【ササキ戦記】6 【睨まれる艦隊】

第六話【睨まれるササキ艦隊】


ヤマモト派の所属になったササキは、ヤマモト長官の強引な裏工作によって中将に昇格した。

名実共に戦艦に座乗できる艦隊司令官に登りつめたのだ。


ヤマモト「ササキ君、君の決断に感謝する」

ササキ「ヤマモト長官、それはいったい?」

ヤマモト「ササキ艦隊を編成したまへ。戦局はこれからも悪化していくだけなのだ。君には前線で米海軍を迎え撃ちながら伸びた補給線を縮めてもらいたい。ササキ君にしか出来んと思っている」

ササキ「ハッ!承知致しました‼️」


戦艦『大和』


アラズ参謀「ササキ艦長、中将昇格おめでとうございます‼️」

ササキ「役割が増えただけさ。我々ササキ艦隊を苦々しく睨み付けている方々もかなりいらっしゃるようだぞ?」

アラズ参謀「我々は軍人です。私ごときが言うことではありませんが、上の争いを気にして眼前の敵に敗れては本末転倒ではありませんか?」

ササキ「それもそうだな」


戦艦『武蔵』艦長にミヤモトなる人物が、ナガノ総長の肝いりで任命された事は我々は知らない。


つづく

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