水彩絵の具
@reminoheya
プロローグ
私は
「おはよう、お兄ちゃん。」
私にはお兄ちゃんが居ます。
「おう、おはよう。美里。」
優しくてかっこいい私のお兄ちゃんです。お兄ちゃんって呼ぶのは子供っぽいって感じるのですが、まぁ...昔からの癖で。
「なぁ美里。」
お兄ちゃんは私の大好きな目玉焼きを作りながら私に問いかけた。
「なぁに?お兄ちゃん。」
私はダイニングチェアに座って足をブラブラさせながらお兄ちゃんに応える。にっこりと私に顔を向けながらお兄ちゃんは
「今日は一緒に登校しような。」
と言う。私はそれが嬉しくて思わずガタガタッと思い切り音を立てながら立つ。去年は毎日一緒に登校することが出来なくて悲しかったんだよなぁ
「もちろん!毎日一緒に行こう!」
それを聞いて何故かお兄ちゃんがビックリした顔をする。
「ま、毎日?」
「え、毎日じゃないの⁈」
毎日?と訊かれてちょっとショックを受けた。ガーン..お兄ちゃんは朝食を乗せたお皿を持ちながら笑顔で
「良いよ。毎日一緒に登校しような。」
と言った。
「うん!」
そして私はお兄ちゃんの作ってくれた朝食を口いっぱいに頬張った。
水彩絵の具 @reminoheya
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