2つ目の部屋に入る。
さっきの部屋にモンスターがいたから部屋に入るのはやめようかとも思ったけど、
地上へ戻る手がかりを探すためにも続けることにした。
モンスターは注意しておけば大丈夫だしね。
気張っていくぞ。
部屋の中はさっきとは違い、物で溢れていた。
ゴミ屋敷かよ。
いかにもやつがいそうな雰囲気だ。
え?やつって何かって?
そりゃあもちろん名前を言うのも恐ろしいあいつだ。
半端ない生命力を持ち、
高速で移動し、
追い詰められるとこっちに向かって飛んでくる
黒光りしたやつだ。
僕は虫は平気だけど、あれは無理だ。
というかこの世界にもやつがいるのか?
もしいたらなんかめちゃくちゃ大きくなってそうだな。
うわぁ、想像もしたくない。
そんな心配をしつつ、部屋の中を見ていく。
物で溢れているといっても、
大体は武器や道具。
たまに変な箱があった。
使える物はないかと探したけど、
ほとんどが壊れたりして使い物にならなくなっていた。
この部屋は武器庫だったのかな?
そんなことを思いつつ、部屋の奥へ行くと、またもや宝箱みたいのがあった。
さっきはここからモンスターが出てきたよな……。
またモンスターが入ってるのかな?
それとも希望が入ってるのかな?
モンスターだったらどうせ襲ってくるし、こっちから攻撃した方がいいかな?
でも触らぬ神に祟りなしっていうし……。
悩んでいると、急に宝箱が開いた。
またモンスターか!
そう思って槍をかまえたけど、何も出てこなかった。
なんで急に開いたんだろう?と思って宝箱を覗くと、
宝箱の中から舌が飛び出してきた。
反射的に槍ではらった。
すると、宝箱自体が動き出し、こちらに向かってきた。
槍で思いっきり突き刺すと、宝箱はモンスターのように消滅した。
なんだったんだ?
もしかしてあの宝箱自体がモンスターだったとか?
宝箱型のモンスターってなんか罠っぽいな。
宝箱が消滅した後には鍵みたいなものが落ちていた。
鍵?
一体何の鍵だろう?
もしかしたらこれから必要になるかもしれないから、
念の為に持っておくことにした。
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