第6話

まず、食べ物がいらない。

あれだけ走ったけど、やっぱりお腹も空かないし、喉も乾かない。

だから食べ物を探す必要がない。

普通に考えたらおかしいんだろうけど、この期に及んでそんなことは言ってられない。

でもこれは本当に良かった。

見たことがないものばかりで、どれを食べたらいいか分からなかったから。

次に、モンスター。

声も聞こえないし、この近くにはまだいないみたいだ。

でも、いつ現れるか分からないので、なにか対策を考えよう。

逃げ回っているだけじゃ、いつか限界がくる。

腹をくくろう。

こうなったら戦わなくちゃ。

何か武器になりそうなものはないか。

罠を仕掛けようか。

いろいろ考えていると、不意に眠くなった。

あれだけ走った疲れが出たのだろうか。

どうしようかな。

周りにモンスターはいないみたいだから、ちょっと怖いけど、少し眠ろうかな。

どうか無事に起きることができますように。

そうやってツバサは眠りについた。

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